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公開番号
2025138745
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-25
出願番号
2025106921,2022533416
出願日
2025-06-25,2020-12-04
発明の名称
再発性および/または不応性の多発性骨髄腫の処置のためのイサツキシマブの使用
出願人
サノフィ-アベンティス・ユー・エス・エルエルシー
代理人
個人
,
個人
主分類
C07K
16/28 20060101AFI20250917BHJP(有機化学)
要約
【課題】多発性骨髄腫の治療の以前のラインを1~3回受けた患者を処置する方法を提供する。
【解決手段】本開示は、多発性骨髄腫に対して1~3回の以前の治療(または以前の治療ライン)を受けた個体の多発性骨髄腫(不応性多発性骨髄腫または再発性かつ不応性の多発性骨髄腫など)を処置するための方法を提供する。この方法は、この個体に対して抗CD38抗体、カルフィルゾミブ、およびデキサメタゾンを投与することを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
抗CD38抗体であって:(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2、およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V
H
)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2、およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V
L
)を含み、個体において多発性骨髄腫を処置する方法における使用のためのものであり、方法は、抗CD38抗体、カルフィルゾミブ、およびデキサメタゾンを個体に投与することを含み、
ここで、抗CD38抗体は、10mg/kgの用量で投与され、カルフィルゾミブは20mg/m
2
または56mg/m
2
の用量で投与され、デキサメタゾンは20mgの用量で投与され、
ここで、個体は、多発性骨髄腫に対して、少なくとも1回の以前の治療を受け、処置により、個体の無増悪生存(PFS)および/または全生存(OS)が延長される、抗CD38抗体。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
抗CD38抗体であって、(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2、およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V
H
)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2、およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V
L
)を含み、個体において多発性骨髄腫を処置する方法における使用のためのものであり、方法は、抗CD38抗体、カルフィルゾミブ、およびデキサメタゾンを個体に投与することを含み、
ここで、抗CD38抗体は、10mg/kgの用量で投与され、カルフィルゾミブは20mg/m
2
または56mg/m
2
の用量で投与され、デキサメタゾンは20mgの用量で投与され、
ここで、個体は、多発性骨髄腫に対して、少なくとも1回の以前の治療を受け、かつ、
ここで、個体は、処置後10
-5
以下の閾値で微小残存病変陰性である、抗CD38抗体。
【請求項3】
抗CD38抗体であって、(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2、およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V
H
)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2、およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V
L
)を含み、個体において多発性骨髄腫を処置する方法における使用のためのものであり、方法は、抗CD38抗体、カルフィルゾミブ、およびデキサメタゾンを個体に投与することを含み、
ここで、抗CD38抗体は、10mg/kgの用量で投与され、カルフィルゾミブは20mg/m
2
または56mg/m
2
の用量で投与され、デキサメタゾンは20mgの用量で投与され、
ここで、個体は、多発性骨髄腫に対して、少なくとも1回の以前の治療を受け、かつ、
ここで、個体は、処置の開始時に腎機能障害を有する、抗CD38抗体。
【請求項4】
個体が多発性骨髄腫に対して1~3回の以前の治療を受け、処置が個体の無増悪生存(
PFS)および/または全生存(OS)を延長する、請求項1~3のいずれか1項に記載の使用のための抗CD38抗体。
【請求項5】
個体が多発性骨髄腫に対して1~3回の以前の治療を受けた、請求項1~3のいずれか1項に記載の使用のための抗CD38抗体。
【請求項6】
個体が多発性骨髄腫に対して3回を超える以前の治療を受けた、請求項1~3のいずれか1項に記載の使用のための抗CD38抗体。
【請求項7】
個体がプロテアソーム阻害剤による以前の治療を受けた、請求項1~3のいずれか1項に記載の使用のための抗CD38抗体。
【請求項8】
個体が免疫調節剤による以前の治療を受けた、請求項1~3のいずれか1項に記載の使用のための抗CD38抗体。
【請求項9】
個体が、処置開始時に改訂された多発性骨髄腫国際病期分類体系(R-ISS)に従って、ステージIまたはステージIIに分類される、請求項1~3のいずれか1項に記載の使用のための抗CD38抗体。
【請求項10】
個体が、処置開始時にR-ISSに従ってステージIIIとして分類される、請求項1~3のいずれか1項に記載の使用のための抗CD38抗体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願に対する相互参照
本出願は、2019年12月6日に出願された米国仮出願第62/944,809号;2020年4月17日に出願された欧州特許出願第20315186.5号;2020年5月11日に出願された米国仮出願第63/023,198号;2020年6月10日に出願された米国仮出願第63/037,353号;および2020年10月21日に出願された米国仮出願第63/094,833号(それぞれの内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)の優先権を主張する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【0002】
ASCIIテキストファイルの配列表の提出
ASCIIテキストファイルに関する以下の提出物の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる:配列表(ファイル名:183952033040SEQLIST.txt、記録日:2020年12月4日、サイズ:10kb)のコンピューター可読形式(CRF)。
【0003】
分野
本開示は、カルフィルゾミブおよびデキサメタゾンと組み合わせて抗CD38抗体を投与することによって多発性骨髄腫を処置する方法に関する。
【背景技術】
