TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024037318
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022142075
出願日2022-09-07
発明の名称車両用空調装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B60H 1/34 20060101AFI20240312BHJP(車両一般)
要約【課題】湿度センサがウインドシールドから離れた位置にあっても、ウインドシールドの曇りの発生を防止するための制御を確実に行うことができる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】外気温度センサと、内気湿度センサと、空調ダクトと、空調コントローラとを備え、内気湿度センサはウインドシールドから離れた位置に配置されており、空調ダクトは外気導入口と、空調ユニットと、デフロスタ吹き出し口とを有し、空調コントローラはウインドシールドのガラス温度を演算する温度演算部と、ウインドシールドの曇りの発生の有無を判定する判定部と、デフロスタ吹き出し口への空気の供給及び停止を制御するデフロスタ制御部とを有し、判定部は、ガラス温度と車室内の湿度に基づいて判定を行う第一判定部と、ガラス温度と外気温度での飽和水蒸気量に基づいて判定を行う第二判定部とを含む、車両用空調装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車室外の外気温度を検出する外気温度センサと、
車室内の湿度を検出する内気湿度センサと、
車室内に送る空気が流れる空調ダクトと、
前記空気の温度及び風量を制御する空調コントローラと、を備え、
前記内気湿度センサは、ウインドシールドから離れた位置に配置されており、
前記空調ダクトは、
車室外から空気を取り込む外気導入口と、
前記空調ダクトに取り込まれた空気の温度を調節する空調ユニットと、
前記空調ユニットを通過した空気を前記ウインドシールドの内面に向けて吹き出すデフロスタ吹き出し口と、を有し、
前記空調コントローラは、
前記ウインドシールドのガラス温度を演算する温度演算部と、
前記ウインドシールドの曇りの発生の有無を判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、前記空調ダクトから前記デフロスタ吹き出し口への空気の供給及び停止を制御するデフロスタ制御部と、を有し、
前記判定部は、
前記外気導入口から空気を取り込んでいない、又は、前記デフロスタ吹き出し口への空気の供給を停止している場合に第一判定処理を行う第一判定部と、
前記外気導入口から空気を取り込み、かつ、前記デフロスタ吹き出し口への空気の供給を行っている場合に第二判定処理を行う第二判定部と、を含み、
前記第一判定処理は、前記ガラス温度と前記湿度に基づいて、前記曇りの発生の有無を判定し、
前記第二判定処理は、前記ガラス温度での飽和水蒸気量に対する前記外気温度での飽和水蒸気量に基づいて、前記曇りの発生の有無を判定する、
車両用空調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用空調装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
自動車には、車室内の温度を調節する車両用空調装置が搭載されている。車両用空調装置は、ウインドシールドの内面の曇りを防止するために、ウインドシールドの内面に向けて空気を吹き出すデフロスタ吹き出し口を有する。デフロスタ吹き出し口はインストルメントパネルに設けられている。例えば、車室外の温度が低く、車室内の温度が高くて湿度が高い場合、ウインドシールドの内面が曇ることがある。これは、外気によってウインドシールドが冷やされることで、ウインドシールドの内面に結露が発生するからである。車両用空調装置は、温めた空気をデフロスタ吹き出し口へ供給することで、ウインドシールドの内面の曇りを除去する。
【0003】
特許文献1には、ウインドシールドの曇りを未然に防止するために、湿度センサによって検出された車室内の湿度が所定値以上である場合に、目標エバポレータ後温度TEOを低くすることが記載されている。特許文献1に記載された車両用空調装置は、目標エバポレータ後温度TEOを低くすることにより、自動で除湿能力が高くなるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-267025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近では、ウインドシールドの曇りの発生の有無を判断して自動的にデフロスタ吹き出し口への空気の供給及び停止を行う車両用空調装置が開発されている。このような車両用空調装置は、外気温度、車室内の温度及び湿度などを検出する各種センサにより得られた情報に基づいて、ウインドシールドの曇りの発生の有無を判定する。
【0006】
この曇りの発生の有無を判定するには、ウインドシールドの内面の近傍の湿度を正確に測定する必要がある。この湿度の測定には、ウインドシールドの内面の近傍に湿度センサを配置することが最適である。例えば、ウインドシールドの内面に湿度センサを直接設置したり、ウインドシールドに取り付けられたインナーミラーに湿度センサを設置したりする。しかし、ウインドシールドの内面の近傍に湿度センサを新たに配置する場合、湿度センサを実装するための基板を用意したり、湿度センサが実装された基板にワイヤハーネスを配線したりする必要がある。湿度センサのためだけに基板を追加したり、ワイヤハーネスを配線したりするため、コスト高を招く。
