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公開番号2024077806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022189976
出願日2022-11-29
発明の名称インクジェット記録装置
出願人京セラドキュメントソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類B41J 2/165 20060101AFI20240603BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ノズル内に残留するインクの増粘層を確実に吐出する。
【解決手段】印刷ジョブを開始するとき、制御部は、シートを搬送せずに移動する準備動作を搬送ベルトに行わせるとともに、準備動作中に、記録ヘッドに、複数回のフラッシング処理を行わせ、準備動作中に記録ヘッドに行わせるフラッシング処理が1回目のとき、制御部は、メニスカス揺動処理を記録ヘッドに行わせてから、1回目のフラッシング処理を記録ヘッドに行わせ、準備動作中に記録ヘッドに行わせるフラッシング処理が2回目以降のとき、制御部は、フラッシング処理前のメニスカス揺動処理を記録ヘッドに行わせない。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
シートを搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ベルトに対向して配置され、インクを吐出するノズルを有し、前記シートに向けて前記インクを吐出することにより前記シートに画像を形成する記録ヘッドと、
前記シートに画像を形成する印刷ジョブを制御する制御部と、を備え、
前記搬送ベルトは、開口が形成されたフラッシング領域を有し、
前記フラッシング領域は、前記搬送ベルトの移動方向に間隔を隔てて複数配置され、
前記制御部は、フラッシング処理として、前記記録ヘッドに、前記記録ヘッドと前記フラッシング領域とが対向するときに前記インクを吐出させ、
前記印刷ジョブを開始するとき、前記制御部は、前記シートを搬送せずに移動する準備動作を前記搬送ベルトに行わせるとともに、前記準備動作中に、前記記録ヘッドに、複数回の前記フラッシング処理を行わせ、
前記準備動作中に前記記録ヘッドに行わせる前記フラッシング処理が1回目のとき、前記制御部は、前記ノズルのインク吐出口における前記インクのメニスカスを揺動するメニスカス揺動処理を前記記録ヘッドに行わせてから、1回目の前記フラッシング処理を前記記録ヘッドに行わせ、
前記準備動作中に前記記録ヘッドに行わせる前記フラッシング処理が2回目以降のとき、前記制御部は、前記フラッシング処理前の前記メニスカス揺動処理を前記記録ヘッドに行わせない、インクジェット記録装置。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記準備動作中に前記記録ヘッドに行わせる前記フラッシング処理が1回目のとき、前記制御部は、1回目の前記フラッシング処理前の前記メニスカス揺動処理を前記記録ヘッドに複数回行わせる、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記印刷ジョブを開始するとき、前記制御部は、前回実行した前記印刷ジョブの終了時点からの経過時間が長いほど、前記準備動作中に前記記録ヘッドに行わせる1回目のフラッシング処理前の前記メニスカス揺動処理の回数を多くする、請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記準備動作中に行うべき全ての前記フラッシング処理の完了後であって、前記印刷ジョブで印刷すべき1枚目の前記シートに対する印刷前、前記制御部は、前記記録ヘッドに前記メニスカス揺動処理を行わせる、請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来のインクジェット記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドを備える。また、従来のインクジェット記録装置は、搬送ベルトを用いてシートを搬送する。そして、搬送ベルトにより搬送されているシートに向けて記録ヘッドからインクを吐出し、シートに画像を形成(すなわち、印刷)する。このようなインクジェット記録装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-35525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
記録ヘッドのノズルが目詰まりすることを抑制するため、シートへの画像形成タイミングとは異なるタイミングでノズルからインクを吐出するフラッシング処理が行われる。また、フラッシング処理に加え、ノズル内におけるインクのメニスカスを揺動するメニスカス揺動処理が行われる。しかし、メニスカス揺動処理とフラッシング処理とを行っても、インクの増粘層が吐出されず、ノズル内に残留する場合がある。インクの増粘層がノズル内に残留した状態で印刷が行われると、画質が低下するという不都合が生じ得る。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ノズル内に残留するインクの増粘層を確実に吐出することが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一局面によるインクジェット記録装置は、シートを搬送する搬送ベルトと、搬送ベルトに対向して配置され、インクを吐出するノズルを有し、シートに向けてインクを吐出することによりシートに画像を形成する記録ヘッドと、シートに画像を形成する印刷ジョブを制御する制御部と、を備える。搬送ベルトは、開口が形成されたフラッシング領域を有する。フラッシング領域は、搬送ベルトの移動方向に間隔を隔てて複数配置される。制御部は、フラッシング処理として、記録ヘッドに、記録ヘッドとフラッシング領域とが対向するときにインクを吐出させる。印刷ジョブを開始するとき、制御部は、シートを搬送せずに移動する準備動作を搬送ベルトに行わせるとともに、準備動作中に、記録ヘッドに、複数回のフラッシング処理を行わせる。準備動作中に記録ヘッドに行わせるフラッシング処理が1回目のとき、制御部は、ノズルのインク吐出口におけるインクのメニスカスを揺動するメニスカス揺動処理を記録ヘッドに行わせてから、1回目のフラッシング処理を記録ヘッドに行わせる。準備動作中に記録ヘッドに行わせるフラッシング処理が2回目以降のとき、制御部は、フラッシング処理前のメニスカス揺動処理を記録ヘッドに行わせない。
【発明の効果】
【0007】
本発明の構成では、ノズル内に残留するインクの増粘層を確実に吐出できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の概略図である。
本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の記録部の平面図である。
本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の搬送ベルト周辺の模式図である。
本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置のブロック図である。
本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の記録ヘッドのブロック図である。
本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の搬送ベルトの平面図である。
本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の搬送ベルトのフラッシング領域と記録ヘッドとの位置関係を示す図である。
本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の記録ヘッドが行うメニスカス揺動処理を説明するための模式図である。
本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の記録ヘッドがフラッシング処理前に毎回のようにメニスカス揺動処理を行った場合の状態を説明するための模式図である。
本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の制御部が行う処理を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の記録ヘッドが行うメニスカス揺動処理の実行タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の記録ヘッドが1回目のフラッシング処理前にだけメニスカス揺動処理を行った場合の状態を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~図12を参照して、本発明の一実施形態について、記録媒体としてのシートSに画像を印刷するプリンター100を例にとって説明する。シートSの種類は特に限定されない。たとえば、シートSとして、用紙が使用される。なお、以下の説明では、プリンター100の設置面(たとえば、平坦な床面)に対して垂直な方向を上下方向と定義する。
【0010】
<プリンターの全体構成>
図1に示すように、本実施形態のプリンター100(「インクジェット記録装置」に相当)は、第1搬送部11および第2搬送部12を備える。第1搬送部11は、給紙カセットCAにセットされたシートSを給紙し、印刷位置に向けて搬送する。プリンター100による印刷ジョブでは、印刷位置を通過するシートSに対してインクが吐出される。これにより、シートSに画像が印刷(形成)される。第2搬送部12は、印刷済みのシートSを搬送する。第2搬送部12は、印刷済みのシートSを排出トレイETに排出する。
(【0011】以降は省略されています)

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