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公開番号2025145835
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024046288
出願日2024-03-22
発明の名称カテーテル
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人
主分類A61M 25/00 20060101AFI20250926BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】末梢到達性が高いカテーテルを提供する。
【解決手段】内層30と、外層60と、内層30の外側に線材を巻回することによって形成されたコイル40と、を備える長軸方向Xに延びる本体20を有するカテーテル10であって、本体20は、先端に位置する第1外径部21と、第1外径部21の基端側に隣接する第2外径部22と、第2外径部22の基端側に隣接する第3外径部23と、を有し、第1外径部21は、コイル40のピッチPが先端側から基端側に向かって大きくなるピッチ増大部を有しており、第2外径部22において、コイル40のピッチPは、第1外径部21の基端部におけるコイル40のピッチPと等しく、第2外径部22の外径は、第1外径部21および第3外径部23の外径よりも小さい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内層と、外層と、前記内層の外側に線材を巻回することによって形成されたコイルと、を備える長軸方向に延びる本体を有するカテーテルであって、
前記本体は、先端に位置する第1外径部と、前記第1外径部の基端側に隣接する第2外径部と、前記第2外径部の基端側に隣接する第3外径部と、を有し、
前記第1外径部は、前記コイルのピッチが先端側から基端側に向かって大きくなるピッチ増大部を有しており、
前記第2外径部において、前記コイルのピッチは、前記第1外径部の基端部における前記コイルのピッチと等しく、
前記第2外径部の外径は、前記第1外径部および前記第3外径部の外径よりも小さいことを特徴とするカテーテル。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記第1外径部は、第1の樹脂からなる第1外層を含み、
前記第2外径部は、前記第1の樹脂よりも硬度が高い第2の樹脂からなる第2外層を含み、
前記第3外径部は、前記第2の樹脂と硬度が等しい第3の樹脂からなる第3外層を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記第3外径部における前記コイルのピッチは、前記第2外径部における前記コイルのピッチよりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記本体は、内径が先端から基端まで一定であることを特徴とする請求項1または2に記載のカテーテル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血管などの管腔内で使用されるカテーテルに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
血管に生じた病変に対し、放射線透視下で血管に経皮的にカテーテルを挿入することによって目的の部位に対する診断や治療を行う血管内治療が行われている。例えば、肝臓の腫瘍に対しては、肝臓動脈を通じて腫瘍の近傍までカテーテルを挿入し、造影剤や塞栓物質の注入を行うことにより、肝腫瘍の診断や治療を行う肝臓動脈塞栓術が行われる。
【0003】
このような血管内治療に用いられるカテーテルは、末梢到達性を実現するために、複雑に湾曲した血管内を先行するガイドワイヤに追従して進むための先端部の柔軟性が必要である。また、カテーテルは、術者によって基端部に加えられた押し込み力を先端部まで伝達するための押し込み力伝達性、ガイドワイヤ抜去後においても折れ曲がりを生じない耐キンク性が必要である。また、カテーテルは、内腔を通じての造影剤や塞栓物質等の流体の注入を可能とするための耐圧性も必要である。
【0004】
特許文献1には、フッ素系樹脂層と、フッ素系樹脂層の基端部外周に配置された筒状の補強体と、フッ素系樹脂層の先端部の外周に配置された金属コイルと、最外周に配置された樹脂層と、を備え、先端部の柔軟性および耐キンク性に優れたカテーテルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-223728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、肝臓動脈塞栓術では、血管のさらに末梢に存在する腫瘍のみを対象として血管を塞栓することが求められている。このために、カテーテルは、高い末梢到達性が求められている。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、末梢到達性が高いカテーテルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は、下記(1)に記載の発明により達成される。
【0009】
(1) 内層と、外層と、前記内層の外側に線材を巻回することによって形成されたコイルと、を備える長軸方向に延びる本体を有するカテーテルであって、前記本体は、先端に位置する第1外径部と、前記第1外径部の基端側に隣接する第2外径部と、前記第2外径部の基端側に隣接する第3外径部と、を有し、前記第1外径部は、前記コイルのピッチが先端側から基端側に向かって大きくなるピッチ増大部を有しており、前記第2外径部において、前記コイルのピッチは、前記第1外径部の基端部における前記コイルのピッチと等しく、前記第2外径部の外径は、前記第1外径部および前記第3外径部の外径よりも小さいことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上記(1)に記載のカテーテルは、第1外径部においてコイルのピッチを先端側から基端側に向かって大きくするとともに、第1外径部と第2外径部の境界部においてコイルのピッチを等しくすることにより、先端部の長軸方向に沿う剛性変化を緩やかにすることができる。これにより、カテーテルは、局所的なキンクを生じることなく湾曲しやすくなるため、ガイドワイヤへの追従性が向上する。また、第2外径部は、第1外径部および第3外径部より外径が小さいため、柔軟性を備えるとともに血管壁との接触面積を減少させる。これにより、カテーテルは、末梢到達性が向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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