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公開番号
2025145833
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024046286
出願日
2024-03-22
発明の名称
カテーテルおよびカテーテルの製造方法
出願人
テルモ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A61M
25/00 20060101AFI20250926BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】末梢到達性の向上とカテーテルの意図しない移動の抑制により、手技の効率の向上が可能なカテーテルおよびカテーテルの製造方法を提供する。
【解決手段】内層30と、外層60と、内層30の外側に線材を巻回することによって形成されたコイル40と、を備える長軸方向Xに延びる本体20を有するカテーテル10であって、本体20は、第1外径部21と、第1外径部21の基端側に隣接する第2外径部22と、第2外径部22の基端側に隣接する第3外径部23と、を有し、第1外径部21は、第1の樹脂からなる第1外層61を有し、第2外径部22は、第1の樹脂よりも硬度が高い第2の樹脂からなる第2外層62を有し、第3外径部23は、第2の樹脂よりも硬度が高い第3の樹脂からなる第3外層63を有し、第3外径部23の外径は、第1外径部21の外径よりも大きく、第2外径部22の外径よりも小さい。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内層と、外層と、前記内層の外側に線材を巻回することによって形成されたコイルと、を備える長軸方向に延びる本体を有するカテーテルであって、
前記本体は、第1外径部と、前記第1外径部の基端側に隣接する第2外径部と、第2外径部の基端側に隣接する第3外径部と、を有し、
前記第1外径部は、第1の樹脂からなる第1外層を有し、前記第2外径部は、前記第1の樹脂よりも硬度が高い第2の樹脂からなる第2外層を有し、前記第3外径部は、前記第2の樹脂よりも硬度が高い第3の樹脂からなる第3外層を有し、
前記第3外径部の外径は、前記第1外径部の外径よりも大きく、前記第2外径部の外径よりも小さいことを特徴とするカテーテル。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記コイルは、前記長軸方向に沿ってピッチが異なる複数のピッチ領域を有し、前記第1外径部において、前記線材が前記長軸方向に隣接するピッチ領域よりも相対的に密に巻かれているピッチ領域である第1密巻部と、前記第1密巻部よりも基端側に位置して前記線材が隣接するピッチ領域よりも相対的に密に巻かれているピッチ領域である第2密巻部と、前記第1密巻部と前記第2密巻部との間に位置して前記線材が前記第1密巻部および前記第2密巻部よりも相対的に疎に巻かれているピッチ領域である疎巻部と、を有し、
前記第1外層と前記第2外層の境界部の位置は、前記第2密巻部の位置と長軸方向において重なることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記第3外径部と前記第2外径部における前記コイルのピッチは、等しいことを特徴とする請求項1または2に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記コイルは、前記外層に埋設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のカテーテル。
【請求項5】
内層と、外層と、前記内層の外側に線材を巻回することによって形成されたコイルと、を備える長軸方向に延びる本体を有するカテーテルであり、前記本体は、第1外径部と、前記第1外径部の基端側に隣接する第2外径部と、第2外径部の基端側に隣接する第3外径部と、を有し、前記第1外径部は、第1の樹脂からなる第1外層を有し、前記第2外径部は、前記第1の樹脂よりも硬度が高い第2の樹脂からなる第2外層を有し、前記第3外径部は、前記第2の樹脂よりも硬度が高い第3の樹脂からなる第3外層を有し、前記第3外径部の外径は、前記第1外径部の外径よりも大きく、前記第2外径部の外径よりも小さいカテーテルの製造方法であって、
前記内層を形成する内層チューブに芯金を挿入する工程と、
前記線材を、前記内層チューブの外周面上に張力を加えながら巻回して前記コイルを形成する工程と、
前記コイルを覆うように前記外層を形成する外層チューブを配置する工程と、
前記外層チューブを覆うように熱収縮チューブを配置する工程と、
前記熱収縮チューブを長軸方向の一方向から加熱して、線材の巻回方向と反対方向に捩れさせながら収縮させる工程と、を有することを特徴とするカテーテルの製造方法。
【請求項6】
前記線材に加える前記張力は、60gf~100gfであることを特徴とする請求項5に記載のカテーテルの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、血管などの管腔内で使用されるカテーテルおよびカテーテルの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
血管に生じた病変に対し、放射線透視下で血管に経皮的にカテーテルを挿入することによって目的の部位に対する診断や治療を行う血管内治療が行われている。例えば、肝臓の腫瘍に対しては、肝臓動脈を通じて腫瘍の近傍までカテーテルを挿入し、造影剤や塞栓物質の注入を行うことにより、肝腫瘍の診断や治療を行う肝臓動脈塞栓術が行われる。
【0003】
このような血管内治療に用いられるカテーテルは、末梢到達性を実現するために、複雑に湾曲した血管内を先行するガイドワイヤに追従して進むための先端部の柔軟性が必要である。また、カテーテルは、術者によって基端部に加えられた押し込み力を先端部まで伝達するための押し込み力伝達性、ガイドワイヤ抜去後においても折れ曲がりを生じない耐キンク性が必要である。また、カテーテルは、内腔を通じての造影剤や塞栓物質等の流体の注入を可能とするための耐圧性も必要である。
【0004】
特許文献1には、フッ素系樹脂層と、フッ素系樹脂層の基端部外周に配置された筒状の補強体と、フッ素系樹脂層の先端部の外周に配置された金属コイルと、最外周に配置された樹脂層と、を備え、先端部の柔軟性および耐キンク性に優れたカテーテルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-223728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、肝臓動脈塞栓術では、血管のさらに末梢に存在する腫瘍のみを対象として血管を塞栓することが求められている。肝臓の動脈は、固有肝動脈に、鋭角な分岐部や複雑に湾曲した蛇行部を有している。そのため、肝臓動脈塞栓術に用いるカテーテルは、先端部の柔軟性のより一層の向上が求められている。
【0007】
しかしながら、カテーテルは、柔軟性が高すぎると、分岐部や蛇行部においてキンクが生じやすくなる。また、カテーテルは、押し込み力伝達性が低下することにより、末梢への挿入が困難となる。さらに、カテーテルは、耐圧性も低下するため、カテーテルへの流体注入の際、流体注入に伴って生じる反作用により、カテーテルが術者の意図した位置から移動してしまい、手技の効率が低下する。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、末梢到達性の向上とカテーテルの意図しない移動の抑制により、手技の効率の向上が可能なカテーテルおよびカテーテルの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的は、下記(1)に記載の発明により達成される。
【0010】
(1) 本発明に係るカテーテルは、内層と、外層と、前記内層の外側に線材を巻回することによって形成されたコイルと、を備える長軸方向に延びる本体を有するカテーテルであって、前記本体は、第1外径部と、前記第1外径部の基端側に隣接する第2外径部と、第2外径部の基端側に隣接する第3外径部と、を有し、前記第1外径部は、第1の樹脂からなる第1外層を有し、前記第2外径部は、前記第1の樹脂よりも硬度が高い第2の樹脂からなる第2外層を有し、前記第3外径部は、前記第2の樹脂よりも硬度が高い第3の樹脂からなる第3外層を有し、前記第3外径部の外径は、前記第1外径部の外径よりも大きく、前記第2外径部の外径よりも小さいことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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