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公開番号2025108723
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2025071983,2023133217
出願日2025-04-24,2018-11-15
発明の名称埋込可能なグルコースモニタ
出願人サノフイ,SANOFI
代理人個人,個人
主分類A61B 5/1459 20060101AFI20250715BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】体液のグルコース濃度の簡単で目立たない測定を可能にする。
【解決手段】埋め込まれたときに体液のグルコース濃度を測定するための埋込可能なグルコースモニタの埋込可能デバイスであって、グルコース測定ユニットを含み、グルコース測定ユニットは、光をデバイスのハウジングの光透過部へ向けて放射するように構成された光源を含み、デバイスはさらに、光源から透過部を通って戻った直線偏光を検出するように、かつ検出された光に基づく電気信号を出力するように構成された光学センサと、外部無線通信デバイスと無線で通信するように構成された無線通信モジュールとを含み、無線通信モジュールは、電気信号に基づく信号を外部無線通信デバイスへ無線で送信するように構成される、埋込可能なグルコースモニタの埋込可能デバイス。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
埋め込まれたときに体液のグルコース濃度を測定するための埋込可能デバイスであって:
光をハウジングの内側から該デバイスのハウジングの光透過部へ向けて放射するように構成された第1の光源;および
該第1の光源からハウジングの光透過部を通って戻った光を検出するように、かつ検出された光に基づく第1の電気信号を出力するように構成された第1の光学センサ;
を含むグルコース測定ユニットと:
外部無線通信デバイスと無線で通信するように構成された無線通信モジュールと;
を含むハウジングを含み:
ここで、無線通信モジュールは、第1の電気信号に基づく信号を外部無線通信デバイスへ無線で送信するように構成される、前記埋込可能デバイス。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
無線通信モジュールは、電力を外部無線通信デバイスから無線で受けるように構成される、請求項1に記載の埋込可能デバイス。
【請求項3】
埋込可能デバイスは、人間の血管の中に埋込可能なように寸法設定される、請求項1または2に記載の埋込可能デバイス。
【請求項4】
ハウジングの外面は凹部を含み、この凹部は光透過部の少なくとも一部を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の埋込可能デバイス。
【請求項5】
埋込可能デバイスはさらに、第1の光源からハウジングの外側の1つの点へ向けて放射される光を集束するように構成された少なくとも1つのレンズを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の埋込可能デバイス。
【請求項6】
第1の光源から放射された光は直線偏光され、光透過部を通してハウジングの外側の第1の領域へ放射され;
第1の光学センサは、ハウジングの外側の第1の領域から光透過部を通って戻った、旋光した直線偏光を検出するように構成され;
第1の光学センサは、検出された旋光した光に基づく第1の電気信号を出力するように構成される、請求項1~5のいずれか1項に記載の埋込可能デバイス。
【請求項7】
第1の光源から放射された光を第1の面に直線偏光するように配置された第1の直線偏光子と;
ハウジングの外側の第1の領域からの光を、第1の面と実質的に直交する第2の面に直線偏光するように配置された第2の直線偏光子と;
ハウジングの外側の第1の領域からの光を、第1の面と平行である第3の面に直線偏光するように配置された第3の直線偏光子と;
をさらに含む、請求項6に記載の埋込可能デバイスであって:
グルコース測定ユニットはさらに、光透過部を通って戻った光を検出するように、かつ検出された光に基づく第2の電気信号を出力するように構成された第2の光学センサを含み;
第2の直線偏光子は、第1の光源からハウジングの外側の第1の領域へ放射された直線偏光の第1の部分が第2の直線偏光子に入射するように配置され、
第3の直線偏光子は、第1の光源からハウジングの外側の第1の領域へ放射された直線偏光の第2の部分が第3の直線偏光子に入射するように配置され、
第1の光学センサは、ハウジングの外側の第1の領域から第2の直線偏光子を通過する直線偏光の第1の部分を検出するように配置され、
第2の光学センサは、ハウジングの外側の第1の領域から第3の直線偏光子を通過する直線偏光の第2の部分を検出するように配置される、前記埋込可能デバイス。
【請求項8】
請求項6に記載の埋込可能デバイスであって:
グルコース測定ユニットはさらに:
光をハウジングの外側の第2の領域へ光透過部を通して放射するように構成された第2の光源と;
光透過部を通って戻った光を検出するように、かつ検出された光に基づく第2の電気信号を出力するように構成された第2の光学センサとを含み;
埋込可能デバイスはさらに:
第1の光源から放射された光を第1の面に直線偏光するように配置された第1の直線偏光子と;
ハウジングの外側の第1の領域からの光を、第1の面と実質的に直交する第2の面に直線偏光するように配置された第2の直線偏光子と;
第2の光源から放射された光を第3の面に直線偏光するように配置された第3の直線偏光子と;
ハウジングの外側の第2の領域からの光を第4の面に直線偏光するように配置された第4の直線偏光子とを含み、第4の面は第3の面と平行であり;
第2の直線偏光子は、第1の光源からハウジングの外側の第1の領域へ放射された直線偏光の少なくとも一部が第2の直線偏光子に入射するように配置され、
第4の直線偏光子は、第2の光源からハウジングの外側の第2の領域へ放射された直線偏光の少なくとも一部が第4の直線偏光子に入射するように配置され、
第1の光学センサは、第1の光源から放射され第2の直線偏光子を通った直線偏光の少なくとも一部を検出できるように構成され、
第2の光学センサは、第2の光源から放射され第4の直線偏光子を通った直線偏光の少なくとも一部を検出できるように構成される、前記埋込可能デバイス。
【請求項9】
