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公開番号2024058423
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165770
出願日2022-10-14
発明の名称グローブボックス
出願人小島プレス工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60R 7/06 20060101AFI20240418BHJP(車両一般)
要約【課題】組立に掛かる手間および時間を低減することができるグローブボックスを提供すること。
【解決手段】本発明の一態様であるグローブボックスは、回動して開閉するアウター部と、前記アウター部の閉状態を解除可能にロックするロック部と、前記アウター部の閉状態のロックを解除する動作を前記ロック部に行わせるロック機構と、前記ロック部が突没可能な貫通孔を有し、前記ロック部と前記ロック機構とが組付けられた前記アウター部の内壁部を閉じるインナー部と、前記アウター部の内壁部と前記ロック機構とを互いに直線方向に組付ける嵌合部と、前記直線方向に開口する凹状に形成され、前記ロック部を受ける受け座部とを備える。前記インナー部は、前記アウター部の内壁部側から前記貫通孔に向かい前記インナー部の内側に傾斜する傾斜部を有する。前記傾斜部は、前記アウター部と前記インナー部との組付けの際に、前記ロック部の先端部と摺接する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両室内に回動自在に設けられ、回動して開閉するアウター部と、
前記アウター部の閉状態を解除可能にロックする棒状のロック部と、
前記アウター部の閉状態のロックを解除するための操作部と、前記操作部と前記ロック部とを連動させる連動部と、前記操作部および前記連動部が設けられるベース部と、を有するロック機構と、
前記ロック部が突没可能な貫通孔を有し、前記ロック部および前記ロック機構が組付けられた前記アウター部の内壁部を閉じるインナー部と、
前記アウター部の内壁部と前記ロック機構とを互いに直線方向に組付ける嵌合部と、
前記直線方向に開口する凹状に形成され、前記ロック部を受ける受け座部と、
を備え、
前記インナー部は、前記アウター部の内壁部側から前記貫通孔に向かって前記インナー部の内側に傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部は、前記アウター部と前記インナー部との組付けの際において、前記ロック部の長手方向の先端部と摺接する、
ことを特徴とするグローブボックス。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ベース部は、前記操作部を回動自在に軸支するとともに囲う凹状に形成され、
前記アウター部は、
前記操作部を前記アウター部の外壁部側に露出させる開口部と、
前記開口部の縁に沿って前記アウター部の内壁部側に凸状に形成され、前記ベース部の端部と重なり合うように接合されて、前記操作部の操作空間を形成する凸状部と、
前記凸状部の端部から離間して前記凸状部の外壁部に設けられ、前記ベース部の端部と接触して、前記凸状部に対する前記ベース部の接合位置を規制するガイド部と、
を有し、
前記操作部は、前記ベース部の端部から内側に離間し、
前記ベース部の端部と前記操作部との離間距離は、前記凸状部の端部と前記ガイド部との離間距離よりも大きく、
前記アウター部の内壁部からの前記ガイド部の最大高さは、前記アウター部の内壁部からの前記ロック機構の最大高さ以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載のグローブボックス。
【請求項3】
前記アウター部は、前記凸状部の頂部側から前記開口部側に下る傾斜状の第1係合部を有し、
前記ベース部は、前記凸状部との接合において前記第1係合部と係合する傾斜状の第2係合部を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載のグローブボックス。
【請求項4】
前記連動部は、前記ロック部と嵌合する嵌合ピンを有し、前記ベース部に回動自在に軸支されて回動を前記ロック部の長手方向の往復動作に変換し、
前記ベース部は、前記嵌合ピンと嵌合した状態の前記ロック部の揺動を抑制する爪部を有し、
前記ロック部は、
前記ロック部の長手方向に対して垂直な幅方向に長い孔であり、前記嵌合ピンが嵌入される嵌合孔と、
前記ロック部の長手方向に長い孔であり、前記爪部が嵌入される爪孔と、
を有し、
前記爪部は、前記連動部の回動中心から前記嵌合孔の長手方向の外側へ向かう方向とは逆方向に突起して、前記爪孔の縁部と重なり合う、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載のグローブボックス。
【請求項5】
前記ロック部は、前記アウター部の回動方向の荷重を受ける受け面を有し、
前記受け面は、円弧形状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載のグローブボックス。
【請求項6】
前記連動部の動作に伴う前記ロック部の動作方向を前記ロック部の長手方向に規制する規制ピンをさらに備え、
