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公開番号2024030570
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133535
出願日2022-08-24
発明の名称乗員保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/18 20060101AFI20240229BHJP(車両一般)
要約【課題】小柄な乗員が着座している場合にも、的確に保護可能な乗員保護装置を提供すること。
【解決手段】シートベルト7と、シートベルトのラップベルト10に取り付けられて作動時に乗員MPの前方を覆うように膨張するエアバッグ25と、インフレーター17と、を備える。エアバッグが、バッグ本体26と、ラップベルトに略沿うように配置されて、元部側を、インフレーターと接続され、先端側を、バッグ本体の下面側においてバッグ本体と連通される構成の導管部40と、を備える。エアバッグが、導管部から分岐するように構成されて、乗員の腰部MW付近と、シート1における車幅方向の外側に配置される車両の車体側部材DTと、の間の領域に充満するように膨張可能な副膨張部50を、備える。副膨張部が、膨張完了時に、導管部に干渉せずに、車体側部材と腰部付近とに対して接触可能とされる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
シートに着座した乗員を保護する構成とされて、
シートベルトと、
該シートベルトにおいて、装着時に前記乗員の腰部を拘束するラップベルトに取り付けられて、作動時に、前記乗員の前方を覆うように膨張するエアバッグと、
該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備える構成とされて、
前記エアバッグが、
膨張完了時に、前記乗員の前方を覆うように配置されるバッグ本体と、
前記シートにおける車幅方向の一方側である外側から延びるようにして前記ラップベルトに略沿うように配置されるとともに、元部側を、前記インフレーターと接続され、先端側を、前記バッグ本体の下面側において前記バッグ本体と連通されるように構成されて、前記インフレーターから吐出される前記膨張用ガスを、前記バッグ本体内に流入させる導管部と、
を備える構成の乗員保護装置であって、
前記エアバッグが、前記導管部から分岐するように構成されて、前記乗員の腰部付近と、前記シートにおける車幅方向の外側に配置される車両の車体側部材と、の間の領域に充満するように膨張可能な副膨張部を、備える構成とされ、
該副膨張部が、膨張完了時に、前記導管部に干渉せずに、前記車体側部材と、前記腰部付近と、に対して接触可能な構成とされていることを特徴とする乗員保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乗員保護装置としては、シートベルトのラップベルトに取り付けられるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備える構成のものがあった。この従来の乗員保護装置では、エアバッグは、乗員の前方を覆うバッグ本体と、インフレーターから吐出される膨張用ガスをバッグ本体内に流入させる導管部と、を有して、導管部は、シートにおける車幅方向の一方側である外側から延びるようにしてラップベルトに略沿うように配置されて、先端側をバッグ本体の下面側においてバッグ本体に連通させる構成とされていた。また、エアバッグは、導管部における先端近傍の部位をラップベルトに取り付けることにより、ラップベルトに取り付けられていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-66425公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この従来の乗員保護装置では、ラップベルトに略沿うように配置される導管部の先端側をラップベルトに取り付けることにより、エアバッグを、ラップベルトに取り付ける構成である。ラップベルトは、シートに着座している乗員の腰部の周囲に巻き掛けられるようにして装着される構成であることから、乗員の体格(腰回りの寸法)によって、導管部の先端の位置がずれることとなる。通常、従来のような構成の乗員保護装置では、標準的な体格の乗員(成人男性)への装着時に、左右の中央を、シートの左右の略中央(シートに着座している乗員の左右の略中央)と略一致させるようにして、バッグ本体を膨張させるように、導管部の長さ寸法を設定している。そのため、このような構成の乗員保護装置を、小柄な乗員(成人女性)に装着させる場合、小柄な乗員は、標準体格の乗員と比較して腰回りの寸法が小さいことから、導管部の先端が、シートの左右の中央よりも、車幅方向の内側に位置することとなり、バッグ本体が、左右の中央を、小柄乗員の左右の中央よりも車幅方向の内側にずれた状態で、膨張してしまう場合があり、小柄な乗員を、膨張を完了させたバッグ本体によって、的確に保護する点に、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、小柄な乗員が着座している場合にも、的確に保護可能な乗員保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る乗員保護装置は、シートに着座した乗員を保護する構成とされて、
