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公開番号2024071738
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2024059192,2020066266
出願日2024-04-01,2020-04-01
発明の名称熱転写受像シート用支持体、熱転写受像シート、熱転写受像シートの製造方法、熱転写受像シート用支持体の製造方法及びシート貼合装置
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41M 5/50 20060101AFI20240517BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】製造コストを抑制しつつ高品質な熱転写画像を形成できるとともに、画像表面の状態を選択的に変化させることにより多彩な表現で熱転写画像を形成できる熱転写受像シートの提供。
【解決手段】実施の形態にかかる熱転写受像シート用支持体は、基材11と、樹脂層12と、フィルム20とをこの順に積層する。基材11と樹脂層12との境界及び境界付近のうちの少なくともいずれかに、一つ又は複数の空隙30が設けられており、基材11、樹脂層12及びフィルム20の積層方向における空隙30の高さは、0.5μm以上15μm以下である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、樹脂層と、フィルム及び受容層を有する受容材とをこの順に積層する熱転写受像シートの製造方法であって、
前記樹脂層を形成する樹脂を溶融押出により前記基材上又は前記受容材における前記フィルム上に供給する供給工程と、
前記基材と前記受容材とを前記樹脂を挟んで重ね合わせて第1ローラと第2ローラとの間に通すことにより、前記樹脂で形成される前記樹脂層を介して前記基材と前記受容材とを貼り合わせる貼合工程と、を備え、
前記第1ローラ及び前記第2ローラのうちの少なくとも一方の外周面が弾性的に変形可能であり、
前記第1ローラ及び前記第2ローラのうちの一方が他方に向けて付勢された状態で前記他方から離れる方向へ押し戻し可能になっているか、又は、前記第1ローラ及び前記第2ローラが互いに向けて付勢された状態で互いに離れる方向へ押し戻し可能になっており、
前記貼合工程において前記第1ローラと前記第2ローラとの間に前記基材と前記樹脂層と前記受容材とを通す際に、弾性的に変形可能とされた前記第1ローラ及び前記第2ローラのうちの少なくとも一方の外周面が弾性的に変形するか、及び/又は、前記第1ローラと前記第2ローラとが相対的に離れることで、前記基材の表面への前記樹脂層の食い込み量を調整しながら前記基材と前記受容材とを貼り合わせる、熱転写受像シートの製造方法。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記貼合工程では、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に前記基材と前記樹脂層と前記受容材とを通す際に、前記基材と前記樹脂層と前記受容材とに0.05MPa以上0.4MPa以下の圧力をかける、請求項1に記載の熱転写受像シートの製造方法。
【請求項3】
前記第1ローラが、前記第2ローラに向けて付勢された状態で前記第2ローラから離れる方向へ押し戻し可能になるように設定されており、
前記第1ローラを前記第2ローラに向けて付勢する付勢力を負担しない初期位置から大きく離れるように移動するに従い、前記付勢力の負担割合を増加させて前記第2ローラに向けて付勢された前記第1ローラを前記第2ローラから大きく引き離すように動作するクリアランス調整機構を準備する工程と、
前記クリアランス調整機構の移動位置を調整する工程と、を更に備え、
前記クリアランス調整機構の移動位置を調整する工程では、
前記クリアランス調整機構の移動位置を調整することで、前記第1ローラと前記第2ローラとの間にクリアランスが無い状態において、弾性的に変形可能とされた前記第1ローラ及び前記第2ローラのうちの少なくとも一方の外周面の弾性変形量を調整するか、
又は、
前記第1ローラと前記第2ローラとの間にクリアランスを設けて前記クリアランスの大きさを調整する、請求項1又は2に記載の熱転写受像シートの製造方法。
【請求項4】
基材と、樹脂層と、フィルム及び受容層を有する受容材とをこの順に積層する熱転写受像シートの製造方法であって、
前記樹脂層を形成する樹脂を溶融押出により前記基材上又は前記受容材における前記フィルム上に供給する供給工程と、
前記基材と前記受容材とを前記樹脂を挟んで重ね合わせて第1ローラと第2ローラとの間に通すことにより、前記樹脂で形成される前記樹脂層を介して前記基材と前記受容材とを貼り合わせる貼合工程と、を備え、
前記貼合工程では、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に前記基材と前記樹脂層と前記受容材とを通す際に、前記基材と前記樹脂層と前記受容材とを含む積層体に0.05MPa以上0.4MPa以下の圧力をかける、熱転写受像シートの製造方法。
【請求項5】
基材と、樹脂層と、フィルムとをこの順に積層する熱転写受像シート用支持体の製造方法であって、
前記樹脂層を形成する樹脂を溶融押出により前記基材上又は前記フィルム上に供給する供給工程と、
前記基材と前記フィルムとを前記樹脂を挟んで重ね合わせて第1ローラと第2ローラとの間に通すことにより、前記樹脂で形成される前記樹脂層を介して前記基材と前記フィルムとを貼り合わせる貼合工程と、を備え、
前記第1ローラ及び前記第2ローラのうちの少なくとも一方の外周面が弾性的に変形可能であり、
前記第1ローラ及び前記第2ローラのうちの一方が他方に向けて付勢された状態で前記他方から離れる方向へ押し戻し可能になっているか、又は、前記第1ローラ及び前記第2ローラが互いに向けて付勢された状態で互いに離れる方向へ押し戻し可能になっており、
