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公開番号2024046453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151853
出願日2022-09-22
発明の名称ハイブリッド車
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類B60W 10/30 20060101AFI20240327BHJP(車両一般)
要約【課題】P(駐車)レンジでのモータジェネレータを用いた発電(Pレンジ発電)を可能とし、かつ、Pレンジ発電中にR(後進走行)レンジに切り替えられた場合に(シフト操作された場合に)、シフト操作に対する応答遅れが生じることを防止することが可能なハイブリッド車を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車1において、マニュアルバルブ80は、Pレンジが選択されているときに前進クラッチ32にオイルを供給できるように構成されており、HEV-CU70等は、Pレンジで高電圧バッテリ73のSOCが所定値以下に低下した場合に、出力クラッチ61を解放し、前進クラッチ32を締結するとともに、エンジン10を稼働してモータジェネレータ40を発電機として駆動し、Pレンジで発電しているときにRレンジが選択された場合に、電動オイルポンプ36を駆動し、油路39を通して出力クラッチ61にオイルを供給する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンが、前進クラッチ、後進ブレーキを含む前後進切替機構を介して、無段変速機のプライマリ軸の一端と接続され、該無段変速機のプライマリ軸の他端とモータジェネレータとが接続されるとともに、該無段変速機のセカンダリ軸と駆動輪とが出力クラッチを介して接続されたハイブリッド車において、
前記エンジン及び前記モータジェネレータにより駆動され、オイルを昇圧して吐出する機械式オイルポンプと、
電動モータにより駆動され、吐出圧が前記機械式オイルポンプの吐出圧よりも高い場合に開弁する逆止弁を介してオイルを吐出する電動オイルポンプと、
シフト操作状態に応じて、前記前進クラッチ及び前記後進ブレーキに対するオイルの供給を切り替えるマニュアルバルブと、
前記電動オイルポンプと前記出力クラッチ又は前記後進ブレーキとを連通する油路と、
前記エンジン、前記モータジェネレータ、前記電動オイルポンプの駆動、及び、前記前進クラッチ、前記後進ブレーキ、前記出力クラッチの締結、解放を制御するコントロールユニットと、を備え、
前記マニュアルバルブは、駐車レンジが選択されているときに前記前進クラッチにオイルを供給できるように構成されており、
前記コントロールユニットは、
駐車レンジで高電圧バッテリの充電率が所定値以下に低下した場合に、前記出力クラッチを解放し、前記前進クラッチを締結するとともに、前記エンジンを稼働して前記モータジェネレータを発電機として駆動し、
駐車レンジで発電しているときに、後進走行レンジが選択された場合に、前記電動オイルポンプを駆動し、前記油路を通して前記出力クラッチ又は前記後進ブレーキにオイルを供給する
ことを特徴とするハイブリッド車。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記油路に介装され、前記電動オイルポンプ側の油圧が、前記出力クラッチ又は前記後進ブレーキ側の油圧よりも高い場合に開弁する第2の逆止弁を備えることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車。
【請求項3】
前記コントロールユニットは、駐車レンジで発電が開始されてから後進レンジに切り替えられるまでの時間を計時し、当該計時した時間に応じて前記電動オイルポンプの駆動時間を設定し、当該設定した駆動時間が経過するまで前記電動オイルポンプを駆動することを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車。
【請求項4】
前記エンジンと前記前後進切替機構との間に配設され、ロックアップクラッチを含むトルクコンバータと、
前記出力クラッチの後段側において従駆動輪との間に配設されるトランスファクラッチとを備え、
前記コントロールユニットは、駐車レンジで発電するときに、前記ロックアップクラッチを締結するとともに、前記トランスファクラッチを締結することを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車。
【請求項5】
前記マニュアルバルブは、駐車レンジが選択されているときに、前記前進クラッチに代えて、前記後進ブレーキにオイルを供給できるように構成されており、
前記油路は、前記電動オイルポンプと前記出力クラッチ又は前記後進ブレーキとを連通することに代えて、前記電動オイルポンプと前記出力クラッチ又は前記前進クラッチとを連通し、
