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公開番号2024027474
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130294
出願日2022-08-17
発明の名称乗員保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/18 20060101AFI20240222BHJP(車両一般)
要約【課題】プリテンショナー機構の作動時、バッグ組付体を接合させたラップベルト部が乗員の腰部を好適に緊締できる乗員保護装置を提供すること。
【解決手段】プリテンショナー機構付きのリトラクタから繰り出されるシートベルト11のラップベルト部13に、折り畳まれたエアバッグ29が組み付けられる乗員保護装置10。エアバッグは、乗員を受止可能に膨張するバッグ本体部30と、ガス供給装置に先端部を連結させて、バッグ本体部に膨張用ガスを供給可能な導管部45と、を備える。折り畳まれたバッグ本体部と導管部の元部46側とが、バッグ組付体60として、ラップベルト部のバッグ配置部位22に接合される。バッグ組付体のバッグ配置部位に接合される接合部位53の長さ寸法L1は、バッグ組付体の長さ寸法L0より、小さく設定されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
シートの背もたれ部における左右方向の一方の上端部側に配設されたプリテンショナー機構付きのリトラクタから繰り出されるシートベルトが、先端を、シートの座部における左右方向の前記リトラクタを設けた側に固定される固定端として、前記座部の左右方向の前記固定端側と逆方向に配設されたバックルに対し、組み付けられたタングを締結させることにより、左右両端を前記座部の左右に連結させた状態として、シートに着座した乗員の腰部の前方側に、ラップベルト部、を配設させる構成とし、
前記ラップベルト部に折り畳まれて配設されて、作動時に、膨張用ガスを流入させて膨張し、前方移動する乗員の上半身を受け止めて保護可能なエアバッグ、を備えて構成されるとともに、
前記エアバッグが、
乗員を受止可能に膨張するバッグ本体部と、
前記シートベルトの固定端側に配設される膨張用ガスのガス供給装置に先端部を連結させて、前記バッグ本体部に膨張用ガスを供給可能に、元部側を前記バッグ本体部に連通させる導管部と、
を備えて構成され、
折り畳まれた前記バッグ本体部と前記導管部の前記元部側とが、バッグ組付体として、前記ラップベルト部のバッグ配置部位に接合される構成の乗員保護装置であって、
前記バッグ組付体における前記バッグ配置部位に接合される接合部位の前記ラップベルト部に沿った長さ寸法が、前記バッグ組付体における前記ラップベルト部に沿った長さ寸法より、小さく設定されていることを特徴とする乗員保護装置。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記接合部位の前記ラップベルト部に沿った長さ寸法が、50~120mmの範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項3】
前記バッグ組付体が、前記接合部位から左右に延びる前記ラップベルト部の部位を突出させて、前記バッグ本体部の膨張時に開口可能に、バッグカバーに覆われて配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の乗員保護装置。
【請求項4】
前記バッグカバーが、
前記接合部位とともに前記バッグ組付体を覆う本体カバー部と、
該本体カバー部から突出する筒形状として、前記接合部位から左右に延びる前記ラップベルト部の部位をそれぞれ覆うベルトカバー部と、
を備えて構成されていることを特徴とする請求項3に記載の乗員保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乗員保護装置としては、エアバッグが、シートベルトのラップベルト部の部位に、折り畳まれて配設されて、作動時に、膨張用ガスを流入させて膨張し、前方移動する乗員の上半身を受け止めて保護するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。シートベルトは、シートの背もたれ部における左右方向の一方の上端部側に配設されたプリテンショナー機構付きのリトラクタから繰り出され、先端を、シートの座部における左右方向のリトラクタを設けた側に固定される固定端として、座部の左右方向の固定端側と逆方向に配設されたバックルに対し、組み付けられたタングを締結させることにより、左右両端を座部の左右に連結させた状態として、シートに着座した乗員の腰部の前方側に、ラップベルト部、を配設させる構成としている。エアバッグは、乗員を受止可能に膨張するバッグ本体部と、シートベルトの固定端側に配設される膨張用ガスのガス供給装置に先端部を連結させて、バッグ本体部に膨張用ガスを供給可能に、元部側をバッグ本体部に連通させる導管部と、を備えて構成されていた。そして、折り畳まれたバッグ本体部と導管部の元部側とは、バッグ組付体として、ラップベルト部のバッグ配置部位に接合されていた。