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公開番号2024055733
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2023042125
出願日2023-03-16
発明の名称乗物用シート
出願人テイ・エス テック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B60N 2/90 20180101AFI20240411BHJP(車両一般)
要約【課題】シート本体の位置や姿勢を変更可能な可動機構と、報知手段としての振動体と、を備え、シート本体の位置及び姿勢に応じて適切な報知を行うことができる乗り物用シートを提供する。
【解決手段】乗物用シートは、乗物に設置されたシート本体と、該シート本体の位置及び姿勢を変更可能な可動機構と、前記シート本体に設けられた複数の振動体と、複数の前記振動体を駆動制御する制御装置と、を備えている。複数の振動体は、シート前後方向及びシート幅方向に互いに異なる位置においてシート本体に内蔵されて、制御装置は、シート本体の位置及び姿勢に基づいて、複数の振動体のうち、少なくとも一つの振動体を、所定の順序及び所定の振動パラメータで振動させることにより乗員に報知を行う振動報知パターンを選択し、前記振動体を駆動制御する。
【選択図】図7B
特許請求の範囲【請求項1】
乗物に設置されたシート本体と、該シート本体の位置及び姿勢を変更する可動機構と、前記シート本体に設けられた複数の振動体と、複数の前記振動体を駆動制御する制御装置と、を備えた乗物用シートであって、
複数の前記振動体は、シート前後方向及びシート幅方向に互いに異なる位置において前記シート本体に内蔵されて、
前記制御装置は、前記シート本体の位置及び姿勢に基づいて、複数の前記振動体のうち、少なくとも一つの前記振動体を、所定の順序及び所定の振動パラメータで振動させることにより乗員に報知を行う振動報知パターンを選択し、前記振動体を駆動制御することを特徴とする乗物用シート。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記可動機構は、鉛直方向の回転軸の周りに前記シート本体の回転位置を変更する回転機構を有し、
前記制御装置は、前記シート本体の回転位置に基づいて、前記振動報知パターンを選択することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項3】
前記回転機構は、前記シート本体を前記乗物の前方を向く第一の回転位置と、前記乗物の後方を向く第二の回転位置と、の間で変更し、
前記制御装置は、前記シート本体が前記第一の回転位置にあるときに、第一の振動報知パターンを選択し、前記シート本体が前記第二の回転位置にあるときに、第二の振動報知パターンを選択し、
前記第二の振動報知パターンは、前記第一の振動報知パターンが選択された際に振動する前記振動体に対して、前記回転軸を中心に反対側に位置する前記振動体を振動させる前記振動報知パターンを選択することを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
【請求項4】
前記回転機構は、前記シート本体を前記乗物の前方を向く第一の回転位置と、前記乗物の前方から一方の回転方向に90度回転した方向を向く第三の回転位置と、の間で変更し、
前記制御装置は、前記シート本体が前記第一の回転位置にあるときに、第一の振動報知パターンを選択し、前記シート本体が前記第三の回転位置にあるときに、第三の振動報知パターンを選択し、
前記第三の振動報知パターンは、前記第一の振動報知パターンが選択された際に振動する前記振動体に対して、前記回転軸を中心に他方の回転方向に90度回転した方向側に位置する前記振動体を振動させる前記振動報知パターンを選択することを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
【請求項5】
前記可動機構は、前記乗物の前後方向に延びるスライドレールに沿って、前記乗物の前後方向において前記シート本体の位置を変更するスライド機構を有し、
前記制御装置は、前記シート本体の前後方向の位置に基づいて、前記振動報知パターンを選択することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項6】
前記シート本体は、シートクッション及びシートバックを有し、
前記可動機構は、前記シートクッションに対して前記シートバックが起立する起立姿勢と、前記シートクッションに対して前記シートバックが後方に所定の傾倒角度で傾倒した傾倒姿勢と、の間で前記シート本体の姿勢を変更するリクライニング機構を有し、
前記制御装置は、前記傾倒角度に基づいて、前記振動報知パターンを選択することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項7】
前記シート本体は、左右のアームレストを有し、
前記振動体は、左右の前記アームレストのそれぞれに設けられた腕部振動体を有し、
前記制御装置は、前記シート本体の位置及び姿勢に基づいて、左右の前記腕部振動体のうち、少なくとも一つの前記腕部振動体を、所定の順序及び所定の振動パラメータで振動させる前記振動報知パターンを選択することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項8】
前記シート本体は、オットマンを有し、
前記振動体は、前記オットマンに設けられた複数の脚部振動体を有し、