【0007】
本発明の目的の一つは、湿度センサがウインドシールドから離れた位置にあっても、ウインドシールドの曇りの発生を防止するための制御を確実に行うことができる車両用空調装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る車両用空調装置は、
車室外の外気温度を検出する外気温度センサと、
車室内の湿度を検出する内気湿度センサと、
車室内に送る空気が流れる空調ダクトと、
前記空気の温度及び風量を制御する空調コントローラと、を備え、
前記内気湿度センサは、ウインドシールドから離れた位置に配置されており、
前記空調ダクトは、
車室外から空気を取り込む外気導入口と、
前記空調ダクトに取り込まれた空気の温度を調節する空調ユニットと、
前記空調ユニットを通過した空気を前記ウインドシールドの内面に向けて吹き出すデフロスタ吹き出し口と、を有し、
前記空調コントローラは、
前記ウインドシールドのガラス温度を演算する温度演算部と、
前記ウインドシールドの曇りの発生の有無を判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、前記空調ダクトから前記デフロスタ吹き出し口への空気の供給及び停止を制御するデフロスタ制御部と、を有し、
前記判定部は、
前記外気導入口から空気を取り込んでいない、又は、前記デフロスタ吹き出し口への空気の供給を停止している場合に第一判定処理を行う第一判定部と、
前記外気導入口から空気を取り込み、かつ、前記デフロスタ吹き出し口への空気の供給を行っている場合に第二判定処理を行う第二判定部と、を含み、
前記第一判定処理は、前記ガラス温度と前記湿度に基づいて、前記曇りの発生の有無を判定し、
前記第二判定処理は、前記ガラス温度での飽和水蒸気量に対する前記外気温度での飽和水蒸気量に基づいて、前記曇りの発生の有無を判定する。
【発明の効果】
【0009】
上記の車両用空調装置は、外気導入口から空気を取り込み、かつ、デフロスタ吹き出し口への空気の供給を行っている場合とそれ以外の場合とで、ウインドシールドの曇りの発生の有無を判定する判定部の処理が異なる。上記の車両用空調装置では、前者の場合、第二判定部において、外気温度での飽和水蒸気量を用いて、曇りの発生の有無を判定する第二判定処理を行う。これにより、内気湿度センサがウインドシールドから離れた位置に配置されていたとしても、デフロスタ制御部によるウインドシールドの曇りの発生を防止するための制御を確実に行うことができる。上記の車両用空調装置によれば、内気湿度センサをウインドシールドから離れた位置に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態に係る車両用空調装置の構成を示す概略図である。
図2は、車両に備えるウインドシールド及びインストルメントパネルの一例であり、ウインドシールド及びインストルメントパネルを車室内から見た概略図である。
図3は、実施形態に係る車両用空調装置において、判定部の処理フローを示す図である。
図4は、実施形態に係る車両用空調装置において、第一判定部の判定方法を説明する図である。
図5は、実施形態に係る車両用空調装置において、第一判定部の判定方法を説明する別の図である。
図6は、実施形態に係る車両用空調装置において、第二判定部の判定方法を説明する図である。
図7は、実施形態に係る車両用空調装置において、第二判定部の判定方法を説明する別の図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
スーパーEV
1か月前
個人
骨組み型熱交換器
4日前
個人
自動車暴走抑制装置
11日前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
東レ株式会社
フロントグリル
11日前
個人
断熱構造体とその製造方法
2か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
株式会社SUBARU
車両
21日前
井関農機株式会社
作業車両
27日前
株式会社SUBARU
車両
2か月前
株式会社SUBARU
車両
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
株式会社SUBARU
車両
21日前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
オクト産業株式会社
自動車
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
27日前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
株式会社SUBARU
車両
21日前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
新明和工業株式会社
荷箱の天蓋装置
18日前
日本化薬株式会社
ガス発生器
1か月前
新明和工業株式会社
作業車両
1か月前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
21日前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
オムロン株式会社
表示システム
4日前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
搬送装置
6日前
フジコピアン株式会社
マーク付きタイヤ
2か月前
ウィズワン株式会社
車輪規制機構
2か月前
続きを見る