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公開番号2025148430
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2025115594,2021543372
出願日2025-07-09,2020-01-28
発明の名称多発性骨髄腫の処置方法
出願人サノフィ-アベンティス・ユー・エス・エルエルシー
代理人個人,個人
主分類A61K 39/395 20060101AFI20250930BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本開示は、多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療を受けた個体において、多発性骨髄腫(例えば、難治性多発性骨髄腫または再発難治性多発性骨髄腫)を処置するための液体医薬製剤および方法を提供する。
【解決手段】(a)5~20mg/mLの濃度のイサツキシマブ;
(b)ヒスチジン、酢酸塩およびリン酸塩からなる群から選択される緩衝剤;
(c)スクロースおよびマンニトールからなる群から選択される賦形剤、ならびに
(d)ポリソルベート80(PS80)
を含む液体医薬製剤が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
個体の多発性骨髄腫の処置における使用のための、(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V

)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V

)を含む抗CD38抗体であって、処置は個体に該抗CD38抗体、ポマリドミドおよびデキサメタゾンを投与することを含み、
該抗CD38抗体は10mg/kgの用量で投与され、該ポマリドミドは4mgの用量で投与され、該デキサメタゾンは75歳未満の個体に対して40mgの用量で投与されるか、または該デキサメタゾンは75歳以上の個体に対して20mgの用量で投与され、
該個体は、多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療を受けており、
多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療の少なくとも1つはレナリドマイドであり、2つの前治療の少なくとも1つはプロテアソーム阻害剤であり、
処置は個体の無増悪生存期間(PFS)および/または全生存期間(OS)を延長する、前記抗CD38抗体。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
多発性骨髄腫の個体の腎機能障害を回復させる方法における使用のための、(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V

)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V

)を含む抗CD38抗体であって、該方法は、個体に該抗CD38抗体、ポマリドミドおよびデキサメタゾンを投与することを含み、
該抗CD38抗体は10mg/kgの用量で投与され、該ポマリドミドは4mgの用量で投与され、該デキサメタゾンは75歳未満の個体に対して40mgの用量で投与されるか、または該デキサメタゾンは75歳以上の個体に対して20mgの用量で投与され、
該個体は、多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療を受けており、
多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療の少なくとも1つはレナリドマイドであり、2つの前治療の少なくとも1つはプロテアソーム阻害剤であった、前記抗CD38抗体。
【請求項3】
(a)5~20mg/mlの濃度のイサツキシマブ;
(b)ヒスチジン、酢酸塩およびリン酸塩からなる群から選択される緩衝剤;
(c)スクロースおよびマンニトールからなる群から選択される賦形剤、ならびに
(d)ポリソルベート80(PS80)
を含む液体医薬製剤。
【請求項4】
イサツキシマブは5mg/mlの濃度で存在し、緩衝剤はヒスチジンであり、該ヒスチジンは10mMの濃度であり、賦形剤はスクロースであり、該スクロースは10%(w/v)の濃度であり、PS80は0.005%(w/v)の濃度で存在し、該医薬製剤は約6.0または約6.5のpHを有する、請求項3に記載の液体医薬製剤。
【請求項5】
pHは約6.5である、請求項4に記載の液体医薬製剤。
【請求項6】
イサツキシマブは20mg/mlの濃度で存在し、緩衝剤はヒスチジンであり、該ヒスチジンは20mMの濃度であり、賦形剤はスクロースであり、該スクロースは10%(w/v)の濃度で存在し、PS80は0.02%(w/v)の濃度で存在し、該医薬製剤は約6.0のpHを有する、請求項3に記載の液体医薬製剤。
【請求項7】
個体の多発性骨髄腫を処置する方法であって、該個体に、(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V

)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V

)を含む抗CD38抗体、ポマリドミドおよびデキサメタゾンを投与することを含み、
該抗CD38抗体は10mg/kgの用量で投与され、該ポマリドミドは4mgの用量で投与され、該デキサメタゾンは該個体が75歳未満の場合は40mgの用量または該個体が75歳以上の場合は20mgの用量で投与され、
該個体は、多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療を受けており、
多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療の少なくとも1つはレナリドマイドであり、2つの前治療の少なくとも1つはプロテアソーム阻害剤であり、
処置は該個体の無増悪生存期間(PFS)を延長し、および/または処置は全生存期間(OS)を延長する、前記方法。
【請求項8】
それを必要とする個体の腎臓障害を向上させる方法であって、該個体は多発性骨髄腫を有し、該方法は
該個体に、(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V

