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公開番号2025099521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216228
出願日2023-12-21
発明の名称歯間ブラシ
出願人サンスター株式会社
代理人弁理士法人柳野国際特許事務所
主分類A46B 3/18 20060101AFI20250626BHJP(ブラシ製品)
要約【課題】幅広い年齢層のユーザに対し、清掃性及び清掃感に優れた歯間清掃具を提供する。
【解決手段】折り返されて捩じられたワイヤ間に複数のフィラメントが挟持されており、前記ワイヤの周りに前記フィラメントからなる複数のブラシ毛が放射状に突出しているブラシ部を備えた歯間ブラシであって、前記複数のフィラメントのうち少なくとも一部のフィラメントが、該フィラメントの長さ方向の中央位置よりも一方の側にズレた位置で前記ワイヤ間に挟持され、これにより前記一方の側に短いブラシ毛が形成され、他方の側に長いブラシ毛が形成されていることを特徴とする歯間ブラシ。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
折り返されて捩じられたワイヤ間に複数のフィラメントが挟持されており、前記ワイヤの周りに前記フィラメントからなる複数のブラシ毛が放射状に突出しているブラシ部を備えた歯間ブラシであって、
前記複数のフィラメントのうち少なくとも一部のフィラメントが、該フィラメントの長さ方向の中央位置よりも一方の側にズレた位置で前記ワイヤ間に挟持され、これにより前記一方の側に短いブラシ毛が形成され、他方の側に長いブラシ毛が形成されていることを特徴とする歯間ブラシ。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
ワイヤ軸方向に連続して配置される複数のフィラメントが同じ前記一方の側にズレた位置で挟持され、
これにより該複数のフィラメントにより形成される長いブラシ毛の螺旋状の配列、及び同じく複数のフィラメントにより形成される短いブラシ毛の螺旋状の配列からなる長短の二重螺旋配列のブラシ毛構造を有する、
請求項1記載の歯間ブラシ。
【請求項3】
前記短いブラシ毛の長さが1.0mm以上である、
請求項1記載の歯間ブラシ。
【請求項4】
同じフィラメントから形成される前記長いブラシ毛の長さと前記短いブラシ毛の長さの比((長いブラシ毛の長さ)/(短いブラシ毛の長さ))が12以下である、
請求項1記載の歯間ブラシ。
【請求項5】
前記少なくとも一部のフィラメントが、片端側または両端側に先細テーパー部を有するフィラメントであり、該フィラメントから形成される前記長いブラシ毛、または前記短いブラシ毛が先細である、
請求項1記載の歯間ブラシ。
【請求項6】
所定の長さに切断された複数のフィラメントを、二つ折りにしたワイヤの間に配置するにあたり、前記複数のフィラメントのうち少なくとも一部のフィラメントを、該フィラメントの長さ方向の中央位置よりも一方の側にズレた位置でワイヤ間に挟持させ、次いで、ワイヤを捩じることにより、捩じりワイヤの周りに一方の側に短いブラシ毛が形成され、他方の側に長いブラシ毛が形成されている、複数のブラシ毛が放射状に突出しているブラシ部を形成する歯間ブラシの製造方法。
【請求項7】
ワイヤ軸方向に連続して配置される複数のフィラメントを同じ前記一方の側にズレた位置で挟持し、
これにより該複数のフィラメントにより形成される長いブラシ毛の螺旋状の配列、及び同じく複数のフィラメントにより形成される短いブラシ毛の螺旋状の配列からなる長短の二重螺旋配列のブラシ毛構造を形成する、請求項6記載の歯間ブラシの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、折り返されて捩じられたワイヤ間に複数のフィラメントが挟持され、ワイヤの周りにフィラメントからなる複数のブラシ毛が放射状に突出したブラシ部を備える歯間ブラシに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
この種の歯間ブラシは、従来、ブラシ部を形成した後、その外周部をカットして所望の外形に調整されたものが提供されている(例えば、特許文献1等参照。)。歯間ブラシで歯間の奥まで清掃するためには、ブラシ毛の毛丈をある程度長くしておく必要がある。
