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公開番号2024046557
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022152004
出願日2022-09-22
発明の名称ウェザーストリップ
出願人東海興業株式会社
代理人個人
主分類B60J 10/84 20160101AFI20240327BHJP(車両一般)
要約【課題】ウェザーストリップを形成する材料の種類を増やすことなく、車内に侵入する音を低減すると共に、ドア等の閉じ性悪化を防ぐ。
【解決手段】ウェザーストリップ17は、ドア18の閉鎖時にドア18に当接して圧縮変形可能な中空シール部22と、この中空シール部22を車体11の開口部14の周縁に取り付けるための取付部21とを有する。中空シール部22は、取付部21とは反対側に位置する頭部側壁部31と、頭部側壁部31の両側に隣接して中空シール部22の他の部分よりも屈曲しやすく形成された屈曲部32とを有する。中空シール部22内には、頭部側壁部31の内壁面から突出する突出部33が中空シール部22と同じ材料で形成され、突出部33は、ドア18の閉鎖時に中空シール部22が圧縮変形された状態になったときに突出部33の先端が中空シール部22の内壁面に当接しないように形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車体の開口部の周縁と前記開口部を開閉する開閉部材との間を前記開閉部材の閉鎖時にシールする長尺なウェザーストリップにおいて、
前記ウェザーストリップは、前記車体の開口部の周縁と前記開閉部材とのいずれか一方の取付箇所に取り付けられ、前記開閉部材の閉鎖時に前記車体の開口部の周縁と前記開閉部材とのいずれか他方に当接して圧縮変形可能な中空シール部と、前記中空シール部を前記取付箇所に取り付けるための取付部とを有し、
前記中空シール部は、前記取付部とは反対側に位置する頭部側壁部と、前記頭部側壁部の両側に隣接して前記開閉部材の閉鎖時に屈曲するように形成された屈曲部とを有し、
前記中空シール部内には、前記頭部側壁部の内壁面から突出する突出部が前記中空シール部と同じ材料で形成され、
前記突出部は、前記開閉部材の閉鎖時に前記中空シール部が圧縮変形された状態になったときに前記突出部の先端が前記中空シール部の内壁面に当接しないように形成されていることを特徴とするウェザーストリップ。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記突出部は、前記中空シール部内に延びるリップ形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のウェザーストリップ。
【請求項3】
前記突出部は、前記頭部側壁部の内壁面の複数箇所に所定間隔をあけて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のウェザーストリップ。
【請求項4】
前記突出部は、前記中空シール部の内壁面のうち、前記頭部側壁部の内壁面とそれ以外の部分の内壁面の両方に形成され、前記開閉部材の閉鎖時に前記中空シール部が圧縮変形された状態になったときに前記突出部同士が当接しないように形成されていることを特徴とする請求項3に記載のウェザーストリップ。
【請求項5】
前記屈曲部は、前記中空シール部の他の部分よりも薄肉に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のウェザーストリップ。
【請求項6】
前記ウェザーストリップは、前記車体の開口部の周縁に取り付けられるドアオープニングであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のウェザーストリップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の開口部の周縁と前記開口部を開閉するドア等の開閉部材との間を前記開閉部材の閉鎖時にシールする長尺なウェザーストリップに関する発明である。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、ウェザーストリップは、車体の開口部の周縁とドア等の開閉部材とのいずれか一方の取付箇所に取り付けられ、前記開閉部材の閉鎖時に前記車体の開口部の周縁と前記開閉部材とのいずれか他方に当接して圧縮変形可能な中空シール部を有する構成となっている。この種のウェザーストリップでは、特許文献1(特開2010-58637号公報)に記載されているように、遮音性を向上させるために、中空シール部内に別材料で形成された中空状の筒壁部を設け、この筒壁部の内周面に複数の波形状の凹凸部を形成したものが知られている。更に、この特許文献1のウェザーストリップでは、筒壁部を中空シール部の成形材料の比重よりも低い比重のスポンジ材料で形成することで、ドア閉鎖時に中空シール部の圧縮荷重が大きくならないようにしてドア閉じ性を悪化させないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-58637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、ウェザーストリップはポリマー材料の押出成形により形成されるが、上記特許文献1の構成では、中空シール部とその内側の筒壁部とを別々の材料で形成するようになっているため、ウェザーストリップを押出成形する際に使用する押出成形装置を増やす必要があり、成形設備が複雑になり、生産コストが高くなるという欠点があった。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ウェザーストリップを成形する材料の種類を増やすことなく、車内に侵入する音を低減すると共に、開閉部材の閉鎖時の中空シール部の圧縮荷重増大を防いで開閉部材の閉じ性悪化を防ぐことができるウェザーストリップを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車体の開口部の周縁と前記開口部を開閉する開閉部材との間を前記開閉部材の閉鎖時にシールする長尺なウェザーストリップにおいて、前記ウェザーストリップは、前記車体の開口部の周縁と前記開閉部材とのいずれか一方の取付箇所に取り付けられ、前記開閉部材の閉鎖時に前記車体の開口部の周縁と前記開閉部材とのいずれか他方に当接して圧縮変形可能な中空シール部と、前記中空シール部を前記取付箇所に取り付けるための取付部とを有し、前記中空シール部は、前記取付部とは反対側に位置する頭部側壁部と、前記頭部側壁部の両側に隣接して前記開閉部材の閉鎖時に屈曲するように形成された屈曲部とを有し、前記中空シール部内には、前記頭部側壁部の内壁面から突出する突出部が前記中空シール部と同じ材料で形成され、前記突出部は、前記開閉部材の閉鎖時に前記中空シール部が圧縮変形された状態になったときに前記突出部の先端が前記中空シール部の内壁面に当接しないように形成されていることを特徴とするものである。
【0007】
この構成では、中空シール部内に別材料で形成された中空状の筒壁部が配置されておらず、中空シール部の屈曲部から突出部が突出していないため、開閉部材の閉鎖時の中空シール部の圧縮荷重増大を防いで開閉部材の閉じ性悪化を防止することができる。しかも、中空シール部内には、頭部側壁部の内壁面から突出する突出部が中空シール部と同じ材料で形成されているため、ウェザーストリップを成形する材料の種類を増やさずに済み、ウェザーストリップを押出成形する際に使用する押出成形装置を増やさずに済んで、生産コストを低く抑えることができる。
【0008】
更に、突出部は、中空シール部の頭部側壁部から中空シール部内に侵入した音が当たりやすいように、頭部側壁部の内壁面から突出している。このため、開閉部材の閉鎖時に中空シール部内に侵入した音が中空シール部内の突出部に当たることで、中空シール部内に侵入した音のエネルギーが減衰されて車内に侵入する音を低減することができる。しかも、中空シール部内の突出部は、開閉部材の閉鎖時に中空シール部が圧縮変形された状態になったときに突出部の先端が中空シール部の内壁面に当接しないように形成されているため、中空シール部内の空間が突出部で塞がれることがなく、中空シール部内に侵入した音が突出部で塞がれた狭い空間で反射・共鳴して音が増幅されてしまうことを防止できる。
【0009】
更に、請求項2のように、突出部は、中空シール部内に延びるリップ形状に形成すると良い。突出部をリップ形状とすることで、中空シール部内に侵入した音が突出部に当たりやすくなり、音を低減する効果を高めることができる。
【0010】
また、請求項3のように、突出部は、頭部側壁部の内壁面の複数箇所に所定間隔をあけて形成しても良い。このようにすれば、中空シール部内に侵入した音が突出部に当たる確率を高めて音を低減する効果を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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