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公開番号
2025153313
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024055722
出願日
2024-03-29
発明の名称
医療用長尺体の製造方法
出願人
テルモ株式会社
代理人
IBC一番町弁理士法人
主分類
A61M
25/00 20060101AFI20251002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】使用用途に応じて、容易に、表面の潤滑性が制御された医療用長尺体を製造できる医療用長尺体の製造方法を提供する。
【解決手段】医療用長尺体の製造方法は、塗布工程と、照射工程と、を有する。塗布工程は、長尺状の基材11の表面に、潤滑層12を構成する光反応性を有する材料12aを塗布する。照射工程は、塗布工程が終了した後に光を照射し、塗布工程が終了した時から材料12aが光架橋反応によって硬化するのに必要な積算光量に達した時までの経過時間を、基材11の長手方向の異なる位置において異ならせる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
長尺状の基材の表面に、潤滑層を構成する光反応性を有する材料を塗布する塗布工程と、
前記塗布工程が終了した後に光を照射し、前記塗布工程が終了した時から前記材料が光架橋反応によって硬化するのに必要な積算光量に達した時までの経過時間を、前記基材の長手方向の異なる位置において異ならせる照射工程と、を有する、医療用長尺体の製造方法。
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【請求項2】
前記経過時間が長い方の位置における前記潤滑層の摺動抵抗は、前記経過時間が短い方の位置における前記潤滑層の摺動抵抗に比べて高い、請求項1に記載の医療用長尺体の製造方法。
【請求項3】
前記塗布工程の後、前記照射工程の前に、収縮自在な遮光性マスク部材を前記基材に被せて前記材料の露出を阻害する工程をさらに有し、
前記照射工程は、光の照射中に前記遮光性マスク部材を収縮し、前記塗布工程が終了した時から前記材料が露出するまでの時間を異ならせることによって、前記経過時間を前記基材の長手方向の異なる位置において異ならせる、請求項1に記載の医療用長尺体の製造方法。
【請求項4】
前記遮光性マスク部材は、前記材料が塗布された前記基材が挿通される孔を有するパイプ部材から構成されてなる、請求項3に記載の医療用長尺体の製造方法。
【請求項5】
前記遮光性マスク部材は、伸縮自在に構成されてなる、請求項3または請求項4に記載の医療用長尺体の製造方法。
【請求項6】
前記塗布工程の後、前記照射工程の前に、光透過率が異なる部位を有する透光性マスク部材を前記基材に被せる工程をさらに有し、
前記照射工程は、光を前記透光性マスク部材を透過させて前記材料に照射することによって、前記経過時間を前記基材の長手方向の異なる位置において異ならせる、請求項1に記載の医療用長尺体の製造方法。
【請求項7】
前記透光性マスク部材は、前記材料が塗布された前記基材が挿通される孔を有するパイプ部材から構成されてなる、請求項6に記載の医療用長尺体の製造方法。
【請求項8】
前記透光性マスク部材は、光透過率が異なる部位を3個以上有する、請求項6または請求項7に記載の医療用長尺体の製造方法。
【請求項9】
前記照射工程は、前記材料に照射する光の照度を前記基材の長手方向に異ならせることによって、前記経過時間を前記基材の長手方向の異なる位置において異ならせる、請求項1に記載の医療用長尺体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用長尺体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
カテーテルやガイドワイヤなどの生体内に挿入される医療用長尺体は、挿入時における血管などの組織損傷を低減させ、かつ術者の操作性を向上させるため、表面に優れた潤滑性を有することが要求されている。このため、潤滑性を有する親水性ポリマーを基材の表面にコーティングする方法が開発されている。
【0003】
一方、使用用途によっては、表面の潤滑性が向上することによって弊害が生じる場合もある。例えば、医療用長尺体を生体内に挿入していき、医療用長尺体の最先端が血管の屈曲部や狭窄部に突き当たったとき、表面の潤滑性が高いと、挿入抵抗が術者に伝わりにくい。このため、術者が血管の屈曲部や狭窄部に突き当たったことに気付かず、そのまま医療用長尺体を押し進めてしまい、予期せぬ方向へデバイスが進んだり、目的部位を通過してしまったりする虞がある。また、目的部位に医療用長尺体を留置しておきたい場合に、表面の潤滑性が高いと、患者の拍動や体動によって、目的部位から滑って移動してしまう虞がある。したがって、使用用途に応じて、医療用長尺体の表面の潤滑性を制御する必要がある。
【0004】
これに関連して、例えば下記の特許文献1には、透過部を有するマスキング部材によって、表面に潤滑層が形成された基材を覆い、紫外光などのエネルギー線を照射する医療用長尺体の製造方法が記載される。透過部を透過したエネルギー線が照射された領域は、潤滑性が低減する。これによって、使用用途に応じて、表面の潤滑性が制御された医療用長尺体を製造できる。
【0005】
また、下記の特許文献2および3には、開口を有するマスクによって、表面に光反応性を有する潤滑層の原料が塗布されたチューブ本体を覆い、紫外光などの光を照射するカテーテルの製造方法が記載される。開口を透過した光が照射された領域は、潤滑層の原料が重合する。これによって、使用用途に応じて、表面の潤滑性が制御されたカテーテルを製造できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017- 79808号公報
特開2019-154827号公報
特開2019-154828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載された方法は、予め形成した潤滑層にさらにエネルギー線を部分的に照射しなければならず、製造手順が煩雑になる。また、特許文献2および3に記載された方法は、マスクの開口を通して光を照射しなければならず、潤滑層の原料が重合できる量は比較的少ない。このため、形成された潤滑層は、比較的厚さが薄く、潤滑性が低いものとなる。
【0008】
そこで、本発明は、使用用途に応じて、容易に、表面の潤滑性が制御された医療用長尺体を製造できる医療用長尺体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、(1)長尺状の基材の表面に、潤滑層を構成する光反応性を有する材料を塗布する塗布工程と、
前記塗布工程が終了した後に光を照射し、前記塗布工程が終了した時から前記材料が光架橋反応によって硬化するのに必要な積算光量に達した時までの経過時間を、前記基材の長手方向の異なる位置において異ならせる照射工程と、を有する、医療用長尺体の製造方法である。
【0010】
ここで、本発明の実施形態は、
(2)上記(1)の医療用長尺体の製造方法は、前記経過時間が長い方の位置における前記潤滑層の摺動抵抗が、前記経過時間が短い方の位置における前記潤滑層の摺動抵抗に比べて高いことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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