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公開番号2024030927
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022134166
出願日2022-08-25
発明の名称乗員保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/18 20060101AFI20240229BHJP(車両一般)
要約【課題】膨張を完了させたエアバッグによって、乗員の上半身を迅速に保護可能な乗員保護装置を提供すること。
【解決手段】シートに着座した乗員を保護する構成の乗員保護装置。エアバッグ25が、乗員の腰部の周囲に配置される保持体に保持される。エアバッグが、バッグ本体26と、インフレーターから吐出される膨張用ガスをバッグ本体内に流入させる導管部50と、を有する。バッグ本体が、予備折りバッグ70の状態から、前後方向側の幅寸法を縮められるような前後縮小折りにより折り畳まれた折り完了体の状態で、保持体に保持される。折り完了体が、予備折りバッグにおける導管部より上側となる上側部位73を上縁側から巻くようにして形成される上側ロール折り部位76の上に、予備折りバッグにおける導管部より下側となる下側部位74を下縁側から巻くようにして形成される下側ロール折り部位77を、重ねられて、形成される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
シートに着座した乗員を保護する構成とされて、
エアバッグと、前記乗員の腰部の周囲に配置されるとともに折り畳まれた前記エアバッグを収納させて保持する保持体と、前記エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備える構成とされて、
前記エアバッグが、
膨張完了時に前記乗員の前方を覆うように配置されるバッグ本体と、
前記インフレーターと接続されて、前記インフレーターから吐出される前記膨張用ガスを、連通孔を経て、前記バッグ本体内に流入させる導管部と、
を有して、
前記バッグ本体が、前記保持体から前上方に向かって突出しつつ膨張するとともに、膨張完了時の外形形状を、軸方向を左右方向に略沿わせた略三角柱形状として、膨張完了時に前記乗員から離れた前側に配置される前壁部と、膨張完了時に前記乗員側に配置される後壁部及び下壁部と、を備える構成とされる乗員保護装置であって、
前記バッグ本体が、前記前壁部の領域を略全域にわたって平らに展開しつつ、前記後壁部及び前記下壁部上に重ねるように配置させた予備折りバッグの状態から、前後方向側の幅寸法を縮められるような前後縮小折りにより折り畳まれた折り完了体の状態で、前記保持体に保持される構成とされて、
前記折り完了体が、前記予備折りバッグにおける前記導管部より上側となる上側部位を上縁側から前記前壁部側に向かって巻くようにして形成される上側ロール折り部位の上に、前記予備折りバッグにおける前記導管部より下側となる下側部位を下縁側から前記前壁部側に向かって巻くようにして形成される下側ロール折り部位を、重ねられるようにして、形成されていることを特徴とする乗員保護装置。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記バッグ本体が、前記予備折りバッグの左右方向の幅寸法を縮めるような左右縮小折り後に、前後縮小折りを経て折り畳まれる構成とされ、
左右縮小折りバッグが、前記予備折りバッグの左縁側と右縁側とを相互に重ねられるようにして、形成されることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに着座した乗員を保護する乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乗員保護装置としては、シートベルトにおいて腰部の周囲に巻き付けられるラップベルトの部位に、折り畳まれたエアバッグを収納させる構成として、膨張したエアバッグにより、シートに着座した乗員を保護する構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。具体的には、従来の乗員保護装置では、エアバッグは、膨張完了時に乗員の前方を覆うように配置されるバッグ本体と、インフレーターから吐出される膨張用ガスをバッグ本体内に流入させる導管部と、を備える構成とされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-66425公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この従来の乗員保護装置では、バッグ本体は、膨張完了時の外形形状を、軸方向を左右方向に略沿わせた略三角柱形状とされており、このラップベルトの部位に折り畳まれて収納されているバッグ本体は、内部に膨張用ガスを流入させて前上方に突出するように膨張することとなっていた。この従来の乗員保護装置では、膨張を完了させたバッグ本体によって、乗員の上半身を保護する構成であり、上半身の前方を迅速に覆うように膨張させることが望まれていた。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張を完了させたエアバッグによって、乗員の上半身を迅速に保護可能な乗員保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る乗員保護装置は、シートに着座した乗員を保護する構成とされて、