前記ロック部は、前記ロック部の長手方向に長い孔であり、前記規制ピンが挿通される規制孔を有する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載のグローブボックス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グローブボックスに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両室内に据え付けの収納装置としてグローブボックスが知られている。一般に、グローブボックスは、開閉可能な蓋(リッド)としての機能を有するアウター部と、物品の収納空間を形成するインナー部と、上記アウター部を閉状態にロックするための一対のロッドと、上記アウター部の閉状態のロックを解除するように上記一対のロッドを動作させるロック機構と、を備えている。また、このロック機構は、ロック解除の操作を行うためのノブと、当該ノブの操作に応じて上記一対のロッドを動作させるリンク部と、これらノブおよびリンク部が各々回動自在に組付けられるベース部と、を備えている。
【0003】
上記グローブボックスにおいて、一対のロッドは、各々、ロック機構のリンク部に連結され、当該リンク部の回動に伴って互いに長手方向の逆向きに往復動作する。ロック機構のベース部は、アウター部の裏側(内壁側)から開口部を介して表側(外壁側)にノブを露出させるように、アウター部の内壁部に組付けられる。インナー部は、アウター部の内壁部との間に上記一対のロッドおよびロック機構を囲うように、アウター部に組付けられる。このとき、一対のロッドの各先端部は、インナー部の側壁部に形成された貫通孔を介して突没可能となっている。
【0004】
このようなグローブボックスは、例えば、インストルメントパネルに回動自在に取り付けられ、インナー部による物品の収納空間が閉塞された状態(以下、閉状態という)と開放された状態(以下、開状態という)とを回動によって変化させる。また、グローブボックスは、インナー部の貫通孔から突出した一対のロッドの各先端部とインストルメントパネル内の両側壁に形成された各孔との係合により、閉状態にロックされる。このグローブボックスの閉状態は、ノブを操作してリンク部を回動させるとともに一対のロッドの各先端部をインナー部の内側へ移動させることにより、解除される。
【0005】
なお、従来のグローブボックスとしては、例えば、特許文献1、2に記載のロック装置を備えたグローブボックスが開示されている。あるいは、特許文献3に記載のロック機構を備えたグローブボックスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5828888号公報
特許第6291028号公報
特許第6579288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般に、上述したような従来のグローブボックスの組立では、例えば、アウター部にロック機構を組付ける際、ベース部の下端部の片側をアウター部の内壁部に差し込み、この差し込んだ下端部を中心にベース部をアウター部側へ回転しつつ、ベース部の嵌合孔にアウター部の嵌合爪を嵌め込んでいる。つぎに、当該ロック機構に一対のロッドを組付ける際、アウター部の内壁部に設けられた挿通孔部(例えば、特許文献2に記載の第1挿通孔部および第2挿通孔部等)にロッドの先端部を挿通し、この挿通した先端部を中心にロッドをアウター部側へ回転しつつ、ロッドの嵌合孔にロック機構のリンク部のピンを嵌め込んでいる。
【0008】
このように、従来のグローブボックスの組立では、部品を差し込み(挿通)後に回転しつつ嵌合する等、一部品の組付け毎に少なくとも2段階の作業が必要になる。このため、グローブボックスの各部品の組付けが煩雑であるとともに、組付ける部品点数が多いグローブボックスの組立に多大な手間および時間(タクトタイム)が掛かってしまう。特に、グローブボックスの大量生産においては、組立に掛かる手間および時間の増加が生産能力を圧迫することから、グローブボックスの生産ラインを増設する等の必要性に迫られる恐れがある。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、組立に掛かる手間および時間を低減することができるグローブボックスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るグローブボックスは、車両室内に回動自在に設けられ、回動して開閉するアウター部と、前記アウター部の閉状態を解除可能にロックする棒状のロック部と、前記アウター部の閉状態のロックを解除するための操作部と、前記操作部と前記ロック部とを連動させる連動部と、前記操作部および前記連動部が設けられるベース部と、を有するロック機構と、前記ロック部が突没可能な貫通孔を有し、前記ロック部および前記ロック機構が組付けられた前記アウター部の内壁部を閉じるインナー部と、前記アウター部の内壁部と前記ロック機構とを互いに直線方向に組付ける嵌合部と、前記直線方向に開口する凹状に形成され、前記ロック部を受ける受け座部と、を備え、前記インナー部は、前記アウター部の内壁部側から前記貫通孔に向かって前記インナー部の内側に傾斜する傾斜部を有し、前記傾斜部は、前記アウター部と前記インナー部との組付けの際において、前記ロック部の長手方向の先端部と摺接する、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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