TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025134874
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2025104387,2023216462
出願日2025-06-20,2013-03-15
発明の名称ブラジキニンB1受容体リガンドに対する抗体
出願人サノフイ,SANOFI
代理人個人,個人
主分類C07K 16/18 20060101AFI20250909BHJP(有機化学)
要約【課題】ブラジキニンB1受容体媒介性のヒトの病態の処置において用いるための、カリジンおよびdes-Arg10-カリジンのブラジキニンB1受容体に対する結合を阻害する新規な薬剤を提供する。
【解決手段】a)カリジンもしくはdes-Arg10-カリジンに特異的に結合するが、ブラジキニンもしくはdes-Arg9-ブラジキニンには特異的に結合しない;b)カリジンもしくはdes-Arg10-カリジンに特異的に結合し、ブラジキニンB1受容体への結合を阻害する、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合性フラグメントが提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
a)カリジンもしくはdes-Arg
10
-カリジンに特異的に結合するが、ブラジキニンもしくはdes-Arg

-ブラジキニンには特異的に結合しない;
b)カリジンもしくはdes-Arg
10
-カリジンに、1×10
-10
M未満のKDで特異的に結合する;
c)カリジンもしくはdes-Arg
10
-カリジンに、1×10


-1
未満のK
off
で特異的に結合する;
および/または
d)カリジンもしくはdes-Arg
10
-カリジンに特異的に結合し、ブラジキニンB1受容体への結合を阻害する
単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合性フラグメント。
続きを表示(約 3,300 文字)【請求項2】
カリジンまたはdes-Arg
10
-カリジンのN末端のリジン残基に結合する、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメント。
【請求項3】
カリジンまたはdes-Arg
10
-カリジンのブラジキニン-1受容体への結合を阻害する、請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメント。
【請求項4】
マウスのカリジン様ペプチド(KLP)に特異的に結合する、請求項1~3のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメント。
【請求項5】
a)配列番号7[X

YX



DX

HAMX

Y]、
式中、


は、Y、F、またはHであり、


は、R、D、A、V、L、I、M、F、Y、またはWであり、


は、Y、F、W、またはHであり、


は、D、E、またはYであり、


は、DまたはEである、
b)配列番号63[X

EYDGX

YX



LDX

]、
式中、


は、WまたはFであり、


は、Nであり、またはアミノ酸はなく、


は、YまたはSであり、


は、DまたはPであり、


は、FまたはYである、
c)配列番号13、
d)配列番号32、
e)配列番号40、
f)配列番号47、および
g)配列番号55
からなる群から選択されるHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメント。
【請求項6】
a)配列番号8[YFX

PX

NGNTGYNQKFRG]、
式中、


は、D、R、A、V、L、I、M、F、Y、またはWであり、


は、Y、D、E、N、またはQである、
b)配列番号64[WX

DPENGDX



YAPKFQG]、
式中、


は、IまたはVであり、


は、TまたはSであり、


は、GまたはDである、
c)配列番号14、
d)配列番号33、
e)配列番号41、
f)配列番号48、および
g)配列番号56
からなる群から選択されるHCDR2アミノ酸配列をさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメント。
【請求項7】
a)配列番号9[GYSFTDYX

IY]、
式中、


は、N、W、またはYである、
b)配列番号65[GFNIKDYYX

H]、
式中、


は、LまたはMである、
c)配列番号15、
d)配列番号34、
e)配列番号42、
f)配列番号49、および
g)配列番号57
からなる群から選択されるHCDR1アミノ酸配列をさらに含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメント。
【請求項8】
a)配列番号10[QQX



SX

PX

T]、
式中、


は、Y、F、またはHであり、


は、Y、F、H、またはWであり、


は、Y、F、T、またはHであり、


は、W、Y、F、H、またはLである、
b)配列番号66[QX





SX

PX

T]、
式中、


は、QまたはNであり、


は、Y、F、D、またはHであり、


は、Y、F、H、またはWであり、


は、Y、F、T、またはHであり、


は、W、Y、F、H、またはLである、
c)配列番号69[X

QGTHFPYT]、
式中、


は、LまたはMである、
d)配列番号16、
e)配列番号35、
f)配列番号43、
g)配列番号50、および
h)配列番号58、
からなる群から選択されるLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインをさらに含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメント。
【請求項9】
a)配列番号11[WASTRX

