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公開番号
2025145834
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024046287
出願日
2024-03-22
発明の名称
カテーテル
出願人
テルモ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A61M
25/00 20060101AFI20250926BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】末梢到達性の向上とカテーテルの意図しない移動の抑制により、手技の効率の向上が可能なカテーテルを提供する。
【解決手段】内層30と、外層60と、内層30の外側に線材を巻回することによって形成されたコイル40と、を備える長軸方向Xに延びる本体20を有するカテーテル10であって、本体20は、第5外径部25と最も基端側の第6外径部26とを有し、第5外径部25は、第6外径部26よりも小さい外径を備え、第6外径部26は第6外層66を有し、第5外径部25は第6外層66よりも硬度が低い第5外層65を有し、コイル40は、第6ピッチ領域46、第7ピッチ領域47および最も基端側の第8ピッチ領域48を有し、第7ピッチ領域47は、第8ピッチ領域48よりもピッチPが小さく、第6ピッチ領域46は、第7ピッチ領域47よりもピッチPが小さく、第6外層66と第5外層65の境界部の位置は、第6ピッチ領域46の位置と長軸方向Xにおいて重なる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内層と、外層と、前記内層の外側に線材を巻回することによって形成されたコイルと、を備える長軸方向に延びる本体を有するカテーテルであって、
前記本体は、先端の第1番から基端に向かって第N番(Nは2以上の整数)まで複数の第(n)外径部(n=1、...、N)を有し、第(N-1)外径部は、最も基端側の第(N)外径部よりも小さい外径を備え、
前記第(N)外径部は、第(N)の樹脂からなる第(N)外層を有し、前記第(N-1)外径部は、前記第(N)外層の先端に隣接し第(N)の樹脂よりも硬度が低い第(N-1)の樹脂からなる第(N-1)外層を有し、
前記コイルは、先端の第1番から基端に向かって第M番(Mは3以上の整数)まで複数の第(m)ピッチ領域(m=1、...、M)を有し、第(M-1)ピッチ領域は、最も基端側の第(M)ピッチ領域よりもピッチが小さく、第(M-2)ピッチ領域は、前記第(M-1)ピッチ領域よりもピッチが小さく、
前記第(N)外層と前記第(N-1)外層の境界部の位置は、前記第(M-2)ピッチ領域の位置と長軸方向において重なることを特徴とするカテーテル。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
前記第(N)外径部と前記第(N-1)外径部の境界部は、前記本体の先端から250mm~400mmの位置にあることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記第(N)外径部の外径は、前記第(N-1)外径部の外径の105%~120%であることを特徴とする請求項1または2に記載のカテーテル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、血管などの管腔内で使用されるカテーテルに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
血管に生じた病変に対し、放射線透視下で血管に経皮的にカテーテルを挿入することによって目的の部位に対する診断や治療を行う血管内治療が行われている。例えば、肝臓の腫瘍に対しては、肝臓動脈を通じて腫瘍の近傍までカテーテルを挿入し、造影剤や塞栓物質の注入を行うことにより、肝腫瘍の診断や治療を行う肝臓動脈塞栓術が行われる。
【0003】
このような血管内治療に用いられるカテーテルは、末梢到達性を実現するために、複雑に湾曲した血管内を先行するガイドワイヤに追従して進むための先端部の柔軟性が必要である。また、カテーテルは、術者によって基端部に加えられた押し込み力を先端部まで伝達するための押し込み力伝達性、ガイドワイヤ抜去後においても折れ曲がりを生じない耐キンク性が必要である。また、カテーテルは、内腔を通じての造影剤や塞栓物質等の流体の注入を可能とするための耐圧性も必要である。
【0004】
特許文献1には、フッ素系樹脂層と、フッ素系樹脂層の基端部外周に配置された筒状の補強体と、フッ素系樹脂層の先端部の外周に配置された金属コイルと、最外周に配置された樹脂層と、を備え、先端部の柔軟性および耐キンク性に優れたカテーテルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-223728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、肝臓動脈塞栓術では、血管のさらに末梢に存在する腫瘍のみを対象として血管を塞栓することが求められている。肝臓の動脈は、固有肝動脈に、鋭角な分岐部や複雑に湾曲した蛇行部を有している。そのため、肝臓動脈塞栓術に用いるカテーテルは、柔軟性のより一層の向上が求められている。
【0007】
しかしながら、カテーテルは、柔軟性が高すぎると、分岐部や蛇行部においてのキンクが生じやすくなる。また、カテーテルは、押し込み力伝達性が低下することにより、末梢への挿入が困難となる。さらに、カテーテルは、耐圧性も低下するため、カテーテルへの流体注入の際、流体注入に伴って生じる反作用により、カテーテルが術者の意図した位置から移動してしまい、手技の効率が低下する。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、末梢到達性の向上とカテーテルの意図しない移動の抑制により、手技の効率の向上が可能なカテーテルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的は、下記(1)に記載の発明により達成される。
【0010】
(1) 本発明に係るカテーテルは、内層と、外層と、前記内層の外側に線材を巻回することによって形成されたコイルと、を備える長軸方向に延びる本体を有するカテーテルであって、前記本体は、先端の第1番から基端に向かって第N番(Nは2以上の整数)まで複数の第(n)外径部(n=1、...、N)を有し、第(N-1)外径部は、最も基端側の第(N)外径部よりも小さい外径を備え、前記第(N)外径部は、第(N)の樹脂からなる第(N)外層を有し、前記第(N-1)外径部は、前記第(N)外層の先端に隣接し第(N)の樹脂よりも硬度が低い第(N-1)の樹脂からなる第(N-1)外層を有し、前記コイルは、先端の第1番から基端に向かって第M番(Mは3以上の整数)まで複数の第(m)ピッチ領域(m=1、...、M)を有し、第(M-1)ピッチ領域は、最も基端側の第(M)ピッチ領域よりもピッチが小さく、第(M-2)ピッチ領域は、前記第(M-1)ピッチ領域よりもピッチが小さく、前記第(N)外層と前記第(N-1)外層の境界部の位置は、前記第(M-2)ピッチ領域の位置と長軸方向において重なることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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