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公開番号2025166834
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-06
出願番号2025123756,2023145164
出願日2025-07-24,2019-04-02
発明の名称抗原性エプスタインバーウイルスポリペプチド
出願人サノフイ,SANOFI
代理人個人,個人
主分類C07K 14/03 20060101AFI20251029BHJP(有機化学)
要約【課題】エプスタインバーウイルス(EBV)ポリペプチドおよびEBVに対する抗体の誘発におけるその使用を提供する。
【解決手段】エプスタインバーウイルス(EBV)gLポリペプチドおよびEBV gHポリペプチドを含む抗原性EBVポリペプチドであって、少なくとも15アミノ酸の長さを有するリンカーが該EBV gLポリペプチドと該EBV gHポリペプチドとを隔てている、前記抗原性EBVポリペプチドが提供される。EBVポリペプチドおよびフェリチンタンパク質を含む抗原性EBVポリペプチドも提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エプスタインバーウイルス(EBV) gLポリペプチドおよびEBV gHポリペプチドを含む抗原性EBVポリペプチドであって、少なくとも15アミノ酸の長さを有するリンカーが該EBV gLポリペプチドと該EBV gHポリペプチドとを隔てている、前記抗原性EBVポリペプチド。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
エプスタインバーウイルス(EBV) gLポリペプチド、EBV gHポリペプチド、およびEBV gp42ポリペプチドを含む抗原性EBVポリペプチドであって、少なくとも15アミノ酸の長さを有するリンカーが該EBV gLポリペプチドと該EBV gHポリペプチドとを隔てている、前記抗原性EBVポリペプチド。
【請求項3】
フェリチンをさらに含む、請求項1または2に記載の抗原性EBVポリペプチド。
【請求項4】
EBVポリペプチドおよびフェリチンタンパク質を含む抗原性EBVポリペプチドであって、フェリチンタンパク質が表面に露出したアミノ酸をシステインに置き換える変異を含む、前記抗原性EBVポリペプチド。
【請求項5】
EBVポリペプチドがEBV gLポリペプチド、EBV gHポリペプチド、またはEBV gp220ポリペプチドを含む、請求項4に記載の抗原性EBVポリペプチド。
【請求項6】
EBVポリペプチドがgLポリペプチドを含み、該ポリペプチドがEBV gHポリペプチドをさらに含む、請求項5に記載の抗原性EBVポリペプチド。
【請求項7】
ポリペプチドがEBV gp42ポリペプチドをさらに含む、請求項1または3~6のいずれか1項に記載の抗原性EBVポリペプチド。
【請求項8】
第1の抗原性EBVポリペプチドおよび第2の抗原性EBVポリペプチドを含む組成物であって、該第1の抗原性EBVポリペプチドがフェリチン重鎖および第1のEBVポリペプチドを含み、該第2の抗原性EBVポリペプチドがフェリチン軽鎖および第2のEBVポリペプチドを含み、該第1および第2のEBVポリペプチドが異なる、前記組成物。
【請求項9】
第1のEBVポリペプチドまたは第2のEBVポリペプチドがgp220ポリペプチドを含む、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
(i)第1の抗原性EBVポリペプチドがgLポリペプチドおよびgHポリペプチドの一方または両方を含み、第2の抗原性EBVポリペプチドがgp220ポリペプチドを含むか、または(ii)第1の抗原性EBVポリペプチドがgp220ポリペプチドを含み、第2の抗原性EBVポリペプチドがgLポリペプチドおよびgHポリペプチドの一方または両方を含む、請求項8または9に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、その全体が参照によって本明細書に組み入れられる、2018年4月3日に提出された米国仮特許出願第62/652,201号の優先権の利益を主張する。
続きを表示(約 2,400 文字)【0002】
本出願は、配列表を含有し、それらはASCIIフォーマットで電子提出されており、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。前記ASCIIコピーは、2019年3月27日に作成され、名称は2019-03-27_01121-0032-00PCT_SL_ST25.txtであり、サイズは377,803バイトである。
【背景技術】
【0003】
