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公開番号2025128211
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2025090246,2025517011
出願日2025-05-30,2023-09-21
発明の名称ヒト化抗IL-1R3抗体及び使用方法
出願人サノフィ・バイオテクノロジー
代理人個人,個人
主分類C07K 16/28 20060101AFI20250826BHJP(有機化学)
要約【課題】IL-1R3に特異的に結合する抗体、およびその使用を提供する。
【解決手段】特定の配列を含む重鎖及び特定の配列を含む軽鎖を含む、IL-1R3に特異的に結合する抗体である。前記抗体と、薬学的に許容される希釈剤、担体又は賦形剤とを含む医薬組成物が提供される。また、疾患又は障害の処置を、それを必要とする対象において行うのに使用するための前記抗体。この疾患又は障害は、自己免疫又は自己炎症性疾患又は障害であり得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
IL-1R3に特異的に結合する抗体であって、配列番号1の抗体重鎖アミノ酸配列及び配列番号2の軽鎖アミノ酸配列を含む抗体。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
請求項1に記載の抗体と、薬学的に許容される希釈剤、担体又は賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の抗体をコードする単離された核酸分子。
【請求項4】
請求項3に記載の核酸分子を含む発現ベクター。
【請求項5】
請求項4に記載の発現ベクターを含む宿主細胞。
【請求項6】
チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞であり、好ましくはCHO DXB11細胞である、請求項5に記載の宿主細胞。
【請求項7】
請求項1に記載の抗体を製造する方法であって、
(i)任意選択的に、請求項3に記載の単離された核酸分子又は請求項4に記載の発現ベクターを使用して宿主細胞をトランスフェクトする工程と、
(ii)前記抗体の発現を可能にする条件下で前記宿主細胞を培養する工程と、
(iii)前記抗体を回収する工程と、
(iv)任意選択的に、前記抗体をさらに精製、及び/又は修飾、及び/又は製剤化する工程と
を含む方法。
【請求項8】
(i)請求項3に記載の単離された核酸分子又は請求項4に記載の発現ベクターを使用して、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞である宿主細胞をトランスフェクトすることであって、好ましくは、前記宿主細胞は、CHO DXB11細胞である、トランスフェクトすること
を含む、請求項7に記載の製造方法。
【請求項9】
(iv)前記抗体をさらに精製、及び/又は修飾、及び/又は製剤化すること
を含み、前記製剤化することは、前記抗体を、薬学的に許容される希釈剤、担体又は賦形剤と組み合わせることを含む、請求項7又は8に記載の製造方法。
【請求項10】
前記抗体の発現レベルは、ヒトIgG1 Fc領域を含む抗IL-1R3抗体の発現レベルよりも大きく、好ましくは、前記ヒトIgG1 Fc領域は、EUナンバリングに従うアミノ酸置換L234A及びL235Aを含む、請求項7~9のいずれか一項に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
配列表
本出願は、XMLフォーマットで電子的に提出された配列表を含み、この配列表は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 1,600 文字)【0002】
IL-1R3に特異的に結合し、且つ配列番号1の抗体重鎖アミノ酸配列及び配列番号2の軽鎖アミノ酸配列を含む抗体。また、疾患又は障害の処置を、それを必要とする対象において行う方法であって、前記抗体を対象に投与することを含む方法。
【背景技術】
【0003】
インターロイキン-1(IL-1)は、自然免疫及び炎症の中心的なメディエータである。1型IL-1受容体(IL-1R1)及びIL-1受容体付属タンパク質(IL-1RAcP、IL-1R3としても知られる)は、全てではないにしてもほとんどのIL-1誘発効果を媒介すると考えられる機能的IL-1受容体複合体を形成する。IL-1R1に加えて、IL-1R3もヘテロ二量体IL-33及びIL-36受容体複合体の受容体サブユニットとして機能する。したがって、IL-1R3は、IL-1ファミリの6つのサイトカイン(IL-1α、IL-1β、IL-33、IL-36α、IL-36β及びIL-36γ)を含む3つのシグナル伝達経路で役割を果たす。IL-1ファミリサイトカインは、炎症の強力なメディエータであり、広範囲の刺激に対する局所的及び全身的な免疫反応を調整するように作用する。しかしながら、IL-1ファミリサイトカインメンバーによる異常なシグナル伝達は、多くの炎症性症候群、自己免疫状態及び癌に関連している。受容体アンタゴニスト、デコイ受容体及びシグナル伝達阻害剤を介したIL-1ファミリサイトカインシグナル伝達経路の厳密な制御は、自然免疫の増幅と、制御されていない炎症との間のバランスを確実なものにする。IL-1ファミリシグナル伝達経路を自己免疫疾患に関連付けるヒト遺伝子検証がなされている。IL-1R3の阻害は、3つのシグナル伝達経路の全てを阻害し得るため、IL-1R3のブロッキングは、3つのサイトカイン経路(IL-1、IL-33及びIL-36)を中和し、単一のサイトカインターゲティングが十分でない場合の適応症で有効性を付与することになるマルチターゲティング戦略である。したがって、治療用抗IL-1R3抗体の開発が必要とされている。数年にわたり、ヒトIL-1R3に対する機能性モノクローナル抗体(mAbs)を生成する試みがなされている。しかしながら、改善された抗IL-1R3抗体が必要とされている。特に、他の細胞経路に影響を及ぼすことのない3つのシグナル伝達経路の優れた阻害の点で利点を有する抗IL-1R3抗体が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様では、IL-1R3に特異的に結合する抗体であって、配列番号1の抗体重鎖アミノ酸配列及び配列番号2の軽鎖アミノ酸配列を含む抗体が提供される。
【0005】
第2の態様では、第1の態様の抗体と、薬学的に許容される希釈剤、担体又は賦形剤とを含む医薬組成物が提供される。
【0006】
第3の態様では、提供されるのは、第1の態様の抗体をコードする単離された核酸分子である。
【0007】
第4の態様では、第3の態様の核酸分子を含む発現ベクターが提供される。
【0008】
第5の態様では、第4の態様の発現ベクターを含む宿主細胞が提供される。
【0009】
第6の態様は、第1の態様の抗体を製造する方法であって、(i)任意選択的に、第3の態様の単離された核酸分子又は第4の態様の発現ベクターを使用して宿主細胞をトランスフェクトする工程と、(ii)抗体の発現を可能にする条件下で宿主細胞を培養する工程と、(iii)抗体を回収する工程と、(iv)任意選択的に、抗体をさらに精製、及び/又は修飾、及び/又は製剤化する工程とを含む方法に関する。
【0010】
第7の態様は、第6の態様に係る製造方法によって製造された抗体に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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