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公開番号2025169363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2025135357,2022534662
出願日2025-08-15,2020-12-08
発明の名称7H-ベンゾ[7]アヌレン-2-カルボン酸誘導体の結晶形態
出願人サノフイ,SANOFI
代理人個人,個人
主分類C07D 207/12 20060101AFI20251105BHJP(有機化学)
要約【課題】医薬品としての使用のための化合物を提供する。
【解決手段】約9.5;11.8;14.1;14.6;17.7および18.5度の2θ角として表されるピークを提示する、粉末X線回折図を有することを特徴とする、結晶形態2である無水物としての式(1)の化合物、およびそれらの固体形態を提供する。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
形態2である式(1)の化合物の無水物結晶形態であって、
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約9.5;11.8;14.1;14.6;17.7および18.5度の2θ角として表されるピークを提示する、粉末X線回折図を有することを特徴とする前記無水物結晶形態2。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
約9.5度の2θ角として表されるピークを含む粉末X線回折図を有する、請求項1に記載の式(1)の化合物の無水物結晶形態2。
【請求項3】
約15.5;15.9;16.6および22.2度の2θ角として表されるピークをさらに示し、場合により、図1に実質的に例示される粉末X線回折図をさらに特徴とする、請求項1または請求項2に記載の式(1)の化合物の無水物結晶形態2。
【請求項4】
示差走査熱量測定DSCが約204℃で開始する融解吸熱を示し、場合により、図2に実質的に例示されるサーモグラムをさらに特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の式(1)の化合物の無水物結晶形態2。
【請求項5】
約25℃の温度で0%~95%の相対湿度の範囲の動的蒸気収着(DVS)によって決定した場合、結晶形態2無水物の重量に対して、0.2重量%未満、特に0.1重量%未満の重量増加を示すことを特徴とし、場合により、図3に実質的に示されるDVS等温線プロットをさらに特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の式(1)の化合物の無水物結晶形態2。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の式(1)の化合物の無水物結晶形態2である固体形態。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項に記載の式(1)の化合物の無水物結晶形態2を調製する方法であって、少なくとも、
1)アモルファス形態にある式(1)の化合物を、アルコール、ケトン、アセテート、エーテルおよびアセトニトリルから選択される溶媒中に、場合により水と混合して、18℃~80℃の範囲の設定温度で、可溶化する工程と、
2)工程1)で得られた溶液を、工程1)で設定されたのと同じ温度に放置して、ほぼ完全に蒸発させる工程と、
3)工程2)で形成された式(1)の化合物の無水物結晶形態2を単離する工程と
を含む前記方法。
【請求項8】
溶媒が、メタノール、メタノール/水混合物、エタノール、エタノール/水混合物、2-プロパノール、1-プロパノール、1-プロパノール/水混合物、1-ブタノール、1-ブタノール/水混合物、アセトン、アセトン/水混合物、2-ブタノン、2-ブタノン/水混合物、メチルイソブチルケトン、メチルイソブチルケトン/水混合物、酢酸メチル、酢酸メチル/水混合物、酢酸エチル、酢酸エチル/水混合物、酢酸イソプロピル、酢酸イソプロピル/水混合物、酢酸イソブチル、酢酸イソブチル/水混合物、アセトニトリル、およびメチルtert-ブチルエーテルから選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
工程1)および工程2)の設定温度が、20℃~80℃、またはさらには25℃~80℃の温度範囲から選択される、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
請求項1~5のいずれか1項に記載の式(1)の化合物の無水物結晶形態2を調製する方法であって、少なくとも、
1)アモルファス形態にある式(1)の化合物を、アルコール、ケトン、アセテート、エーテルおよびアセトニトリルから選択される溶媒中に、室温である設定温度で、可溶化または懸濁する工程と、
2)場合により、工程1)で得られた溶液または懸濁液を、60℃~80℃の範囲の設定温度で加熱し、溶液または懸濁液を撹拌および濾過することによって精製する工程と、
3)工程1)または工程2)で得られた溶液または懸濁液を、60℃~80℃の範囲の設定温度で加熱する工程と、
4)工程2)で得られた溶液または懸濁液を、-20℃~25℃の範囲の設定温度に冷却する工程と、
5)工程4)で形成された式(1)の化合物の無水物結晶形態2を単離する工程と
を含む前記方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書において、6-(2,4-ジクロロフェニル)-5-[4-[(3S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル]オキシフェニル]-8,9-ジヒドロ-7H-ベンゾ[7]アヌレン-2-カルボン酸(以下、式(1)の化合物と呼ぶ)は、結晶形態2の無水物として提供される。また、本明細書において、その調製のための方法、および特に癌の治療における、医薬品としての使用のための、該無水物結晶形態2も提供される。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
以下に示す式(1)の化合物は選択的エストロゲン受容体分解剤(SERD)であり、これはエストロゲン受容体拮抗薬の特性を有し、かつエストロゲン受容体のプロテアソーム分解を促進する。それは、特に抗癌剤として使用することができる。アモルファス形態のこの化合物は、特許文献1に開示されている。
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【0003】
医薬活性剤は、その薬効の他にも、様々な追加の要件に準拠しなければならない。例えば、様々な環境条件下でのその安定性、医薬製剤を生産する際のその安定性、または最終的な医薬組成物におけるその安定性である。加えて、医薬活性剤を使用して医薬組成物を調製する場合、それは可能な限り純粋でなければならず、長期的な保管の際のその安定性が様々な環境条件下で保証されなければならない。例えば、このことは、医薬中における活性物質の含有量が、指定された量よりも少なくなるリスクを低減または回避する。
【0004】
典型的には、式(1)の化合物は、アモルファス形態で長期にわたって安定性を維持するためには冷蔵条件下で保管する必要があるので、工業的規模での取り扱いに最適ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2017/140669
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、式(1)の化合物を、少なくとも温度および圧力の周囲条件下で熱力学的に最も安定な形態で、かつ工業的規模でのその使用および貯蔵を可能にする形態で提供する必要がある。
【0007】
さらに、医薬活性剤の吸湿性は、ほんの僅かであるべきである。実際、水分の吸収は、水の取り込みによって引き起こされる重量増加の結果として、医薬活性剤の量を減少させる。一般に、水分を吸収する傾向のある医薬組成物は、例えば適切な乾燥剤を添加することによって、または水分から保護される環境で薬物を保管することによって、保管中は水分から保護されなければならない。
【0008】
また、式(1)の化合物を、低い吸湿性を提示する形態で、かつ乾燥剤を添加する必要または保管のために過酷な条件を課す必要のない形態で提供する必要がある。
【0009】
さらに、明確に定義された結晶形態が利用可能であることは、再結晶化による原薬の精製を可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は、重要な上記特徴を満たす式(1)の化合物の安定な結晶形態に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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