ワクチン学の分野での多くの成功にも関わらず、生命を脅かす多くの感染疾患からヒトを保護するために、新規打開策が必要である。現在認可されている多くのワクチンは、何十年も前の技術に依存して生弱毒化または不活化死菌ワクチンを産生しているが、これらは固有の安全性の懸念を有し、多くの場合、ごく短命な弱い免疫応答を刺激するに過ぎず、複数回用量の投与を必要とする。遺伝子工学および生化学工学の進歩により、難題である疾患標的に対する治療薬を開発することが可能となっているが、ワクチン学の分野へのこれらの応用は、まだ十分に実現されていない。組換えタンパク質技術により、現在では最適な抗原の設計が可能となっている。加えて、ナノ粒子は、最適な抗原提示および標的化薬物送達に関する潜在性をますます証明している。多数の抗原が結合したナノ粒子は、その分子積み荷を多価で呈示することによって得られる結合アビディティの増加およびその微視的なサイズによってより効率的に生物学的障壁を通過する能力を有していることが示されている。インフルエンザウイルス血球凝集素(HA)タンパク質に融合したヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori(H.pylori))フェリチンナノ粒子は、マウスインフルエンザモデルにおいて抗原の安定性の改善および免疫原性の増大を可能にした(非特許文献1を参照されたい)。この融合タンパク質は、8面体の対称性ナノ粒子へと自己集合して8個の3量体HAスパイク構造を提示し、アジュバントと共に使用する場合、様々な前臨床モデルにおいて強力な免疫応答を与える。
【0004】
エプスタインバーウイルス(EBV)は世界の成年人口の約95%に感染し、2つのB細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫およびホジキンリンパ腫に関連していることが知られている。このウイルスは上皮細胞にも感染することがあり、鼻咽頭がんに関連している。さらに、EBVは先進国において伝染性単核球症の大部分の症例を惹起し、主として小児および若年成人を侵している。伝染性単核球症は1か月にも及ぶ長い回復期間をもたらすことがある。現在のところ市場には承認済みのワクチンはなく、したがって予防用ワクチンへの強いニーズがある。
【0005】
本明細書では、EBVポリペプチドが関与する1組の新たなポリペプチド、ナノ粒子、組成物、方法、および使用を提示する。新規なEBV一本鎖gLおよびgH(gL/gHまたはgH/gLと表記することもある)ポリペプチドを、これらの新規なEBVポリペプチドおよびフェリチンを含む抗原性ポリペプチドと同様に産生した。一本鎖gLおよびgHポリペプチドを含む抗原性ポリペプチドおよびナノ粒子は、gLおよびgHの配列の間に比較的長いリンカーを含むことができ、これは免疫原性の増大を提供することが観察された。EBV gp220ポリペプチドを含む抗原性フェリチンポリペプチドおよびナノ粒子も産生した。さらに、アジュバントのような免疫刺激性部分が抗原性ポリペプチドに直接化学的に結合した、記載したEBVポリペプチドおよびフェリチンを含む自己アジュバント性抗原性ポリペプチドを開発した。免疫刺激性部分を、抗原ポリペプチドと直接コンジュゲートすると、免疫刺激性部分とEBVポリペプチドとを単一の高分子実体として標的化同時送達することが可能となり、これによって抗原およびアジュバントのような免疫刺激性部分を個別の分子として含む従来のワクチンに関して懸念される全身毒性の可能性を大きく減少させることができる。免疫刺激性部分をEBVポリペプチドと共に高分子実体として同時送達すること、およびそれが多価で提示されることもまた、保護を誘発するのに必要な全体的な用量を低減させ、製造負荷およびコストを低減させることができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Kanekiyoら、Nature 499:102~106頁(2013)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の目的は、上記の利点の1つまたはそれ以上を提供することができる、または有用な選択を公共に少なくとも提供する組成物、キット、方法、および使用を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態1は、エプスタインバーウイルス(EBV) gLポリペプチドおよびEBV gHポリペプチドを含む抗原性EBVポリペプチドであって、少なくとも15アミノ酸の長さを有するリンカーがEBV gLポリペプチドとEBV gHポリペプチドとを隔てている、抗原性EBVポリペプチドである。
【0009】
実施形態2は、エプスタインバーウイルス(EBV) gLポリペプチド、EBV gHポリペプチド、およびEBV gp42ポリペプチドを含む抗原性EBVポリペプチドであって、少なくとも15アミノ酸の長さを有するリンカーがEBV gLポリペプチドとEBV gHポリペプチドとを隔てている、抗原性EBVポリペプチドである。
【0010】
実施形態3は、フェリチンをさらに含む、実施形態1または2に記載の抗原性EBVポリペプチドである。
(【0011】以降は省略されています)

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