)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V

)を含む抗CD38抗体、ポマリドミドおよびデキサメタゾンを投与することを含み、
該抗CD38抗体は10mg/kgの用量で投与され、該ポマリドミドは4mgの用量で投与され、該デキサメタゾンは該個体が75歳未満の場合は40mgの用量または該個体が75歳以上の場合は20mgの用量で投与され、それによって腎臓障害を向上させ、
該個体は、多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療を受けており、
多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療の少なくとも1つはレナリドマイドであり、少なくとも2つの前治療の少なくとも1つはプロテアソーム阻害剤であった、前記方法。
【請求項9】
少なくとも2つの前治療は、抗CD38抗体による処置および/またはポマリドミドによる処置を含まなかった、請求項1もしくは2に記載の使用のための抗体または請求項7もしくは8に記載の方法。
【請求項10】
個体は少なくとも2つの前治療の少なくとも1つに奏功しなかったか、個体は少なくとも2つの前治療の少なくとも1つの後に再発したか、または個体は2つの前治療の少なくとも1つによる処置の間もしくは後に疾患進行を経験した、請求項1、2もしくは9に記載の使用のための抗体または請求項7~9のいずれか1項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2019年12月3日に出願の欧州特許出願公開第19306554.7号;2019年12月4日に出願の米国特許仮出願第62/943,716号;2019年11月5日に出願の米国特許仮出願第62/931,014号;2019年9月11日に出願の米国特許仮出願第62/899,094号;2019年6月14日に出願の米国特許仮出願第62/861,954号;2019年5月14日に出願の米国特許仮出願第62/847,826号;2019年1月28日に出願の米国特許仮出願第62/797,876号の優先権の利益を請求し、その各々の内容は参照によって本明細書に完全に組み入れられる。
続きを表示(約 3,200 文字)【0002】
アスキーテキストファイルの配列表の提出
アスキーテキストファイルの以下の提出の内容は、参照によって本明細書に完全に組み入れられる:配列表のコンピュータ可読形式(CRF)(ファイル名:183952031241SEQLIST.txt、記録日:2020年1月23日、サイズ:11KB)。
【0003】
本開示は、抗CD38抗体をポマリドミドおよびデキサメタゾンと組み合わせて投与することによって多発性骨髄腫を処置する方法に関する。
【背景技術】
【0004】
多発性骨髄腫(MM)は、骨髄(BM)中の形質細胞のクローン増殖およびモノクローナル免疫グロブリン(通常IgGもしくはIgA型、または遊離の尿軽鎖、すなわち、パラプロテイン、M-タンパク質もしくはM-構成要素)の過剰量の生成によって特徴付けられる悪性の形質細胞疾患である。MMを有する患者は、骨の疼痛、骨折、疲労、貧血、感染症、カルシウム過剰血および腎臓問題を経験することがある(非特許文献1)。CD38の発現は特にMMで注目すべきであるが、それは患者の98%超がこのタンパク質に陽性であるからである(非特許文献2;非特許文献3)。悪性のクローン性MM細胞の上のCD38の強力で均一な発現は、正常な細胞の上の制限された発現パターンと対照的であり、この抗原が腫瘍細胞の特異的標的化のために有益である可能性を示唆する。
【0005】
MM療法の現行の狙いは、生活の質を最大にし、生存を長くするために、疾患をできるだけ効果的に制御することである。疾患の軌跡は患者ごとに異なるが、再発は回避不能であり、再発後の各処置への奏功の深さおよび持続期間は一般的に低減する。一般に、MM患者は、彼らの生涯の間に、プロテアソーム阻害剤(例えば、ボルテゾミブ、イキサゾミブおよびカルフィルゾミブ)および免疫調節剤または「IMiD(登録商標)」(例えば、レナリドマイドおよびサリドマイド)、モノクローナル抗体(例えば、エロツズマブ)、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤(例えば、パノビノスタト)のような薬剤を単独または併用で使用した平均4~8つの異なるレジメンを受ける。しかし、患者がそれらの薬剤に抵抗性になった場合、生存は制限され、彼らが幹細胞移植(SCT)、化学療法、プロテアソーム阻害剤および免疫調節薬物(IMiD(登録商標))に失敗した後に患者を処置するために、より新しい処置オプションが必要である。より新しい治療による患者転帰の劇的な向上にもかかわらず、MMは不治の疾患のままである。したがって、プロテアソーム阻害剤および免疫調節剤を含む少なくとも2ラインの異なる治療を受けた患者、またはプロテアソーム阻害剤およびIMiD(登録商標)に二重抵抗性である患者の処置は、未だに満たされていない医学的必要性である。
【0006】
特許出願、特許公報およびUniProtKB/SwissProt受託番号を含む本明細書で引用される全ての参考文献は、各個々の参考文献が参照によって組み入れられることが具体的および個々に示されるかのように、参照によって完全に本明細書に組み入れられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Rollig等(2015)Lancet.385(9983):2197~208頁
Goldmacher等(1994)Blood.84(9):3017~25頁
Lin等(2004)Am J Clin Pathol.121(4):482~8頁
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
個体の多発性骨髄腫の処置における使用のための、(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V

