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公開番号2024038606
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022142728
出願日2022-09-08
発明の名称車両用ドア構造
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B60J 5/00 20060101AFI20240313BHJP(車両一般)
要約【課題】サービスホールカバーに熱変形を生じた場合であっても、ドアインナパネルに設けられているサービスホールから車室内側に水漏れが生じることを適切に防止または抑制することが可能な車両用ドア構造を提供する。
【解決手段】車両用ドア構造Aは、ドアインナパネル10のサービスホール14の周縁部に設けられ、かつこの周縁部の最内周寄り部分が車室外側に向けて屈曲して突出した形態のフランジ部15と、サービスホールカバー2に設けられ、かつサービスホールカバー2の一般部分よりも車室外側に膨出してサービスホール14に進入する膨出部21と、を備えており、膨出部21およびフランジ部15は、それらの相互間領域Sa,Sbを水が通過することを抑制することが可能な状態に対向接近している。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両用ドアの一部を構成し、かつサービスホールが設けられているドアインナパネルと、
前記サービスホールを塞ぐように前記ドアインナパネルの車室内側の片面に対向して取付けられるサービスホールカバーと、
を備えている、車両用ドア構造であって、
前記ドアインナパネルの前記サービスホールの周縁部に設けられ、かつこの周縁部の最内周寄り部分が車室外側に向けて屈曲して突出した形態のフランジ部と、
前記サービスホールカバーに設けられ、かつ前記サービスホールカバーの一般部分よりも車室外側に膨出して前記サービスホールに進入する膨出部と、
をさらに備えており、
前記膨出部および前記フランジ部は、それらの相互間領域を水が通過することを抑制可能な状態に対向接近していることを特徴とする、車両用ドア構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両用ドア構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
車両用ドア構造の具体例としては、たとえば特許文献1,2に記載された構造がある。
これらの文献に記載された車両用ドア構造においては、車両のサイドドアを構成するドアインナパネルに設けられているサービスホールが、樹脂成形品であるサービスホールカバーによって塞がれている。車両の側突検知手段として、車両の側突が発生した際のサイドドア内の気圧の変化を検知する手段があり、サービスホールをたとえば軟質なシート状部材で覆ったのでは、車両の側突発生時における気圧変化が緩やかとなり、側突検知精度が低下する。これに対し、樹脂成形品であるサービスホールカバーを用いれば、車両の側突検知精度を高めることが可能である。
【0003】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
【0004】
すなわち、前記したサービスホールカバーは、サービスホールを隙間なく塞ぐように取付けられる。このため、本来ならば、サイドドア内に窓部から進入した雨水などの水が、サービスホールから車室内側に流入することも、サービスホールカバーによって適切に阻止されるはずである。ところが、実際には、サービスホールカバーには、周辺環境の温度変化に対応した熱変形が生じるため、このサービスホールカバーとドアインナパネルとの相互間に隙間が発生する場合がある。その結果、車両用ドア内の水が前記隙間を通過して車室内側に流入する虞があった。このような虞は、適切に解消することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-78775号公報
特開2019-166950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、サービスホールカバーに熱変形を生じた場合であっても、ドアインナパネルに設けられているサービスホールから車室内側に水漏れが生じることを適切に防止または抑制することが可能な車両用ドア構造を提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明により提供される車両用ドア構造は、車両用ドアの一部を構成し、かつサービスホールが設けられているドアインナパネルと、前記サービスホールを塞ぐように前記ドアインナパネルの車室内側の片面に対向して取付けられるサービスホールカバーと、を備えている、車両用ドア構造であって、前記ドアインナパネルの前記サービスホールの周縁部に設けられ、かつこの周縁部の最内周寄り部分が車室外側に向けて屈曲して突出した形態のフランジ部と、前記サービスホールカバーに設けられ、かつ前記サービスホールカバーの一般部分よりも車室外側に膨出して前記サービスホールに進入する膨出部と、をさらに備えており、前記膨出部および前記フランジ部は、それらの相互間領域を水が通過するこ
とを抑制可能な状態に対向接近していることを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、ドアインナパネルのサービスホールの周縁部に設けられたフランジ部と、サービスホールに進入したサービスホールカバーの膨出部とは、互いに対向接近しているため、これらの相互間領域に、雨水などの水が進入した場合に、水の表面張力によってこの水が前記相互間領域において止められる止水作用が得られる。サービスホールカバーに熱変形を生じたとしても、前記したフランジ部と膨出部との位置関係に大きなズレが生じない限りは、前記した止水作用が得られる。また、サービスホールカバーに熱変形を生じる場合、その膨出部とドアインナパネルのフランジ部とが対向接近する位置関係が大きく崩れることはないと考えられる。このようなことから、サービスホールカバーに熱変形を生じた場合であっても、車両用ドア内の水が、サービスホールから車室内側に漏れることを適切に防止または抑制することが可能である。
第2に、前記したフランジ部と膨出部との相互間領域は、この領域に進行してきた水を、サービスホールの形成箇所よりも下方に導く流路として役立たせることも可能である。また、フランジ部は、サービスホールの形成箇所よりも上側の位置からサービスホールに向けてドアインナパネルの車室外側の片面を伝ってきた水を受けて、サービスホールの横に導くガイドとして役立たせることが可能である。このようなことにより、サービスホールの形成箇所に向けて、多くの水が流れることは適切に防止可能である。その結果、サービスホールとドアインナパネルとの隙間から車室内側に水が漏れることを一層適切に防止することができる。
第3に、サービスホールカバーには、膨出部が設けられているため、サービスホールカバーの剛性を大きくし、熱変形にも強いものとすることが可能である。また、サービスホールカバーを、ドアインナパネルに取付けるときには、膨出部をサービスホールに進入させるようにすればよいため、サービスホールカバーの取付け作業の容易化なども図ることが可能である。
第4に、全体の構成が簡易であり、重量の増大や製造コストの上昇を抑制することも可能である。
【0010】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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