このバッグ組付体は、ラップベルト部を挿通させる筒状のベルト挿通部を、導管部の元部に縫合させており、ベルト挿通部を利用して、ラップベルト部のバッグ配置部位に接合されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-66425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の乗員保護装置では、バッグ組付体が、バッグ本体部を折り畳んで、バッグ本体部の周壁を折り重ねて形成されていることから、形状保持性を有した状態の略直方体形状としていた。そのため、乗員にラップベルト部を装着した際、バッグ組付体の形状保持性により、ベルト挿通部の両端から突出するラップベルト部のバッグ配置部位の左右両縁付近が、乗員の腰部から離れて浮き上がる虞れがあった。このように、乗員の腰部の周囲に隙間を開けるように、ラップベルト部が浮き上がった場合には、車両の衝突等により、リトラクタのプリテンショナー機構が作動しても、ラップベルト部の部位が、乗員の腰部を強く緊締できず、緊締力に課題が生じてしまう。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ラップベルト部のバッグ配置部位にバッグ組付体が接合されていても、プリテンショナー機構の作動時、ラップベルト部が乗員の腰部を好適に緊締できる乗員保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る乗員保護装置では、シートの背もたれ部における左右方向の一方の上端部側に配設されたプリテンショナー機構付きのリトラクタから繰り出されるシートベルトが、先端を、シートの座部における左右方向の前記リトラクタを設けた側に固定される固定端として、前記座部の左右方向の前記固定端側と逆方向に配設されたバックルに対し、組み付けられたタングを締結させることにより、左右両端を前記座部の左右に連結させた状態として、シートに着座した乗員の腰部の前方側に、ラップベルト部、を配設させる構成とし、
前記ラップベルト部に折り畳まれて配設されて、作動時に、膨張用ガスを流入させて膨張し、前方移動する乗員の上半身を受け止めて保護可能なエアバッグ、を備えて構成されるとともに、
前記エアバッグが、
乗員を受止可能に膨張するバッグ本体部と、
前記シートベルトの固定端側に配設される膨張用ガスのガス供給装置に先端部を連結させて、前記バッグ本体部に膨張用ガスを供給可能に、元部側を前記バッグ本体部に連通させる導管部と、
を備えて構成され、
折り畳まれた前記バッグ本体部と前記導管部の前記元部側とが、バッグ組付体として、前記ラップベルト部のバッグ配置部位に接合される構成の乗員保護装置であって、
前記バッグ組付体における前記バッグ配置部位に接合される接合部位の前記ラップベルト部に沿った長さ寸法が、前記バッグ組付体における前記ラップベルト部に沿った長さ寸法より、小さく設定されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る乗員保護装置では、着座した乗員が、シートベルトを装着するように、タングをバックルに締結して、バッグ組付体を取り付けたラップベルト部を腰部の周りに装着した際、乗員の腰部の左右の縁側の前方側では、バッグ組付体の左右両縁側が乗員から浮いているものの、ラップベルト部自体は、乗員の腰部に接近するよう密着した状態に装着される。すなわち、ラップベルト部のバッグ配置部位では、バッグ組付体を接合させる接合部位の長さ寸法が、バッグ組付体の長さ寸法より、短いことから、その短い寸法の領域分、ラップベルト部が乗員の腰部に密着できる。そのため、プリテンショナー機構が作動されれば、乗員の腰部に隙間を設けずに密着していたラップベルト部が、的確に、乗員腰部を緊締できる。
【0008】
したがって、本発明に係る乗員保護装置では、ラップベルト部のバッグ配置部位にバッグ組付体が接合されていても、プリテンショナー機構の作動時、ラップベルト部が乗員の腰部を好適に緊締することができる。
【0009】
そして、実施形態の乗員保護装置では、前記接合部位の前記ラップベルト部に沿った長さ寸法が、50~120mmの範囲内に設定されていることが望ましい。
【0010】
接合部位の長さ寸法が、50mm未満では、ラップベルト部に取り付けるバッグ組付体の接合強度(取付強度)を確保し難く、120mmを超えては、本発明の作用・効果を阻害してしまう。すなわち、接合部位の長さ寸法が120mmを超えては、ラップベルト部を装着した乗員が、大柄乗員や小柄乗員として、ラップベルト部の装着時における接合部位の配置位置が、乗員の左右方向の中心から左右にずれて、腰部の周囲の曲率の大きな部位に配置される場合が生じ、接合部位の縁付近が、ラップベルト部を接合させた状態として、乗員の腰部の縁側から、隙間を開けるように、浮き上がり易くなり、緊締力の低下を招いて、好ましくないからである。そのため、接合部位の長さ寸法は、50~120mmの範囲内、望ましくは、70~100mmの範囲内が良い。
(【0011】以降は省略されています)

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