)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V

)を含む抗CD38抗体が提供され、処置は個体に抗CD38抗体、ポマリドミドおよびデキサメタゾンを投与することを含み、抗CD38抗体は10mg/kgの用量で投与され、ポマリドミドは4mgの用量で投与され、デキサメタゾンは75歳未満の個体に対して40mgの用量で投与されるか、またはデキサメタゾンは75歳以上の個体に対して20mgの用量で投与され、個体は多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療を受けており、多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療の少なくとも1つはレナリドマイドであり、2つの前治療の少なくとも1つはプロテアソーム阻害剤であり、処置は個体の無増悪生存期間(PFS)および/または全生存期間(OS)を延長する。
【0009】
多発性骨髄腫の個体の腎機能障害を回復させる方法における使用のための、(a)アミノ酸配列DYWMQ(配列番号1)を含むCDR-H1、アミノ酸配列TIYPGDGDTGYAQKFQG(配列番号2)を含むCDR-H2およびアミノ酸配列GDYYGSNSLDY(配列番号3)を含むCDR-H3を含む重鎖可変ドメイン(V

)、ならびに(b)アミノ酸配列KASQDVSTVVA(配列番号4)を含むCDR-L1、アミノ酸配列SASYRYI(配列番号5)を含むCDR-L2およびアミノ酸配列QQHYSPPYT(配列番号6)を含むCDR-L3を含む軽鎖可変ドメイン(V

)を含む抗CD38抗体が提供され、方法は、個体に抗CD38抗体、ポマリドミドおよびデキサメタゾンを投与することを含み、抗CD38抗体は10mg/kgの用量で投与され、ポマリドミドは4mgの用量で投与され、デキサメタゾンは75歳未満の個体に対して40mgの用量で投与されるか、またはデキサメタゾンは75歳以上の個体に対して20mgの用量で投与され、個体は多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療を受けており、多発性骨髄腫のための少なくとも2つの前治療の少なくとも1つはレナリドマイドであり、少なくとも2つの前治療の少なくとも1つはプロテアソーム阻害剤であった。
【0010】
(a)5~20mg/mlの濃度のイサツキシマブ;(b)ヒスチジン、酢酸塩およびリン酸塩からなる群から選択される緩衝剤:(c)スクロースおよびマンニトールからなる群から選択される賦形剤、ならびに(d)ポリソルベート80(PS80)を含む液体
医薬製剤も提供される。一部の実施形態では、イサツキシマブは5mg/mlの濃度で存在し、緩衝剤はヒスチジンであり、ヒスチジンは10mMの濃度であり、賦形剤はスクロースであり、スクロースは10%(w/v)の濃度であり、PS80は0.005%(w/v)の濃度で存在し、医薬製剤は約6.0または約6.5のpHを有する。一部の実施形態では、医薬製剤のpHは約6.5である。一部の実施形態では、イサツキシマブは20mg/mlの濃度で存在し、緩衝剤はヒスチジンであり、ヒスチジンは20mMの濃度であり、賦形剤はスクロースであり、スクロースは10%(w/v)の濃度で存在し、PS80は0.02%(w/v)の濃度で存在し、医薬製剤は約6.0のpHを有する。一部の実施形態では、製剤は無菌である
(【0011】以降は省略されています)

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