TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024053213
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159315
出願日2022-10-03
発明の名称搬送装置及び液体吐出装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/17 20060101AFI20240408BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】増粘物が形成される兆候があるか否かを適切に判断することで、清掃液が貯留される貯留部に増粘物が蓄積して排出口が詰まることを抑制する。
【解決手段】メディアMを支持可能な外周面5aを有してメディアMを搬送する搬送ベルト5と、外周面5aを清掃可能な清掃ローラー10と、清掃ローラー10を介して外周面5aに供給される清掃液Lが貯留される貯留部14と、清掃液Lを排出可能な排出口94と、排出される清掃液Lが通過可能な流路管93と、貯留部14に貯留された清掃液Lが排出口94及び流路管93を通じて貯留部14から排出されるように流路管93の内部の圧力を変化させて清掃液を流動させるポンプPと、流路管93の内部の圧力を検出可能なセンサーSと、センサーSの検出結果に基づいて貯留部14に貯留される清掃液の状態を判断する制御部40と、を備える搬送装置1。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
メディアを支持可能な外周面を有して前記メディアを搬送する搬送ベルトと、
前記外周面に接触するとともに、回転しながら前記外周面を清掃可能な清掃ローラーと、
前記清掃ローラーを介して前記外周面に供給される清掃液が貯留される貯留部と、
前記清掃液を排出可能な排出口と、
前記排出口に連通し、前記排出口を通じて排出される前記清掃液が通過可能な流路管と、
前記貯留部に貯留された前記清掃液が前記排出口及び前記流路管を通じて前記貯留部から排出されるように、前記流路管の内部の圧力を変化させて前記清掃液を流動させるポンプと、
前記流路管の内部の圧力を検出可能なセンサーと、
前記センサーの検出結果に基づいて、前記貯留部に貯留される前記清掃液の状態を判断する制御部と、
を備えることを特徴とする搬送装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の搬送装置において、
前記貯留部に貯留された前記清掃液を撹拌可能な撹拌部を備え、
前記制御部は、前記センサーの検出結果に基づいて前記排出口が詰まっていると判断した場合、前記撹拌部を動作させることを特徴とする搬送装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の搬送装置において、
前記ポンプは、前記貯留部に貯留された前記清掃液を、前記排出口及び前記流路管を通じて排出される第1方向と、前記第1方向と反対の第2方向と、に流動可能であり、
前記制御部は、前記センサーの検出結果に基づいて前記排出口が詰まっていると判断した場合、前記ポンプを制御することにより、前記清掃液の流動方向を、前記第1方向から前記第2方向に変更することを特徴とする搬送装置。
【請求項4】
請求項3に記載の搬送装置において、
前記制御部は、前記ポンプを制御することにより、前記流動方向を前記第1方向と前記第2方向との間で変更する動作を2回以上実行することを特徴とする搬送装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の搬送装置において、
前記貯留部に貯留された前記清掃液を加熱可能な加熱部を備え、
前記制御部は、前記センサーの検出結果に基づいて前記排出口が詰まっていると判断した場合、前記加熱部の出力を、第1出力から前記第1出力より大きい第2出力に変更することを特徴とする搬送装置。
【請求項6】
請求項5に記載の搬送装置において、
前記加熱部は、前記排出口を縁取って設けられることを特徴とする搬送装置。
【請求項7】
メディアに液滴を吐出する吐出部と、
前記メディアを支持可能な外周面を有して前記メディアを搬送する搬送ベルトと、
前記外周面に接触するとともに、回転しながら前記外周面を清掃可能な清掃ローラーと、
前記清掃ローラーを介して前記外周面に供給される清掃液が貯留される貯留部と、
前記清掃液を排出可能な排出口と、
前記排出口に連通し、前記排出口を通じて排出される前記清掃液が通過可能な流路管と、
前記貯留部に貯留された前記清掃液が前記排出口及び前記流路管を通じて前記貯留部から排出されるように、前記流路管の内部の圧力を変化させて前記清掃液を流動させるポンプと、
前記流路管の内部の圧力を検出可能なセンサーと、
前記センサーの検出結果に基づいて、前記貯留部に貯留される前記清掃液の状態を判断する制御部と、
を備えることを特徴とする液体吐出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置及び液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、搬送ベルトを用いて媒体を搬送する様々な搬送装置が使用されている。このうち、搬送ベルトを清掃可能な清掃ローラーと、清掃液が貯留される貯留部と、を備える搬送装置がある。例えば、特許文献1には、搬送ベルトを清掃可能なクリーニングブラシと、清掃液が貯留される貯留槽と、を備える処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-83155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
搬送ベルトを清掃可能な清掃ローラーと、清掃液が貯留される貯留部と、を備える搬送装置においては、貯留部に例えばインク成分などを含む増粘物が蓄積する場合がある。貯留部に増粘物が蓄積すると、貯留部に設けられる排出口が詰まる場合がある。ここで、特許文献1の処理装置は、貯留槽に貯留された清掃液を、例えば凝集タンクへ移動させる第1ポンプと、処理装置の各部の動作を制御する処理装置制御部と、貯留槽内の清掃液に含まれるインク成分の濃度を測定する濃度測定部と、を備えている。そして、処理装置制御部は、濃度測定部によって測定された濃度が所定値に達したか否かを判断し、所定値に達したことをトリガーとして、第1ポンプを駆動させて清掃液を貯留槽から凝集タンクに移動させる。しかしながら、特許文献1の処理装置では、インク成分などが増粘物を形成してしまった場合には、貯留槽に貯留された清掃液を貯留槽から排出する際に貯留槽において該増粘物が詰まり、適切に清掃液を貯留槽から排出できなくなる虞がある。特許文献1の処理装置は、増粘物が形成される兆候があるか否かを適切に判断する思想は検討されていない。