]、
式中、


は、E、D、Q、またはNである、
b)配列番号67[X

ASTRX

]、
式中、


は、WまたはGであり、


は、E、D、Q、またはNである、
c)配列番号17、
d)配列番号36、
e)配列番号51、
f)配列番号59
からなる群から選択されるLCDR2アミノ酸配列をさらに含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメント。
【請求項10】
a)配列番号12[KSSQSLLX

SSNQKNX

LA]、
式中、


は、W、H、Y、またはFであり、


は、HまたはYである、
b)配列番号68[KSSQSLLX



SX

QX

NX

LA]、
式中、


は、W、H、Y、またはFであり、


は、SまたはGであり、


は、NまたはDであり、


は、KまたはRであり、


は、HまたはYである、
c)配列番号70[KSSQSLLYSNGX

TYLN]、
式中、


は、KまたはEであり、
b)配列番号18、
c)配列番号37、
d)配列番号44、
e)配列番号52、および
f)配列番号60
からなる群から選択されるLCDR1アミノ酸配列をさらに含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合性フラグメント。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2012年3月28日出願の米国仮出願第61/616,845号、および2013年2月4日出願の仏国特許出願第1350953号の優先権を主張するものである。これら出願の内容は、その全文を参照によって本明細書に各々組み入れる。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
ブラジキニンB1受容体は、炎症性疾患および慢性疼痛の病原に結び付けられている。組織炎症および腎線維症を変調することにより、B1受容体は、末期腎不全の主な原因である急性腎損傷および慢性腎疾患の病原にも関連している。
【0003】
ヒトでは、ブラジキニンB1受容体の主なアゴニストはキニンである。キニンは、キニノゲンタンパク質のタンパク分解性の切断から生成される生理活性ペプチドである。ブラジキニンB1受容体の主なキニンアゴニストはデカペプチドのカリジン、およびノナペプチドのdes-Arg
10
-カリジン(カリジンからC末端アルギニンのタンパク分解性の切断により形成される)である。したがって、カリジンおよびdes-Arg
10
-カリジンのブラジキニンB1受容体に対する結合を阻害することができる薬剤には、ブラジキニンB1受容体媒介性の病態を処置または防止する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、当技術分野において、ブラジキニンB1受容体媒介性のヒトの病態の処置において用いるための、カリジンおよびdes-Arg
10
-カリジンのブラジキニンB1受容体に対する結合を阻害する新規な薬剤が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、カリジンおよびdes-Arg
10
-カリジンに特異的に結合し、ブラジキニンB1受容体に対する結合を妨げる、抗体またはその抗原結合性フラグメントを提供する。このような抗体は、カリジンおよびdes-Arg
10
-カリジン関連の疾患または障害(例えば、疼痛もしくは線維症)を処置するのに特に有用である。本発明はまた、医薬組成物、ならびに抗カリジンおよびdes-Arg
10
-カリジン抗体をコードする核酸、組換え発現ベクター、およびこのような抗体またはそのフラグメントを作成するための宿主細胞も提供する。in vitroまたはin vivoいずれかで、カリジンおよびdes-Arg
10
-カリジンを検出するための、またはカリジンおよびdes-Arg
10
-カリジン活性を変調するための、本発明の抗体またはそのフラグメントを用いる方法も、本発明によって包含される。本発明はまた、des-Arg

-ブラジキニンおよびdes-Arg
10
-カリジン様ペプチドに特異的に結合する抗体を作成する方法も提供する。
【0006】
したがって、一態様において、本発明は、
a)カリジンもしくはdes-Arg
10
-カリジンに特異的に結合するが、ブラジキニンもしくはdes-Arg

-ブラジキニンには特異的に結合しない;
b)カリジンもしくはdes-Arg
10
-カリジンに、1×10
-10
M未満のKDで特異的に結合する;
c)カリジンもしくはdes-Arg
10
-カリジンに、1×10


-1
未満のK
off
で特異的に結合する;または
d)カリジンもしくはdes-Arg
10
-カリジンに特異的に結合し、ブラジキニン
B1受容体への結合を阻害する
単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合性フラグメントを提供する。
【0007】
一実施形態において、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、カリジンまたはdes-Arg
10
-カリジンのN末端のリジン残基に結合する。
【0008】
別の一実施形態において、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、カリジンまたはdes-Arg
10
-カリジンのブラジキニン-1受容体への結合を阻害する。
【0009】
別の一実施形態において、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、マウスのカリジン様ペプチド(KLP)に特異的に結合する。
【0010】
別の一実施形態において、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、
a)配列番号7[X