【0003】
しかしながら、毛丈が長いと、毛が撓みやすくなり、歯間に付着した歯垢等を清掃する清掃力が低下する傾向にあった。撓みを抑えるためにブラシ毛を太くすると、清掃力は向上するものの、刺激(痛み等)を感じやすくなり清掃感が低下するという問題がある。また、従来の歯間ブラシでブラシ毛の毛丈を長くしたり、太くしたりすると、歯間を通過する際のブラシ毛同士の重なりにより、通過径(歯間ブラシを挿し込むことができる歯間の隙間の大きさ)が大きくなり、歯間の隙間の小さい若いユーザには使用できないという問題も生じる。上記外周部のカットにより毛丈の長さを変化させることはできても、毛丈が長い領域により通過径が制限されるため、幅広いユーザに清掃性、清掃感に優れた歯間ブラシを提供することが難しいという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-117846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、幅広い年齢層のユーザに対し、清掃性及び清掃感に優れた歯間清掃具を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らはかかる現況に鑑み、鋭意検討し、まず従来の外周部のカットではできない構造として、長いブラシ毛と短いブラシ毛を交互に隣接配置させれば、ブラシ毛の毛丈を長く、太くしても、歯間通過時のブラシ毛同士の重なり量を減らせることができ、通過径が抑えられることを着想した。しかし、長いフィラメントと短いフィラメントを交互にワイヤ間に自動で配置させるのは至難の業である。そこで本発明者は更に鋭意検討を進めた結果、ワイヤ間に同じ長さのフィラメントを隣接配置させるとしても、各フィラメントの挟持位置を中心から一方にズラした位置とすれば、各フィラメントの一方の側に短いブラシ毛が形成され、他方の側に長いブラシ毛が形成され、結果、長いブラシ毛の螺旋配列、及び短いブラシ毛の螺旋配列からなる長短の二重螺旋配列のブラシ毛構造が形成され、これにより長いフィラメントと短いフィラメントを交互にワイヤ間に配置させた場合と同様、長いブラシ毛と短いブラシ毛を交互に隣接配置させることができ、歯間通過時のブラシ毛同士の重なり量を減らせることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0007】
すなわち本発明は、以下の発明を包含する。
(1) 折り返されて捩じられたワイヤ間に複数のフィラメントが挟持されており、前記ワイヤの周りに前記フィラメントからなる複数のブラシ毛が放射状に突出しているブラシ部を備えた歯間ブラシであって、前記複数のフィラメントのうち少なくとも一部のフィラメントが、該フィラメントの長さ方向の中央位置よりも一方の側にズレた位置で前記ワイヤ間に挟持され、これにより前記一方の側に短いブラシ毛が形成され、他方の側に長いブラシ毛が形成されていることを特徴とする歯間ブラシ。
ここに、「長い」、「短い」は、一方の側が他方の側に比べて短いブラシ毛が形成され、他方の側に比較的長いブラシ毛が形成されるという互いの相対的な長さ関係を示す。
また、本発明において、ブラシの長さとは、ワイヤを先端側から見た場合、捩った(ツイストした)ワイヤの中心からブラシを構成するフィラメント先端までの距離をいう。
【0008】
(2) ワイヤ軸方向に連続して配置される複数のフィラメントが同じ前記一方の側にズレた位置で挟持され、これにより該複数のフィラメントにより形成される長いブラシ毛の螺旋状の配列、及び同じく複数のフィラメントにより形成される短いブラシ毛の螺旋状の配列からなる長短の二重螺旋配列のブラシ毛構造を有する、前記(1)記載の歯間ブラシ。
【0009】
(3) 前記短いブラシ毛の長さが1.0mm以上である、前記(1)また
は(2)記載の歯間ブラシ。
【0010】
(4) 同じフィラメントから形成される前記長いブラシ毛の長さと前記短いブラシ毛の長さの比((長いブラシ毛の長さ)/(短いブラシ毛の長さ))が12以下である、前記(1)~(3)のいずれかに記載の歯間ブラシ。
(【0011】以降は省略されています)

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