グルコース測定ユニットは屈折計である、請求項1~5のいずれか1項に記載の埋込可能デバイス。
【請求項10】
屈折計はプリズムを含み;
第1の光源およびプリズムは、第1の光源から放射された光がプリズムを通って該プリズムの表面に入射するように配置され;
第1の光学センサは、プリズムを通って該プリズムの表面で反射される、第1の光源から放射された光の一部を検出するように配置される、請求項9に記載の埋込可能デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、埋め込まれたときに体液のグルコース濃度を測定するための埋込可能デバイス、埋込可能デバイスを含むシステム、およびグルコース濃度を測定する方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
インスリン治療では一般に、糖尿病患者から血糖測定値を繰り返し取得する必要があることが多い。タイプI糖尿病の糖尿病患者は、血糖を1日に5~9回測定することがあるが、妊娠性糖尿病の患者は、毎日最大で11回測定することがある。
【0003】
知られている血糖試験法は、ランセットを使用して患者から血液試料を採取することを含む。ランセットを使用する血液採取は、特に高い試験頻度が必要とされる場合には、糖尿病患者にとって苦痛であり不快なことがある。1つの皮膚部位からの血液採取が繰り返されると、傷跡もしくは胼胝が形成されたり、または神経密度が高くなったりすることになり、ひいては血液を採取することが困難になる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様によれば、埋め込まれたときに体液のグルコース濃度を測定するための埋込可能デバイスが提供され、この埋込可能デバイスは:光をデバイスのハウジングの光透過部へ向けて放射するように構成された第1の光源、および第1の光源から光透過部を通って戻った光を検出するように、かつ検出された光に基づく第1の電気信号を出力するように構成された第1の光学センサを含むグルコース測定ユニットと;外部無線通信デバイスと無線で通信するように構成された無線通信モジュールとを含み、無線通信モジュールは、第1の電気信号に基づく信号を外部無線通信デバイスへ無線で送信するように構成される。埋込可能デバイスは、デバイスが埋め込まれた患者のグルコースレベルの連続遠隔監視を可能にし、ランセットまたは同様のデバイスを使用して血液試料を採取する必要がない。
【0005】
無線通信モジュールは、電力を外部無線通信デバイスから無線で受けるように構成される。この構成は、非再充電可能電池などの内部電源を交換する必要がない埋込可能デバイスを提供するという点で有利である。したがって、埋込可能デバイスは、長期間にわたってグルコースレベルを監視するために繰り返し使用することができ、電池切れの故にデバイスを交換する必要がない。いくつかの例では、デバイスは電池などの再充電可能電源を含むことができ、この電源は、無線通信モジュールで受けた電力によって再充電される。
【0006】
埋込可能デバイスは、人間の血管、または血液などの体液で十分に灌流される組織の中に埋込可能なように寸法設定される。このような埋込可能デバイスは、患者の血糖の正確な測定を可能にするので有利である。
【0007】
ハウジングの外面は凹部を含むことができ、この凹部は光透過部の少なくとも一部を含む。この凹部は、埋込可能デバイスのまわりの血液または間質液などの体液を動きやすくして、デバイスのまわりの体液が停滞しないことを確実にし、それゆえにより正確なグルコース読み取り値をもたらすことができるという点で有利である。いくつかの例では、ハウジングの外面は、やはり埋込可能デバイスのまわりの体液を動きやすくするための、1つまたはそれ以上の突起を含み得る。いくつかの例では、凹部は、ハウジングの1つまたはそれ以上の突起から形成される。凹部が存在することは、本明細書では様々な実施形態の他の機能と併せて説明されることがあるが、この凹部が存在することは必須ではない。
【0008】
埋込可能デバイスはさらに、第1の光源からハウジングの外側の1つの点へ向けて放射される光を集束するように構成された少なくとも1つのレンズを含み得る。このレンズは、環境光などの外部光源からの干渉を低減しながら、ハウジングを取り囲む体液中のグルコース濃度の正確な測定を可能にする。
【0009】
第1の光源から放射された光は直線偏光され、光透過部を通してハウジングの外側の第1の領域へ放射される。第1の光学センサは、ハウジングの外側の第1の領域から光透過部を通って戻った、旋光した直線偏光を検出するように構成される。第1の光学センサはさらに、検出された旋光した光に基づく第1の電気信号を出力するように構成される。この構成は、体液のグルコース濃度を測定するための簡単な配置をもたらす。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、埋込可能デバイスはさらに、第1の光源から放射された光を第1の面に直線偏光するように配置された第1の直線偏光子と、ハウジングの外側の第1の領域からの光を、第1の面と実質的に直交する第2の面に直線偏光するように配置された第2の直線偏光子と、ハウジングの外側の第1の領域からの光を、第1の面と平行である第3の面に直線偏光するように配置された第3の直線偏光子とを含み得る。グルコース測定ユニットはさらに、光透過部を通って戻った光を検出するように、かつ検出された光に基づく第2の電気信号を出力するように構成された第2の光学センサを含み得る。第2の直線偏光子は、第1の光源からハウジングの外側の第1の領域へ放射された直線偏光の第1の部分が第2の直線偏光子に入射するように配置される。第3の直線偏光子は、第1の光源からハウジングの外側の第1の領域へ放射された直線偏光の第2の部分が第3の直線偏光子に入射するように配置される。第1の光学センサは、ハウジングの外側の第1の領域から第2の直線偏光子を通過する直線偏光の第1の部分を検出するように配置され、第2の光学センサは、ハウジングの外側の第1の領域から第3の直線偏光子を通過する直線偏光の第2の部分を検出するように配置される。この配置は、体液中のグルコース濃度を干渉が抑制された状態で決定するための簡単な手段をもたらす。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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