TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025160930
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2022143724
出願日2022-09-09
発明の名称カテーテル
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人
主分類A61M 25/00 20060101AFI20251017BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】補強層の端部において、補強体同士が確実に接合されたカテーテルを提供する。
【解決手段】長さ方向に沿う内腔を有する内層10と、該内層10の外周側を覆う外層30と、内層10と外層30との間に配置される補強層20と、を有する管体2を備えるカテーテル1であって、補強層20は、管体2に対し左右いずれか一方の向きに巻き回された第1の補強体21と、管体2に対し第1の補強体21と反対向きに巻き回された第2の補強体22と、を互いに交差するように網目状に編んで形成した編組体であり、第1の補強体21は、タングステンを主成分とする断面形状が略方形状のタングステン平線26、またはタングステン平線26と、ステンレスを主成分とする断面形状が略方形状のステンレス平線25と、で構成され、第2の補強体22は、ステンレス平線25で構成されているカテーテル1である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
長さ方向に沿う内腔を有する内層と、該内層の外周側を覆う外層と、前記内層と前記外層との間に配置される補強層と、を有する管体を備えるカテーテルであって、
前記補強層は、前記管体に対し左右いずれか一方の向きに巻き回された第1の補強体と、前記管体に対し前記第1の補強体と反対向きに巻き回された第2の補強体と、を互いに交差するように網目状に編んで形成した編組体であり、
前記第1の補強体は、タングステンを主成分とする断面形状が略方形状のタングステン平線、または前記タングステン平線と、ステンレスを主成分とする断面形状が略方形状のステンレス平線と、で構成され、
前記第2の補強体は、前記ステンレス平線で構成されているカテーテル。
続きを表示(約 95 文字)【請求項2】
前記補強層は、前記第1の補強体の本数に前記第2の補強体の本数を加えた全本数のうち25%の本数が前記タングステン平線で構成されている請求項1に記載のカテーテル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血管等の管腔内で使用されるカテーテルに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
血管に生じた狭窄や閉塞などの病変を治療する方法として、血管に経皮的に挿入されたデバイスを使用して血管内から治療を行う血管内治療がある。血管内治療において、病変部に診断用の造影剤やガイドワイヤなどを到達させるために、カテーテルが使用される。
【0003】
カテーテルにおいて、管体の肉厚が小さくても十分な強度を確保するため、管体の中に補強層が設けられることがある。この場合、管体は、長さ方向に沿う内腔を有する内層と、内層の外周側を覆う外層と、内層と外層との間に配置される補強層とを有する。補強層は、金属製の素線である補強体を、内層に中心軸に対して右巻きと左巻きに巻き付け、編組して形成される。
【0004】
補強層を構成する補強体は、強度が高く、加工性も良好なステンレス線で形成されることが多い。また、特許文献1に示すように、補強体を構成する一部の補強体が、タングステン線で形成されることもある。補強体の一部がタングステン線であることで、回転方向によってトルク伝達性が異なる異方性の低減や、管体の耐キンク性の向上などを図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-29120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
補強層には、端部において素線である補強体の端部が樹脂の層を貫通しないように、熱を加えて隣接する補強体同士を接合する端部処理が施される。ステンレス線は、端部処理により互いに接合することが容易であるが、タングステン線は融点が高いため、タングステン線同士を接合できない可能性がある。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、補強層の端部において、補強体同士が確実に接合されたカテーテルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する(1)カテーテルは、長さ方向に沿う内腔を有する内層と、該内層の外周側を覆う外層と、前記内層と前記外層との間に配置される補強層と、を有する管体を備えるカテーテルであって、前記補強層は、前記管体に対し左右いずれか一方の向きに巻き回された第1の補強体と、前記管体に対し前記第1の補強体と反対向きに巻き回された第2の補強体と、を互いに交差するように網目状に編んで形成した編組体であり、前記第1の補強体は、タングステンを主成分とする断面形状が略方形状のタングステン平線、または前記タングステン平線と、ステンレスを主成分とする断面形状が略方形状のステンレス平線と、で構成され、前記第2の補強体は、前記ステンレス平線で構成されている。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成したカテーテルは、補強層にタングステン平線を含むことから、異方性の低減および耐キンク性の向上を図ることができる。また、カテーテルは、補強層が管体に対して一方向に巻き回された第1の補強体にのみタングステン平線を含んでいることから、補強層の端部において、融点が高いタングステン平線同士が交わって接合されることがないため、端部処理により確実にこれらの線材同士を接合できる。
【0010】
(2)上記(1)のカテーテルにおいて、前記補強層は、前記第1の補強体の本数に前記第2の補強体の本数を加えた全本数のうち25%の本数が前記タングステン平線で構成されてもよい。これにより、カテーテルは、造影時における視認性と、異方性の低減および耐キンク性の向上の両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

テルモ株式会社
カテーテル
5日前
テルモ株式会社
カテーテル
5日前
テルモ株式会社
カテーテル
26日前
テルモ株式会社
カテーテル
26日前
テルモ株式会社
カテーテル
26日前
テルモ株式会社
採血管ホルダ
28日前
テルモ株式会社
医療デバイス
1か月前
テルモ株式会社
液体排出システム
1か月前
テルモ株式会社
液体循環システム
1か月前
テルモ株式会社
体液流通用ポート
26日前
テルモ株式会社
画像診断用カテーテル
26日前
テルモ株式会社
医療用長尺体の製造方法
19日前
テルモ株式会社
医療用具およびその製造方法
21日前
テルモ株式会社
動脈瘤治療システムおよび方法
19日前
テルモ株式会社
身体組成計測装置、および制御方法
20日前
テルモ株式会社
医療用具包装体および医療用具包装袋
27日前
テルモ株式会社
ステントデリバリーシステムの製造方法
1か月前
テルモ株式会社
ステントデリバリーシステムの製造方法
1か月前
テルモ株式会社
ステントデリバリーシステムの製造方法
1か月前
テルモ株式会社
ステントデリバリーシステムの製造方法
1か月前
テルモ株式会社
カテーテルおよびカテーテルの製造方法
26日前
テルモ株式会社
カテーテルおよびカテーテルの製造方法
26日前
テルモ株式会社
カテーテルおよびカテーテルの製造方法
26日前
テルモ株式会社
情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
19日前
テルモ株式会社
情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
19日前
テルモ株式会社
カテーテルデバイス及び回収対象物の回収方法
26日前
テルモ株式会社
プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
19日前
テルモ株式会社
情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラム
19日前
テルモ株式会社
情報処理装置、コンピュータプログラム及び情報処理方法
1か月前
テルモ株式会社
ステントデリバリーシステムの製造方法及びステントデリバリーシステム
1か月前
テルモ株式会社
留置カテーテル、留置カテーテルシステム、判定装置、判定方法及びコンピュータプログラム
1か月前
個人
貼付剤
2日前
個人
鼾防止用具
8か月前
個人
短下肢装具
3か月前
個人
排尿補助器具
15日前
個人
嚥下鍛錬装置
3か月前
続きを見る