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公開番号2024080501
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193749
出願日2022-12-02
発明の名称ステアリング装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B62D 6/00 20060101AFI20240606BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】簡易な構成によってステアリングハンドルの周辺の環境状態の変動による誤判定を防止できるステアリング装置を提供すること。
【解決手段】ステアリング装置は、ステアリングハンドルに対する電極部の設置位置が異なる複数の近接センサと、複数の近接センサによる測定値のフィルタ値Ch_R_f(n),Ch_L_f(n)に基づいてステアリングハンドルの把持の有無を判定する把持判定装置と、を備える。把持判定装置は、電極部の静電容量に対する基準値Ch_0を設定する容量閾値設定部と、測定値Ch_R_d(n),Ch_L_d(n)と基準値Ch_0との差に基づいて把持の有無を判定する判定部と、を備える。容量閾値設定部は、複数の近接センサのフィルタ値Ch_R_f(n),Ch_L_f(n)の変化傾向の類似度合いに基づいて基準値Ch_0の補正の要否を判断する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
運転者による車両の操舵操作を受け付けるステアリングハンドルと、
前記ステアリングハンドルに設けられた電極部の静電容量を測定する測定装置と、
前記電極部の設置位置が異なる複数の前記測定装置と、
複数の前記測定装置による測定値に基づいて前記ステアリングハンドルの把持の有無を判定する把持判定装置と、を備えるステアリング装置であって、
前記ステアリングハンドルには、前記測定装置毎に検出対象領域が定められ、
前記把持判定装置は、前記電極部の静電容量に対する容量閾値を設定する容量閾値設定部と、前記測定値と前記容量閾値との差又は比較に基づいて前記検出対象領域毎に把持の有無を判定する判定部と、を備え、
前記容量閾値設定部は、複数の前記測定装置の測定値の変化傾向の類似度合いに基づいて前記容量閾値の補正の要否を判断することを特徴とするステアリング装置。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記容量閾値設定部は、前記類似度合いに応じて増減する類似度を算出し、前記類似度が所定の類似度基準より高い場合、前記容量閾値を補正し、前記類似度が前記類似度基準より低い場合、前記容量閾値を一定に維持することを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
【請求項3】
前記容量閾値設定部は、複数の前記測定装置の各々の測定値の傾きを比較することによって前記類似度を算出することを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
【請求項4】
前記容量閾値設定部は、複数の前記測定装置の各々の測定値の所定の判定期間における変化量を比較することによって前記類似度を算出することを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
【請求項5】
前記容量閾値設定部は、複数の前記測定装置の測定値が何れも増加傾向である場合、前記容量閾値を増加側へ補正し、複数の前記測定装置の測定値が何れも減少傾向である場合、前記容量閾値を減少側へ補正することを特徴とする請求項2から4の何れかに記載のステアリング装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記測定値から前記容量閾値である基準値を減じることによって得られる容量差分値に基づいて前記ステアリングハンドルの把持の有無を判定することを特徴とする請求項5に記載のステアリング装置。
【請求項7】
前記判定部は、前記測定値と前記容量閾値である把持判定閾値とを比較することによって前記ステアリングハンドルの把持の有無を判定することを特徴とする請求項5に記載のステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステアリング装置に関する。より詳しくは、ステアリングハンドルと、運転者によるステアリングハンドルの把持の有無を判定する把持判定装置と、を備えるステアリング装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、交通の安全性を向上するため、車線維持機能、車線逸脱抑制機能、車線変更機能、及び先行者追従機能等、運転者による車両の運転を支援する運転支援装置の車両への搭載が進められている。このような運転支援装置を備える車両では、例えば特許文献1に示されたような把持判定装置によって運転者によるステアリングハンドルの把持の有無を判定し、把持していないと判定した場合には、運転者に対しステアリングハンドルの把持を促したり、実行中の運転支援機能をキャンセルしたりする場合がある。
【0003】
特許文献1に示された把持判定装置では、ステアリングハンドルに設けられた静電容量センサの出力値と所定の閾値との比較に基づいて、運転者によるステアリングハンドルの把持の有無を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-87883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで静電容量センサの出力値は、ステアリングハンドルの周辺の温度に応じて変動する。このためステアリングハンドルの周囲の環境状態の変化によらず閾値を固定した場合、誤判定するおそれがある。そこで特許文献1に記載の発明では、ステアリングハンドルの周辺温度の検出値又は推定値に基づいて静電容量センサの出力値に対する閾値を変更している。
【0006】
しかしながら特許文献1に示された発明では、静電容量センサに加えて温度センサも設ける必要がある。また静電容量センサの出力値は、周辺の温度だけでなく湿度によっても変動する。このため周辺の湿度も考慮するためには、温度センサだけでなく湿度センサも必要となる。
【0007】
本発明は、簡易な構成によってステアリングハンドルの周辺の環境状態の変動による誤判定を防止できるステアリング装置を提供することを目的としたものであり、ひいては持続可能な輸送システムの発展に寄与することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係るステアリング装置(例えば、後述のステアリング装置1)は、運転者による車両の操舵操作を受け付けるステアリングハンドル(例えば、後述のステアリングハンドル2)と、前記ステアリングハンドルに設けられた電極部(例えば、後述の電極部40,50)の静電容量を測定する測定装置(例えば、後述の測定回路42,52)と、前記電極部の設置位置が異なる複数の前記測定装置と、複数の前記測定装置による測定値(例えば、後述の測定値Ch_R_d(n),Ch_L_d(n)及びそのフィルタ値Ch_R_f(n),Ch_L_f(n))に基づいて前記ステアリングハンドルの把持の有無を判定する把持判定装置(例えば、後述の把持判定装置80)と、を備え、前記ステアリングハンドルには、前記測定装置毎に検出対象領域が定められ、前記把持判定装置は、前記電極部の静電容量に対する容量閾値(例えば、後述の基準値Ch_0又は把持判定閾値Ch_th)を設定する容量閾値設定部(例えば、後述の容量閾値設定部82)と、前記測定値と前記容量閾値との差又は比較に基づいて前記検出対象領域毎に把持の有無を判定する判定部(例えば、後述の判定部81)と、を備え、前記容量閾値設定部は、複数の前記測定装置の測定値の変化傾向の類似度合いに基づいて前記容量閾値の補正の要否を判断することを特徴とする。
【0009】
(2)この場合、前記容量閾値設定部は、前記類似度合いに応じて増減する類似度(例えば、後述の類似度S(n))を算出し、前記類似度が所定の類似度基準(例えば、後述の類似度基準S_th)より高い場合、前記容量閾値を補正し、前記類似度が前記類似度基準より低い場合、前記容量閾値を一定に維持することが好ましい。
【0010】
(3)この場合、前記容量閾値設定部は、複数の前記測定装置の各々の測定値の傾き(例えば、後述の傾きa_R(n),a_L(n))を比較することによって前記類似度を算出することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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