エアバッグと、乗員の腰部の周囲に配置されるとともに折り畳まれたエアバッグを収納させて保持する保持体と、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備える構成とされて、
エアバッグが、
膨張完了時に乗員の前方を覆うように配置されるバッグ本体と、
インフレーターと接続されて、インフレーターから吐出される膨張用ガスを、連通孔を経て、バッグ本体内に流入させる導管部と、
を有して、
バッグ本体が、保持体から前上方に向かって突出しつつ膨張するとともに、膨張完了時の外形形状を、軸方向を左右方向に略沿わせた略三角柱形状として、膨張完了時に乗員から離れた前側に配置される前壁部と、膨張完了時に乗員側に配置される後壁部及び下壁部と、を備える構成とされる乗員保護装置であって、
バッグ本体が、前壁部の領域を略全域にわたって平らに展開しつつ、後壁部及び下壁部上に重ねるように配置させた予備折りバッグの状態から、前後方向側の幅寸法を縮められるような前後縮小折りにより折り畳まれた折り完了体の状態で、保持体に保持される構成とされて、
折り完了体が、予備折りバッグにおける導管部より上側となる上側部位を上縁側から前壁部側に向かって巻くようにして形成される上側ロール折り部位の上に、予備折りバッグにおける導管部より下側となる下側部位を下縁側から前壁部側に向かって巻くようにして形成される下側ロール折り部位を、重ねられるようにして、形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の乗員保護装置では、エアバッグにおけるバッグ本体が、予備折りバッグにおける導管部よりも下側(前側)となる下側部位(すなわち、膨張完了時のバッグ本体における下壁部側の領域)を折り畳んで形成される下側ロール折り部位を、導管部よりも上側(後側)となる上側部位(すなわち、膨張完了時のバッグ本体における後壁部側の領域)を折り畳んで形成される上側ロール折り部位の上側に重ねるようにして、折り畳まれた状態で、保持体に保持されている。そのため、インフレーターから吐出される膨張用ガスを、導管部と連通孔とを経て、内部に流入させつつ、バッグ本体が膨張する際に、連通孔から内部に流入する膨張用ガスが、下側ロール折り部位と上側ロール折り部位とを押し上げるような態様となるが、上側に重ねられている下側ロール折り部位が、まず、保持体から前上方に突出しつつ、折りを解消するように展開膨張することとなり、その後、上側ロール折り部位が、折りを解消するように展開膨張することとなる。すなわち、本発明の乗員保護装置では、バッグ本体における前下側の領域が、先に折りを解消しつつ膨張するような態様となって、膨張完了時に乗員の上半身の前側に配置される後上側の領域が、乗員から離れるように前方に向かって突出することを、先に膨張している前下側の領域によって規制されるような態様となり、後上側の領域を、上方に突出させるようにして、乗員の上半身の前側で近接した位置で、膨張させることができる。そのため、膨張したバッグ本体によって、乗員の上半身の前側を迅速に覆うことができて、乗員の肩部や頭部等を迅速に拘束することができる。
【0008】
したがって、本発明の乗員保護装置では、膨張を完了させたエアバッグによって、乗員の上半身を迅速に保護することができる。
【0009】
また、本発明の乗員保護装置において、バッグ本体を、予備折りバッグの左右方向の幅寸法を縮めるような左右縮小折り後に、前後縮小折りを経て折り畳む構成とし、
左右縮小折りバッグを、予備折りバッグの左縁側と右縁側とを相互に重ねられるようにして、形成する構成とすることが、好ましい。
【0010】
乗員保護装置をこのような構成とすれば、折り完了体を、左右にコンパクトに形成することができることから、例えば、シートに着座している乗員の体格差によって、折り完了体がシートに対して左右方向側で多少ずれた位置に配置される場合にも、このような位置ずれの影響を受けることを抑制できて、バッグ本体を、シートなどから影響を受けることなく、迅速に膨張させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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