前記制御装置は、前記シート本体の位置及び姿勢に基づいて、複数の前記脚部振動体のうち、少なくとも一つの前記脚部振動体を、所定の順序及び所定の振動パラメータで振動させる前記振動報知パターンを選択することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項9】
前記シート本体は、ヘッドレストを有し、
前記ヘッドレストは、複数の音声出力装置が内蔵されており、
前記制御装置は、前記シート本体の位置及び姿勢に基づいて、着座者から見て少なくとも一つの前記振動体と同じ方向に位置する前記音声出力装置から音声信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項10】
前記シート本体は、該シート本体の骨格を形成するシートフレームと、該シートフレームに載置されるパッド材と、該パッド材を被覆する表皮材と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の乗物用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗物用シートに係り、特に、振動体を備えた乗物用シートに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の周辺に障害物又は他の車両が接近した際に、これを着座者に報知する障害物接近報知システムの開発が行われてきた。例えば、車両の前後左右に配設された外界センサによって車両の外界周辺における接近物の存在を監視し、接近物が検出されると、音声又は光からなる報知信号を出力することが行われてきた。このように、障害物等の接近を着座者に報知する形で警告を与え、危険を回避させることによって、着座者の安全性の向上が図られていた。
【0003】
また、特許文献1には、車両の座席(運転席)に内蔵された振動ユニットを報知手段として利用した振動制御装置が開示されている。具体的には、障害物が接近する方向に配設された振動ユニットを振動させることにより、障害物の接近と、接近する方向を報知することができる振動制御手段が開示されている。
特許文献1に記載の技術のように、報知手段として振動ユニットを採用することによって、運転者が視覚的、又は聴覚的に認識が困難な状況、例えば視線を報知手段に向けることが困難な状況においても、運転者に対して接近物の存在を報知することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/044826号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術によれば、着座者の視覚、又は聴覚に依存することなく障害物の接近及び接近方向を知らせるための報知手段として、振動ユニットの有効性を認めることができる。しかしながら、位置や姿勢を変更可能な可動機構を有する座席において、その位置や姿勢に応じて障害物の接近方向を報知することができなかった。そのため、例えば、車両の進行方向に対して座席が後ろ向きの回転位置に変更された際に、障害物の接近方向を正しく報知することができないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シート本体の位置や姿勢を変更可能な可動機構と、報知手段としての振動体と、を備え、シート本体の位置及び姿勢に応じて適切な報知を行うことができる乗物用シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、乗物に設置されたシート本体と、該シート本体の位置及び姿勢を変更する可動機構と、前記シート本体に設けられた複数の振動体と、複数の前記振動体を駆動制御する制御装置と、を備えた乗物用シートであって、複数の前記振動体は、シート前後方向及びシート幅方向に互いに異なる位置において前記シート本体に内蔵されて、前記制御装置は、前記シート本体の位置及び姿勢に基づいて、複数の前記振動体のうち、少なくとも一つの前記振動体を、所定の順序及び所定の振動パラメータで振動させることにより乗員に報知を行う振動報知パターンを選択し、前記振動体を駆動制御することにより解決される。
【0008】
上記構成によれば、制御装置は、シート本体の位置及び姿勢に基づいて、複数の振動報知パターンから一の振動報知パターンを選択して振動体を制御する。そのため、乗物用シートは、その位置及び姿勢に応じて適切な報知を行うことが可能となる。
【0009】
また、前記可動機構は、鉛直方向の回転軸の周りに前記シート本体の回転位置を変更する回転機構を有し、前記制御装置は、前記シート本体の回転位置に基づいて、前記振動報知パターンを選択するとよい。
上記構成によれば、乗物用シートは、その回転位置に応じて適切な報知を行うことが可能となる。
【0010】
また、前記回転機構は、前記シート本体を前記乗物の前方を向く第一の回転位置と、前記乗物の後方を向く第二の回転位置と、の間で変更し、前記制御装置は、前記シート本体が前記第一の回転位置にあるときに、第一の振動報知パターンを選択し、前記シート本体が前記第二の回転位置にあるときに、第二の振動報知パターンを選択し、前記第二の振動報知パターンは、前記第一の振動報知パターンが選択された際に振動する前記振動体に対して、前記回転軸を中心に反対側に位置する前記振動体を振動させる前記振動報知パターンを選択するとよい。
上記構成によれば、制御装置は、乗物の後方を向く回転位置にあるときに、乗物の前方を向く回転位置にあるときに選択される振動パターンと回転軸を中心に反対側に位置する振動体が振動する振動報知パターンを選択する。そのため、乗物用シートは、乗物の後方を向く回転位置にあるときに、適切な報知を行うことが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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