シートベルトと、
シートベルトにおいて、装着時に乗員の腰部を拘束するラップベルトに取り付けられて、作動時に、前記乗員の前方を覆うように膨張するエアバッグと、
エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備える構成とされて、
エアバッグが、
膨張完了時に、乗員の前方を覆うように配置されるバッグ本体と、
シートにおける車幅方向の一方側である外側から延びるようにしてラップベルトに略沿うように配置されるとともに、元部側を、インフレーターと接続され、先端側を、バッグ本体の下面側においてバッグ本体と連通されるように構成されて、インフレーターから吐出される膨張用ガスを、バッグ本体内に流入させる導管部と、
を備える構成の乗員保護装置であって、
エアバッグが、導管部から分岐するように構成されて、乗員の腰部付近と、シートにおける車幅方向の外側に配置される車両の車体側部材と、の間の領域に充満するように膨張可能な副膨張部を、備える構成とされ、
副膨張部が、膨張完了時に、導管部に干渉せずに、車体側部材と、腰部付近と、に対して接触可能な構成とされていることを特徴とする。
【0007】
本発明の乗員保護装置では、エアバッグが、導管部から分岐するように構成されて、乗員の腰部と、シートの外側に配置される車体側部材と、の間に充満するように膨張する副膨張部を、有し、この副膨張部は、膨張完了時に、導管部に干渉せずに、車体側部材と腰部付近とに対して接触することとなる。すなわち、本発明の乗員保護装置では、エアバッグの膨張完了時に、乗員の腰部付近の部位と車体側部材との間に、両者に接触するようにして、副膨張部が、介在されることとなる。そのため、小柄な乗員が着座している場合において、バッグ本体が、乗員の左右の中央に対して、中央を、車幅方向の内側にずれた位置で、膨張することとなっても、乗員が、車体側部材によって支持された副膨張部によって、車幅方向の内側に押圧されるような態様となる。また、この副膨張部は、導管部に干渉しないように、配置されることから、膨張完了時に、乗員を的確に押圧することができる。そのため、乗員を、副膨張部によって、膨張したバッグ本体に近づけるように車幅方向の内側に移動させることができて、バッグ本体によって、乗員を的確に保護することが可能となる。
【0008】
したがって、本発明の乗員保護装置では、小柄な乗員が着座している場合にも、的確に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態である乗員保護装置を搭載させたシートの斜視図である。
図1のシートの側面図である。
図1のシートの正面図であり、シートベルトが装着された状態を示す。
実施形態の乗員保護装置において使用されるエアバッグを、単体で膨張させた状態を示す概略斜視図である。
図4のエアバッグの概略縦断面図である。
図4のエアバッグにおけるバッグ本体を構成する基材を並べた平面図である。
図4のエアバッグにおける導管部及び副膨張部を構成する基材を並べた平面図であり、(A)は、導管部における上壁部と副膨張部とを構成する導管部用パネルの平面図であり、(B)は、この導管部用パネルにおいて副膨張部を形成した状態と、下壁部を構成する導管部用パネルと、を並べた図である。
実施形態の乗員保護装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態のシートの正面図である。
実施形態の乗員保護装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態のシートの側面図である。
実施形態の乗員保護装置において、膨張完了時のエアバッグにより小柄乗員を保護する状態を説明する概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態において、前後・上下・左右の方向は、特に断らない限り、シート1の前後・上下・左右の方向と一致するものである。実施形態の乗員保護装置Sは、図1~3に示すように、車両のシート1に搭載されるもので、シートベルト7と、エアバッグ25と、エアバッグ25に膨張用ガスを供給するインフレーター17と、を備える構成とされている。エアバッグ25は、シートベルト7における後述するラップベルト10に、取り付けられている。シート1は、背もたれ部2と座部3とを備えている。なお、実施形態の乗員保護装置Sを搭載するシート1は、左側を車幅方向の外側(車外側)とし、右側を車幅方向の内側(車両中央側)とするようにして、車両に搭載されている。実施形態の場合、シート1の左側(車外側)には、車体側部材としてのドアトリムDTが、配設されている(図3の二点鎖線参照)。
(【0011】以降は省略されています)

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