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公開番号2024057335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022163998
出願日2022-10-12
発明の名称車両用バックドアの補強構造
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人個人,個人,個人
主分類B60J 5/00 20060101AFI20240417BHJP(車両一般)
要約【課題】 車両用バックドアを構成する部品の素材選択自由度を高く維持しながら、車両用バックドアに対する複数の設計要求を満たす。
【解決手段】 バックドア1の屈曲部4あるいは側辺部7において、インナパネル20および補強材30が、ハット形構造体50を構成する。インナパネル20が、底壁部55を構成し、補強材30が、一対のフランジ部51,52の少なくとも一方を構成する。一対の縦壁部53,54のうち、補強材30により構成されたフランジ部31,32をインナパネル20により構成された底壁部25と接続しているものに関し、フランジ部31,32から連続する補強材縦壁部33,34と、底壁部25から連続するパネル縦壁部23,24とが、車幅方向に互いに重ねられて接合される。パネル縦壁部23,24は、フランジ部31,32よりも厚さ方向の内側で上下方向に延びる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両の後部に形成された開口を開閉する車両用バックドアの補強構造であって、
前記バックドアの外面を構成するアウタパネルと、
前記バックドアの厚さ方向に前記アウタパネルに重ねられ、前記バックドアの内面を構成するインナパネルと、
前記厚さ方向において前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に介在する補強材と、を備え、
前記バックドアは、窓材で覆われる貫通孔の車幅方向外側で上下方向に延びる一対の側辺部を有し、
前記側辺部において、前記アウタパネルは、前記バックドアの外周縁を成す外端部および前記貫通孔を画定する内端部を有し、前記インナパネルおよび前記補強材は、前記外端部および前記内端部それぞれと接合される一対のフランジ部、前記一対のフランジ部それぞれから前記厚さ方向の内側へ延びる一対の縦壁部、および前記一対の縦壁部同士を前記車幅方向に繋ぐ底壁部を有するハット形構造体を構成し、
前記底壁部が、前記インナパネルにより構成され、前記一対のフランジ部の少なくとも一方が、前記補強材により構成され、
前記一対の縦壁部のうち、前記補強材により構成された前記フランジ部を前記底壁部と接続する分割縦壁部においては、前記フランジ部から連続する補強材縦壁部と、前記底壁部から連続するパネル縦壁部とが、前記車幅方向に互いに重ねられて接合され、前記パネル縦壁部が前記フランジ部よりも前記厚さ方向の内側で上下方向に延びる、
車両用バックドアの補強構造。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記バックドアは、側面視でV字状に湾曲された屈曲部を有し、前記屈曲部は、前記側辺部の下部から前記側辺部よりも下方の部位にわたる範囲に設けられ、
前記ハット形構造体は、前記屈曲部に設けられる、
請求項1に記載の車両用バックドアの補強構造。
【請求項3】
前記一対のフランジ部の両方が、前記補強材により構成され、前記一対の縦壁部の両方が、前記分割縦壁部である、
請求項1に記載の車両用バックドアの補強構造。
【請求項4】
前記補強材は、前記厚さ方向において前記アウタパネルと前記底壁部との間で、前記一対の補強材縦壁部を前記車幅方向に接続する橋部を有する、
請求項3に記載の車両用バックドアの補強構造。
【請求項5】
前記橋部に、前記ハット形構造体内で上下方向に延びるビード部が設けられる、
請求項4に記載の車両用バックドアの補強構造。
【請求項6】
前記補強材が、前記一対のフランジ部のうち前記外端部と接合される外フランジ部を有する第1補強材と、前記一対のフランジ部のうち前記内端部と接続される内フランジ部を有する第2補強材とを含み、
前記第1補強材および前記第2補強材が、互いに重ね合わされて接合される、
請求項3に記載の車両用バックドアの補強構造。
【請求項7】
前記インナパネルは、前記側辺部を除く前記バックドアの外周縁部において、前記アウタパネルのヘミング曲げにより前記アウタパネルと接合され、
前記一対のフランジ部のうち外フランジ部は、前記アウタパネルのヘミング曲げにより前記アウタパネルの前記外端部と接合され、
前記外フランジ部が前記補強材により構成される場合において、前記外フランジ部は、前記インナパネルと同等の板厚を有する、
請求項1に記載の車両用バックドアの補強構造。
【請求項8】
前記補強材縦壁部は、前記厚さ方向の内側に向けて開口するスリットを形成し、前記パネル縦壁部は、前記スリット内に受容される、
請求項1に記載の車両用バックドアの補強構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用バックドアの補強構造に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
車両用バックドアは、主要な構成部品として、バックドアの外面を構成するアウタパネルと、バックドアの内面を構成するインナパネルとを備える。両パネルは、外周縁部においてバックドアの厚さ方向に互いに重ねられ、アウタパネルのヘミング曲げにより互いに組み付けられる。
【0003】
車両用バックドアは、その特徴的な部位の一例として、後方視界を確保するために窓材がはめ殺しされる貫通孔と、貫通孔の車幅方向両側で上下方向に延びる一対の側辺部とを有する。側辺部の車幅方向の外端部は、上記の外周縁部の一部である。側辺部の車幅方向の内端部は、貫通孔を画定する。
【0004】
側辺部においては、アウタパネルが、外端部のみならず内端部でもインナパネルと厚さ方向に接合される。また、側辺部は、広い後方視界が得られるように車幅方向に細くありつつ、高い強度を有することを要求される。
【0005】
そこで、例えば特許文献1に開示されるように、側辺部において、インナパネルは、ハット形状の断面を有する。インナパネルの一対のフランジが、アウタパネルの外端部および内端部とそれぞれ接合される。これにより、バックドアの外面のデザイン性が保たれ、側辺部の断面係数が大きくなる。さらに、強度の向上のため、補強材が、両パネルとは別の部品として側辺部に局所的に追加される。
【0006】
一般に、2つのパネルの素材には鋼板が採用される。軽量化その他の設計要求を満たすために、鋼板以外の材料が選択肢に挙がる場合もある。インナパネルが金属板材から成形される場合には、側辺部に局所的に絞り加工が施され、これによりハット形状がインナパネルに付与される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2012-116388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
パネルの素材の選択肢の中には、鋼板よりも軽い一方で鋼板よりも成形性に劣るものがある。当該材料に絞り加工を施した場合、鋼板にとって支障ない絞り量および縦壁角度で加工しても、割れやしわが発生する等してパネルの品質が損なわれるおそれがある。
【0009】
品質を維持すべく絞り量を浅くすると、側辺部の断面係数が小さくなる。必要とされる強度を得るためには、補強材の板厚あるいは個数の増加を要する。軽い素材を選択していても、その効果が相殺される。絞り量も品質も維持すべく縦壁角度を小さくすると、側辺部が車幅方向に太くなる。その分、貫通孔が車幅方向に狭められ、後方視界が狭くなる。
【0010】
そこで本発明は、車両用バックドアを構成する部品の素材選択自由度を高く維持しながら、例えば強度の確保、軽量化、あるいは後方視界の確保といったような、車両用バックドアに対する複数の設計要求を同時に満たすことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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