YX



DX

HAMX

Y]、
式中、


は、Y、F、またはHであり、


は、R、D、A、V、L、I、M、F、Y、またはWであり、


は、Y、F、W、またはHであり、


は、D、E、またはYであり、


は、DまたはEである、
b)配列番号63[X

EYDGX

YX



LDX

]、
式中、


は、WまたはFであり、


は、Nであり、またはアミノ酸はなく、


は、YまたはSであり、


は、DまたはPであり、


は、FまたはYである、
c)配列番号13、
d)配列番号32、
e)配列番号40、
f)配列番号47、および
g)配列番号55
からなる群から選択されるHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

サノフイ
薬物送達デバイス
2か月前
サノフイ
投与量測定システム
5か月前
サノフイ
投与量検知用の電子機器
4か月前
サノフィ-アベンティス・ユー・エス・エルエルシー
多発性骨髄腫の処置方法
1か月前
サノフイ
埋込可能なグルコースモニタ
4か月前
サノフイ
注射デバイスのための補助デバイス
1か月前
サノフイ
安定な低粘度抗体製剤およびその使用
5か月前
サノフィ・バイオテクノロジー
ヒト化抗IL-1R3抗体及び使用方法
2か月前
サノフィ-アベンティス・ユー・エス・エルエルシー
皮下投与のための抗CD38抗体の製剤
1か月前
サノフイ
ブラジキニンB1受容体リガンドに対する抗体
2か月前
サノフイ
注射デバイスに取り付けるための補助デバイス
5か月前
サノフイ
抗原性エプスタインバーウイルスポリペプチド
15日前
サノフィ パスツール インコーポレイティッド
多価肺炎球菌多糖体-タンパク質複合体組成物
2か月前
サノフイ
ヒトのがんを治療するための特異的抗CD38抗体
1か月前
サノフイ
ヒト化抗CXCR5抗体を使用するループスの処置
5か月前
サノフイ
GLP-1Rアゴニスト/FGF21融合タンパク質
8日前
サノフイ
機械学習システムによって低血糖の率を予測すること
1か月前
サノフィ-アベンティス・ユー・エス・エルエルシー
抗CD38抗体を投与して多発性骨髄腫を処置する方法
16日前
サノフイ
低減された活性を有するGLP-1Rアゴニストペプチド
8日前
サノフイ
既存薬物を再開発するためのデータ処理システムおよび方法
4か月前
サノフイ
7H-ベンゾ[7]アヌレン-2-カルボン酸誘導体の結晶形態
9日前
サノフィ・バイオテクノロジー
IL-4R拮抗薬の投与により喘息を処置または予防するための方法
2か月前
サノフイ
CD38およびTGF-ベータを標的とする、がんに対する組合せ療法
5か月前
サノフィ-アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
医療デバイスで実行可能な作動動作を検出するためのデバイス及び方法
2か月前
サノフィ・バイオテクノロジー
関節リウマチを有する対象における疼痛を治療するための組成物および方法
2か月前
サノフィ パスツール インコーポレイテッド
多価肺炎球菌多糖体-タンパク質コンジュゲート組成物およびその使用方法
9日前
サノフイ
薬物送達デバイスのためのカートリッジアセンブリおよび薬物送達デバイス
1か月前
サノフィ・バイオテクノロジー
IL-33アンタゴニストを投与することによりCOPDを治療するための方法
22日前
サノフィ-アベンティス・ユー・エス・エルエルシー
再発性および/または不応性の多発性骨髄腫の処置のためのイサツキシマブの使用
1か月前
サノフィ・バイオテクノロジー
IL-33アンタゴニストを投与することにより喘息を治療するまたは予防するための方法
3か月前
サノフィ ワクチン テクノロジーズ エス.エー.エス.
微細藻類における異種ポリペプチド、微細藻類細胞外体、組成物の産生、ならびにそれらの作製および使用の方法
3か月前
アブリンクス エン.ヴェー.
IL-13およびTSLPを標的化する免疫グロブリン単一可変ドメインを含むポリペプチド
5か月前
アブリンクス エン.ヴェー.
TNFαおよびOX40Lを標的とする免疫グロブリン単一可変ドメインを含むポリペプチド
1か月前
ニューロクライン バイオサイエンシーズ,インコーポレイテッド
4-(2-クロロ-4-メトキシ-5-メチルフェニル)-N-[(1S)-2-シクロプロピル-1-(3-フルオロ-4-メチルフェニル)エチル]-5-メチル-N-プロパ-2-イニル-1,3-チアゾール-2-アミンの調製のための合成法
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1か月前
三菱瓦斯化学株式会社
樹脂組成物、フィルム、偏光シート、および、サングラス
2か月前
続きを見る