前記コントロールユニットは、駐車レンジで発電しているときに、前進走行レンジが選択された場合に、前記電動オイルポンプを駆動し、前記油路を通して前記出力クラッチ又は前記前進クラッチにオイルを供給することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のハイブリッド車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッド車に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、エンジンと電動モータとを併用することで車両の燃料消費率(燃費)を効果的に向上させることができるハイブリッド車(HEV)が広く実用化されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、エンジンのクランク軸が、ロックアップクラッチを含むトルクコンバータと、前進クラッチ、後進ブレーキを含む前後進切替機構とを介して、無段変速機のプライマリ軸(プライマリプーリ)の一端と接続され、該無段変速機のプライマリ軸の他端とモータジェネレータ(電動モータ)の入出力軸とが接続されるとともに、該無段変速機のセカンダリ軸(セカンダリプーリ)と前輪とが出力クラッチを介して接続されたハイブリッド車が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-61348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載された構成のハイブリッド車において、P(パーキング:駐車)レンジで駐車中に、例えば、エアコンディショナ等の電装品の電力消費により、高電圧バッテリの充電率(SOC:State of Charge)が低下した場合に、エンジンでモータジェネレータを駆動して発電したい(高電圧バッテリを充電したい)という要求がある。すなわち、Pレンジで発電(以下、「Pレンジ発電」という)したいという要求がある。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されたハイブリッド車では、Pレンジにおいて、前進クラッチ及び後進ブレーキが共に解放されるため、エンジンでモータジェネレータを駆動することができず、発電(Pレンジ発電)することができなかった。
【0007】
そこで、Pレンジ発電を可能とするために、Pレンジにおいて、例えば、前進クラッチを締結、後進ブレーキを解放するとともに、出力クラッチを解放した場合、すなわち、エンジンでモータジェネレータを駆動でき、かつ、前輪に駆動力が伝達されないようにした場合、Pレンジ発電中にPレンジからR(リバース:後進走行)レンジに切り替えられたときに(シフト操作されたときに)、通常時に(すなわち、Pレンジ発電していない状態において)PレンジからRレンジ(又はD(ドライブ:前進走行)レンジ)に切り替えられたときと比較して、締結(オイル供給)を要するクラッチ(例えば出力クラッチ)が増える(2系統となる)ことにより、シフト操作に対する応答遅れが生じるおそれがある。そのため、運転者に違和感を与えるおそれがある。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、エンジンが、前進クラッチ、後進ブレーキを含む前後進切替機構を介して、無段変速機のプライマリ軸の一端と接続され、該無段変速機のプライマリ軸の他端とモータジェネレータとが接続されるとともに、該無段変速機のセカンダリ軸と駆動輪とが出力クラッチを介して接続されたハイブリッド車において、駐車(P)レンジでのモータジェネレータを用いた発電(Pレンジ発電)を可能とし、かつ、Pレンジ発電中にRレンジ(又はDレンジ)に切り替えられたとしても(シフト操作されたとしても)、シフト操作に対する応答遅れが生じることを防止することが可能なハイブリッド車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係るハイブリッド車は、エンジンが、前進クラッチ、後進ブレーキを含む前後進切替機構を介して、無段変速機のプライマリ軸の一端と接続され、該無段変速機のプライマリ軸の他端とモータジェネレータとが接続されるとともに、該無段変速機のセカンダリ軸と駆動輪とが出力クラッチを介して接続されたハイブリッド車において、エンジン及びモータジェネレータにより駆動され、オイルを昇圧して吐出する機械式オイルポンプと、電動モータにより駆動され、吐出圧が機械式オイルポンプの吐出圧よりも高い場合に開弁する逆止弁を介してオイルを吐出する電動オイルポンプと、シフト操作状態に応じて、前進クラッチ及び後進ブレーキに対するオイルの供給を切り替えるマニュアルバルブと、電動オイルポンプと出力クラッチ又は後進ブレーキとを連通する油路と、エンジン、モータジェネレータ、電動オイルポンプの駆動、及び、前進クラッチ、後進ブレーキ、出力クラッチの締結、解放を制御するコントロールユニットとを備え、マニュアルバルブが、駐車レンジが選択されているときに前進クラッチにオイルを供給できるように構成されており、コントロールユニットが、駐車レンジで高電圧バッテリの充電率が所定値以下に低下した場合に、出力クラッチを解放し、前進クラッチを締結するとともに、エンジンを稼働してモータジェネレータを発電機として駆動し、駐車レンジで発電しているときに、後進走行レンジが選択された場合に、電動オイルポンプを駆動し、油路を通して出力クラッチ又は後進ブレーキにオイルを供給することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、エンジンが、前進クラッチ、後進ブレーキを含む前後進切替機構を介して、無段変速機のプライマリ軸の一端と接続され、該無段変速機のプライマリ軸の他端とモータジェネレータとが接続されるとともに、該無段変速機のセカンダリ軸と駆動輪とが出力クラッチを介して接続されたハイブリッド車において、駐車(P)レンジでのモータジェネレータを用いた発電(Pレンジ発電)を可能とし、かつ、Pレンジ発電中にRレンジ(又はDレンジ)に切り替えられたとしても(シフト操作されたとしても)、シフト操作に対する応答遅れが生じることを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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