【0004】
多発性骨髄腫(MM)は、骨髄(BM)における形質細胞のクローン増殖および過剰量のモノクローナル免疫グロブリン(通常はIgGまたはIgA型または遊離の尿中軽鎖、すなわち、パラプロテイン、Mタンパク質またはM成分)の産生を特徴とする悪性形質細胞疾患である。MMの患者は、骨疼痛、骨折、疲労、貧血、感染症、高カルシウム血症、および腎臓の問題を経験し得る(非特許文献1)。CD38の発現は、患者の98%超がこのタンパク質に陽性であるので、MMで特に顕著である(非特許文献2;非特許文献3)。悪性クローンMM細胞でのCD38の強力かつ均一な発現は、正常細胞での制限された発現パタ-ンとは対照的であり、この抗原が腫瘍細胞の特異的標的化に有用であり得ることを示唆している。
【0005】
MM療法の現在の目的は、疾患を可能な限り効果的に制御し、クオリティーオブライフを最大化し、生存を延長することである。疾患の軌跡は患者ごとに異なるが、再発は避けられず、再発後の各処置に対する応答の強度および持続時間は一般に減少する。一般に、MM患者は、プロテアソーム阻害剤(例えば、ボルテゾミブ、イキサゾミブ、およびカルフィルゾミブ)および免疫調節剤または「IMiDs(登録商標)」(例えば、レナリドミド、ポマリドミド、およびサリドマイド)、モノクローナル抗体(例えば、エロツズマブ)、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤(例えば、パノビノスタット)の単独または組合せなどの薬剤を含む処置レジメンを生涯にわたって受ける。しかし、患者がこれらの薬剤に不応性になると、生存は制限され、幹細胞移植(SCT)、化学療法、プロテアソーム阻害剤、および免疫調節薬(IMiDs(登録商標))に失敗した後の患者を処置するための新しい処置オプションが必要とされている。新しい治療法による患者の転帰の劇的な改善にもかかわらず、MMは依然として不治の病である。したがって、多発性骨髄腫の治療の、以前のラインを1~3回受けた患者の処置は、依然として満たされていない医療ニーズである。
【0006】
特許出願、特許公開、およびUniProtKB/Swiss-Protアクセッショ
ン番号を含む、本明細書で引用される全ての参考文献は、あたかも個々の参考文献が参照により組み込まれることが具体的かつ個別に示されているかのように、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Rolling等(2015年)Lancet.385巻(9983号):2197-208頁
Goldmacher等(1994年)Blood.84巻(9号):3017-25頁
Lin等(2004年)Am J Clin Pathol.121巻(4号):482-8頁
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
多発性骨髄腫を有するヒト個体を処置する方法が提供され、この方法は、(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2、およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V
H
)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2、およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V
L
)を含む抗CD38抗体、カルフィルゾミブ、およびデキサメタゾンを個体に投与することを含み、ここでこの抗CD38抗体は、10mg/kgの用量で投与され、カルフィルゾミブは20mg/m
2
または56mg/m
2
の用量で投与され、およびデキサメタゾンは20mgの用量で投与され、この個体は、多発性骨髄腫に対して、少なくとも1回の以前の治療(例えば、1~3回の以前の治療)を受け、この処置は、この個体の無増悪生存(PFS)を延長する。一部の実施形態では、この処置は、個体の全生存(OS)を延長する。多発性骨髄腫を有するヒト個体を処置する方法が提供され、この方法は、(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2、およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V
H
)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2、およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V
L
)を含む抗CD38抗体、カルフィルゾミブ、およびデキサメタゾンを個体に投与することを含み、ここで、この抗CD38抗体は10mg/kgの用量で投与され、カルフィルゾミブは20mg/m
2
または56mg/m
2
の用量で投与され、およびデキサメタゾンは20mgの用量で投与され、この個体は、多発性骨髄腫に対して3回を超える以前の治療を受け、この処置はこの個体の無増悪生存(PFS)を延長する。一部の実施形態では、この処置は、個体の全生存(OS)を延長する。
【0009】
また、多発性骨髄腫を有するヒト個体を処置する方法も提供され、この方法は、(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2、およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V
H
)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2、およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V
L
)を含む抗CD38抗体、カルフィルゾミブ、およびデキサメタゾンを個体に投与すること
を含み、ここで、この抗CD38抗体は10mg/kgの用量で投与され、このカルフィルゾミブは20mg/m
2
または56mg/m
2
の用量で投与され、およびデキサメタゾンは20mgの用量で投与され、ここで、個体は多発性骨髄腫に対して、少なくとも1回の以前の治療(例えば、1~3回の以前の治療)を受け、この処置は個体の全生存(OS)を延長する。
【0010】
また、多発性骨髄腫を有するヒト個体を処置する方法も提供され、この方法は、(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2、およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V
H
)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2、およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V
L
)を含む抗CD38抗体、カルフィルゾミブ、およびデキサメタゾンを個体に投与することを含み、ここで、この抗CD38抗体は10mg/kgの用量で投与され、このカルフィルゾミブは20mg/m
2
または56mg/m
2
の用量で投与され、およびデキサメタゾンは20mgの用量で投与され、ここで、個体は多発性骨髄腫に対して、3回を超える以前の治療を受け、この処置は個体の全生存(OS)を延長する。
(【0011】以降は省略されています)
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