前記貼合工程において前記第1ローラと前記第2ローラとの間に前記基材と前記樹脂層と前記フィルムとを通す際に、弾性的に変形可能とされた前記第1ローラ及び前記第2ローラのうちの少なくとも一方の外周面が弾性的に変形するか、及び/又は、前記第1ローラと前記第2ローラとが相対的に離れることで、前記基材の表面への前記樹脂層の食い込み量を調整しながら前記基材と前記フィルムとを貼り合わせる、熱転写受像シート用支持体の製造方法。
【請求項6】
基材と、樹脂層と、フィルムとをこの順に積層する熱転写受像シート用支持体の製造方法であって、
前記樹脂層を形成する樹脂を溶融押出により前記基材上又は前記フィルム上に供給する供給工程と、
前記基材と前記フィルムとを前記樹脂を挟んで重ね合わせて第1ローラと第2ローラとの間に通すことにより、前記樹脂で形成される前記樹脂層を介して前記基材と前記フィルムとを貼り合わせる貼合工程と、を備え、
前記貼合工程では、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に前記基材と前記樹脂層と前記フィルムとを通す際に、前記基材と前記樹脂層と前記フィルムとを含む積層体に0.05MPa以上0.4MPa以下の圧力をかける、熱転写受像シート用支持体の製造方法。
【請求項7】
回転軸が互いに平行になるように配置される第1ローラ及び第2ローラと、
前記第1ローラを前記第2ローラに向けて付勢する付勢力を付与する付勢機構と、
前記付勢力の少なくとも一部を負担することが可能なクリアランス調整機構と、を備える、シート貼合装置。
【請求項8】
前記クリアランス調整機構は、移動部材を有し、
前記移動部材が、前記付勢力を負担しない初期位置から、前記付勢力の負担割合を増加させる方向に移動するに従い、前記第1ローラが前記第2ローラからより大きく引き離される、請求項7に記載のシート貼合装置。
【請求項9】
前記第1ローラは、アームに揺動可能に支持されており、前記アームの揺動に応じて前記第2ローラに対して接触又は離間するようになっている、請求項7又は8に記載のシート貼合装置。
【請求項10】
前記移動部材は、傾斜面を有し、前記初期位置から移動することにより前記傾斜面で前記第1ローラに直接的又は間接的に接触し、
前記移動部材は、前記初期位置から離れる方向への移動に応じて、前記傾斜面を介して前記第1ローラを前記第2ローラから引き離すように動作する、請求項8に記載のシート貼合装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、受容層を支持することで熱転写受像シートを構成する熱転写受像シート用支持体及びそれを備える熱転写受像シートに関する。また、本開示は、熱転写受像シートの製造方法、熱転写受像シート用支持体の製造方法及びそれらに用いられ得るシート貼合装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
熱転写を利用した画像形成方法には、昇華型熱転写方式と溶融型熱転写方式とがある。このうちの昇華型熱転写方式では、基材上に昇華性染料を含有する色材層が設けられた熱転写シートと、支持体上に受容層が設けられた熱転写受像シートと、を互いに重ね合わせ、熱転写受像シートの受容層に熱転写シートの色材層が含有する昇華性染料を移行させることで、熱転写画像を形成する。
【0003】
熱転写受像シートの支持体は一般に、紙基材、接着層及びフィルムをこの順に備え、フィルム上に受容層を支持している。支持体は、例えば一対のローラの間に紙基材及びフィルムを通しつつ、紙基材とフィルムの間に接着層を形成する樹脂を流し込むことにより、紙基材とフィルムとを接着層を介して貼り合わせることで製造し得る(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-193252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように紙基材とフィルムとを貼り合わせる際に、これらを強い力で挟み込むと、紙基材の表面の凹凸に接着層が過度に追従し、これに起因してフィルムの表面の平滑性が大きく損なわれる場合がある。
【0006】
そして、上述のように平滑性が損なわれたフィルム上に受容層を設けた熱転写受像シートを用いて熱転写画像を形成する際には、受容層がフィルムの表面の凹凸に応じて変形しているか又は変形し易くなっていることで、熱転写画像の表面の地合が良好でなくなる場合がある。そのため、従来、高品質な画像が求められる場合には、表面が平滑なコート紙等が紙基材として用いられていた。
【0007】
しかしながら、コート紙は、コート紙よりも平滑性が一般に低い上質紙等と比べて高額なため、コート紙等を用いて支持体を形成する場合には製造コストが嵩むという問題がある。そのため、上質紙等を用いて作製した熱転写受像シートにより高品質な熱転写画像を形成可能となれば、製造上及び画像提供上におけるメリットは大きい。
【0008】
また、熱転写画像の表面の地合が良好でなくなる場合、一般には品質が良好でないと判断されるが、あえて地合ムラのある画像を形成することが望まれる場合や、部分的に地合を変化させることが望まれる場合も考えられる。このような地合の調整を選択的に行うことが可能な熱転写受像シートを実現すれば、新たな価値を提供することが可能となる。
【0009】
本開示は上記実情を考慮してなされたものであって、その目的は、製造コストを抑制しつつ高品質な熱転写画像を形成できるとともに、画像表面の状態を選択的に変化させることにより多彩な表現で熱転写画像を形成できる熱転写受像シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示にかかる熱転写受像シート用支持体は、基材と、樹脂層と、フィルムとをこの順に積層する熱転写受像シート用支持体であって、前記基材と前記樹脂層との境界及び境界付近のうちの少なくともいずれかに、一つ又は複数の空隙を有し、前記基材、前記樹脂層及び前記フィルムの積層方向における前記空隙の高さは、0.5μm以上15μm以下となる熱転写受像シート用支持体、である。
(【0011】以降は省略されています)

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