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公開番号
2025156294
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025067240,2022533413
出願日
2025-04-16,2020-12-04
発明の名称
皮下投与のための抗CD38抗体の製剤
出願人
サノフィ-アベンティス・ユー・エス・エルエルシー
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
39/395 20060101AFI20251002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】それを必要とする対象への皮下投与に好適である、抗CD38抗体の製剤を提供する。
【解決手段】製剤は、高濃度の抗体、粘度低下剤、安定化剤、緩衝剤および界面活性剤を含む。ある特定の実施形態では、溶液の粘度は高くても25mPa・sであり、溶液のpHは5.9~7.0である。ある特定の実施形態では、抗CD38抗体はイサツキシマブである。製剤はヒトにおいて多発性骨髄腫を含むCD38
+
血液悪性腫瘍、ならびに自己免疫性および炎症性の疾患を処置するのに有用である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも100mg/mLの抗CD38抗体を含む製剤であって、
抗CD38抗体は、それぞれ配列番号1~3に示すアミノ酸配列を含む3つの相補性決定領域(CDR)、CDR-H1、CDR-H2およびCDR-H3を含む可変重鎖領域(VH)、ならびにそれぞれ配列番号4~6に示すアミノ酸配列を含む3つのCDR、CDR-L1、CDR-L2およびCDR-L3を含む可変軽鎖領域(VL)を含み、
製剤は粘度低減剤、安定剤、緩衝剤および界面活性剤を含み、
製剤は5.9~7.0のpHおよび20℃で高くても25mPa・sの粘度を有する、製剤。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
粘度低減剤は90~150mMのArg-Clである、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
粘度低減剤は90~125mMのArg-Clである、請求項2に記載の製剤。
【請求項4】
粘度低減剤は110mMのArg-Clである、請求項2に記載の製剤。
【請求項5】
界面活性剤はポロキサマー188である、請求項1~4のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項6】
界面活性剤は0.4(w/v)%ポロキサマー188である、請求項1~5のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項7】
緩衝剤はヒスチジンである、請求項1~6のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項8】
緩衝剤は9mMのヒスチジンである、請求項1~7のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項9】
粘度低減剤は90~150mMのLys-Acである、請求項1に記載の製剤。
【請求項10】
粘度低減剤は125mMのLys-Acである、請求項9に記載の製剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年12月5日に出願の米国仮特許出願第62/944,082号の優先権を主張し、その全開示をここに参照によって本明細書に組み入れる。
続きを表示(約 1,300 文字)
【0002】
配列表
本出願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出されている配列表を含有し、その全体をここに参照によって組み入れる。2020年12月4日に作成された前記ASCIIコピーは712533_SA9-295PC_ST25.txtと命名され、サイズは9,675バイトである。
【0003】
本開示は、疾患の処置で有益な抗体の製剤に関する。より具体的には、それは、多発性骨髄腫を含むがん、ならびにCD38
+
細胞が役割を果たす他の疾患および状態を処置するための皮下投与で使用するのに好適な抗CD38抗体の製剤に関する。
【背景技術】
【0004】
CD38は、長いC末端細胞外ドメインおよび短いN末端細胞質ドメインを有する45kDaのII型膜貫通糖タンパク質である。CD38タンパク質は、NAD
+
の環状のADPリボース(cADPR)への変換を触媒することができ、さらにcADPRをADPリボースに加水分解することもできる二官能性エクトエンザイムである。
【0005】
多くの血液悪性腫瘍および様々な血液悪性腫瘍に由来する細胞系において、CD38は上方制御される。さらに、血液系のほとんどの初期の多能性幹細胞は、CD38
-
である。血液悪性腫瘍におけるCD38発現および慢性リンパ球性白血病(CLL)における疾患進行とのその相関は、CD38を抗体療法のための魅力的な標的にする。
【0006】
CD38
+
細胞は、多くの自己免疫性疾患、例えば関節リウマチおよびエリテマトーデス、ならびにリポ多糖(LPS)または敗血症誘発性の急性腎臓損傷を含む、様々な他の疾患および状態と関連することも報告されている(非特許文献1)。
【0007】
CD38を特異的に認識する抗CD38抗体は、以前に、例えば特許文献1に記載されている。しかし、これらの抗体は、単剤として使用されてCD38
+
発現細胞とインキュベートされる場合、アポトーシスを誘導することができない。
【0008】
モノクローナル抗CD38抗体が、特許文献2に記載されている。
【0009】
細胞傷害剤、例えばシタラビン、ビンクリスチン、シクロホスファミドおよびメルファランと組み合わせたこれらの特異的抗CD38抗体の使用が、特許文献3、特許文献4、特許文献5および特許文献6で報告されている。
【0010】
特許文献7、特許文献8および特許文献9、特許文献10も、38SB19のヒト化バージョン(SAR650984またはイサツキシマブとしても知られる)の使用を記載する。再発した/難治性の多発性骨髄腫を有する患者の処置のためのポマリドミドおよびデキサメタゾンと組み合わせたイサツキシマブのフェーズ3臨床試験(NCT02990338)はそのプライマリーエンドポイントを近年満たし、無進行生存を延長した。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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