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公開番号
2025139586
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-26
出願番号
2025077126,2023085105
出願日
2025-05-07,2014-10-31
発明の名称
ヒトのがんを治療するための特異的抗CD38抗体
出願人
サノフイ
,
SANOFI
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
39/395 20060101AFI20250918BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】多発性骨髄腫などのがんを治療するための薬剤としての、またはそのための薬剤を製造する際の抗CD38抗体の使用を提供する。
【解決手段】アポトーシス、抗体依存性細胞介在性細胞障害作用(ADCC)、および補体依存性細胞障害作用の誘導によりCD38
+
細胞を殺滅することができる、CD38と特異的に結合する抗体に関する。本開示の抗体は製剤として、または製剤を製造する際に使用することができ、抗体は、約20mg/kg以下の安全な治療用量でヒト対象に投与される。一実施形態では、製剤はヒトにおけるCD38
+
多発性骨髄腫の治療用である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
再発性および/または難治性多発性骨髄腫を有するヒト対象を治療する方法であって、CD38と特異的に結合する抗体を該ヒト対象に投与する工程を含み、前記抗体は、20mg/kg以下の安全な治療用量で該ヒト対象に投与される前記方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
再発性および/または難治性多発性骨髄腫の治療における薬剤として使用するためのCD38と特異的に結合する抗体を含む医薬組成物であって、前記抗体は、約20mg/kg以下の安全な治療用量でヒト対象に投与される前記医薬組成物。
【請求項3】
抗体は、アポトーシス、抗体依存性細胞介在性細胞障害作用(ADCC)、および補体依存性細胞障害作用(CDC)の誘導によりヒト対象においてCD38
+
細胞を殺滅することができる、請求項1または2に記載の方法または医薬組成物。
【請求項4】
ヒト対象は、
a)約0.5g/dLを超える測定可能な血清中M-タンパク質レベル、
b)約200mgを超える尿中M-タンパク質レベル(24時間の尿)、
c)異常なFLC比で約10mg/dLを超える高レベルの血清中遊離軽鎖(FLC)、
およびこれらの組合せ
からなる群から選択される少なくとも1つの状態を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法または医薬組成物。
【請求項5】
前記抗体は、少なくとも1つの重鎖と少なくとも1つの軽鎖を含み、前記重鎖は、配列番号13、37、および15によって表されるアミノ酸配列を有する3つの連続した相補性決定領域(CDR)を含み、前記軽鎖は、配列番号16、17、および18によって表されるアミノ酸配列を有する3つの連続した相補性決定領域(CDR)を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法または医薬組成物。
【請求項6】
前記抗体は、配列番号50によって表されるアミノ酸配列を含む少なくとも1つの重鎖と、配列番号52によって表されるアミノ酸配列を含む少なくとも1つの軽鎖とを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法または医薬組成物。
【請求項7】
安全な治療用量は、約1mg/kg~約20mg/kgである、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法または医薬組成物。
【請求項8】
安全な治療用量は、約5mg/kg、または約10mg/kg、または約20mg/kgである、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法または医薬組成物。
【請求項9】
前記抗体の安全な治療用量は、静脈内投与される、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法または医薬組成物。
【請求項10】
前記抗体の安全な治療用量は、1週間に1回または2週間毎に1回投与される、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法または医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、参照によりそれらの全体があらゆる目的で本出願に組み入れられる、2013年10月31日に出願された米国仮特許出願第61/898,309号、および2014年7月31日に出願された欧州特許出願第EP14306220.6号の優先権を主張するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【0002】
配列表
本出願には、本明細書に記載する配列を正確に再現するコンピューター可読な形で配列表を添付する。
【0003】
本開示は、抗体を使用した疾患の治療に関する。より具体的には本開示は、多発性骨髄腫などのがんを治療するための薬剤としての、またはそのための薬剤を製造する際の抗CD38抗体の使用に関する。
【背景技術】
【0004】
CD38は、長いC末端細胞外ドメインと短いN末端細胞質ドメインを有する45kDのII型膜貫通糖タンパク質である。CD38タンパク質は、NAD+の環状ADP-リボース(cADPR)への転換を触媒し、cADPRをADP-リボースに加水分解することもできる二機能性細胞外酵素である。
【0005】
多くの血液悪性腫瘍、および様々な血液悪性腫瘍由来の細胞株において、CD38は上方制御される。さらに、血液系の大部分の初期多能性幹細胞はCD38
-
である。血液悪性腫瘍におけるCD38の発現、および慢性リンパ性白血病(CLL)における疾患進行とのその相関関係によって、CD38は抗体療法の興味深い標的となる。
【0006】
CD38を特異的に認識する抗CD38抗体は、例えば特許文献1中に以前に記載されている。しかしながら、これらの抗体は、単剤として使用しCD38
+
発現細胞とインキュベートすると、アポトーシスを誘導することができない。
【0007】
38SB13、38SB18、38SB19、38SB30、38SB31および38SB39などの特異的モノクローナル抗CD38抗体は、特許文献2中に以前に記載されている。特許文献2は、これらの特異的抗CD38抗体の3つの細胞毒性活性、アポトーシス、ADCCおよびCDCを記載している。
【0008】
さらに、シタラビン、ビンクリスチン、シクロホスファミドおよびメルファランなどの細胞毒性薬と組み合わせた、これらの特異的抗CD38
+
抗体の使用は、特許文献3、特許文献4、特許文献5および特許文献6中に報告されている。しかしながら、単剤としての抗CD38抗体の使用は報告されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
国際特許出願WO2006/099875号
国際特許出願WO2008/047242号
国際特許出願WO2010/061357号
国際特許出願WO2010/061358号
国際特許出願WO2010/061359号
国際特許出願WO2010/061360号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施形態では、本開示はCD38と特異的に結合し薬剤として使用するための抗体であって、抗体は、20mg/kg以下の安全な治療用量でヒト対象に投与される前記抗体に関する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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