インク成分などが増粘物を形成することに関しては、インク成分の濃度以外にも清掃液の状態や環境温度など、様々な要因が関係してくるためである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の搬送装置は、メディアを支持可能な外周面を有して前記メディアを搬送する搬送ベルトと、前記外周面に接触するとともに、回転しながら前記外周面を清掃可能な清掃ローラーと、前記清掃ローラーを介して前記外周面に供給される清掃液が貯留される貯留部と、前記清掃液を排出可能な排出口と、前記排出口に連通し、前記排出口を通じて排出される前記清掃液が通過可能な流路管と、前記貯留部に貯留された前記清掃液が前記排出口及び前記流路管を通じて前記貯留部から排出されるように、前記流路管の内部の圧力を変化させて前記清掃液を流動させるポンプと、前記流路管の内部の圧力を検出可能なセンサーと、前記センサーの検出結果に基づいて、前記貯留部に貯留される前記清掃液の状態を判断する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、上記課題を解決するための本発明の液体吐出装置は、メディアに液滴を吐出する吐出部と、前記メディアを支持可能な外周面を有して前記メディアを搬送する搬送ベルトと、前記外周面に接触するとともに、回転しながら前記外周面を清掃可能な清掃ローラーと、前記清掃ローラーを介して前記外周面に供給される清掃液が貯留される貯留部と、前記清掃液を排出可能な排出口と、前記排出口に連通し、前記排出口を通じて排出される前記清掃液が通過可能な流路管と、前記貯留部に貯留された前記清掃液が前記排出口及び前記流路管を通じて前記貯留部から排出されるように、前記流路管の内部の圧力を変化させて前記清掃液を流動させるポンプと、前記流路管の内部の圧力を検出可能なセンサーと、前記センサーの検出結果に基づいて、前記貯留部に貯留される前記清掃液の状態を判断する制御部と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施例1に係る液体吐出装置の側面図。
図1の液体吐出装置における洗浄装置の概略図。
図1の液体吐出装置において増粘物が形成され、該増粘物が排出口を介して流路管内部に至った場合の、流路管の内部の圧力を表す概念的なグラフ。
本発明の実施例2に係る液体吐出装置における洗浄装置の概略図。
本発明の実施例3に係る液体吐出装置における洗浄装置の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の搬送装置は、メディアを支持可能な外周面を有して前記メディアを搬送する搬送ベルトと、前記外周面に接触するとともに、回転しながら前記外周面を清掃可能な清掃ローラーと、前記清掃ローラーを介して前記外周面に供給される清掃液が貯留される貯留部と、前記清掃液を排出可能な排出口と、前記排出口に連通し、前記排出口を通じて排出される前記清掃液が通過可能な流路管と、前記貯留部に貯留された前記清掃液が前記排出口及び前記流路管を通じて前記貯留部から排出されるように、前記流路管の内部の圧力を変化させて前記清掃液を流動させるポンプと、前記流路管の内部の圧力を検出可能なセンサーと、前記センサーの検出結果に基づいて、前記貯留部に貯留される前記清掃液の状態を判断する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本態様によれば、貯留部に貯留された清掃液が排出口及び流路管を通じて貯留部から排出されるように流路管の内部の圧力を変化させて清掃液を流動させるポンプと、流路管の内部の圧力を検出可能なセンサーと、センサーの検出結果に基づいて貯留部に貯留される清掃液の状態を判断する制御部と、を備える。貯留部において増粘物が形成されて排出口が塞がって排出口の開口面積が減少すると流路管の内部の圧力が変化するが、このような構成とすることで、制御部は増粘物が形成される兆候があるか否かを適切に判断することができ、制御部が該判断を適切にすることで、清掃液が貯留される貯留部に増粘物が蓄積して排出口が詰まることを抑制することが可能になる。
【0010】
本発明の第2の態様の搬送装置は、前記第1の態様において、前記貯留部に貯留された前記清掃液を撹拌可能な撹拌部を備え、前記制御部は、前記センサーの検出結果に基づいて前記排出口が詰まっていると判断した場合、前記撹拌部を動作させることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
積層体
7か月前
シヤチハタ株式会社
印判
1か月前
日本化薬株式会社
処理液
18日前
株式会社デュプロ
転写装置
6か月前
シヤチハタ株式会社
吐出容器
7か月前
東京インキ株式会社
親水化剤
3か月前
東京インキ株式会社
親水化剤
3か月前
三菱製紙株式会社
転写用基材
7か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
6か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
7か月前
三菱製紙株式会社
転写捺染用紙
4か月前
株式会社リコー
電子機器
3か月前
キヤノン電子株式会社
印刷装置
7か月前
三菱製紙株式会社
画像形成方法
4か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
7か月前
株式会社リコー
印刷装置
7か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
7か月前
株式会社リコー
印刷装置
4か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
7か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
3か月前
三菱製紙株式会社
転写捺染用紙
5か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
6か月前
三菱製紙株式会社
転写捺染用紙
4か月前
キヤノン株式会社
プリンタ
7か月前
三光株式会社
感熱記録材料
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
三菱製紙株式会社
直接感熱記録材料
28日前
株式会社リコー
画像形成装置
6か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
7か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
7か月前
株式会社リコー
画像形成装置
7か月前
東レ株式会社
凸版印刷版の製造方法
6日前
日本製紙株式会社
感熱記録体
7か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
5か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
2か月前
続きを見る