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公開番号2025096105
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2024064314
出願日2024-04-11
発明の名称耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法
出願人南亞塑膠工業股分有限公司,NAN YA PLASTICS CORPORATION
代理人個人
主分類C08J 3/20 20060101AFI20250619BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】大幅に耐衝撃強度が改良されたポリエステル組成物の連続的な製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、連続的な工程であり、以下の工程を含む、耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法を提供する。再生離型フィルムを粉砕、圧縮、及び乾燥し、次いで溶融、押出及び脱気する。再生離型フィルムは、再生PET樹脂を含む。濾過後、液体増粘システムを使用して増粘する。次に、溶融・混練し、改質剤で改質・押出する。改質剤は、耐衝撃性改質剤、相溶化剤、酸化防止剤及び潤滑剤を含む。プラスチックストリップを水冷却した後、細粒化し、脱水して耐衝撃性ポリエステル組成物を製造する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
連続的な工程である耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法であって、
再生PET樹脂を含む再生離型フィルムを粉砕、圧縮、及び乾燥し、次いで前記再生離型フィルムを溶融、押出及び脱気することと、
濾過後、液体増粘システムを使用して増粘することと、
溶融・混練し、耐衝撃性改質剤、相溶化剤、酸化防止剤及び潤滑剤を含む改質剤でプラスチックストリップを改質・押出し、前記プラスチックスストリップを水冷却した後、細粒化し、脱水して耐衝撃性ポリエステル組成物を製造することと、
を含む方法。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記再生離型フィルムを粉砕、圧縮し、乾燥する前に、前記再生離型フィルムの表面コーティングを除去・回収することをさらに含む、
請求項1に記載の耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法。
【請求項3】
前記再生離型フィルムの粉砕、圧縮、乾燥温度は、70℃~120℃である、
請求項1に記載の耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法。
【請求項4】
溶融、押出及び脱気の温度は240℃~290℃である、
請求項1に記載の耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法。
【請求項5】
溶融・混練温度は240℃~280℃である、
請求項1に記載の耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法。
【請求項6】
改質・押出の温度は250℃~275℃である、
請求項1に記載の耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法。
【請求項7】
前記ラバーストリップの水冷却温度は40℃~80℃である、
請求項1に記載の耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法。
【請求項8】
前記耐衝撃性改質剤はポリオレフィンエラストマーを含む、
請求項1に記載の耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法。
【請求項9】
前記ポリオレフィンエラストマーは、前記耐衝撃性ポリエステル組成物中で0.5μm~1.2μmの分散粒径を有する、
請求項8に記載の耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法。
【請求項10】
前記相溶化剤は、エチレン-アクリル酸メチル-メタクリル酸グリシジル共重合体(E-MA-GMA)、ポリオレフィンエラストマーグラフト化メタクリル酸グリシジル(POE-g-GMA)、ポリエチレングラフト化メタクリル酸グリシジル(PE-g-GMA)又はそれらの組み合わせを含む、
請求項1に記載の耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル組成物の製造方法に関し、特に、耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
各国の企業の炭素削減やESG政策を受けて、市場では循環型経済やプラスチックリサイクルの流れが徐々に進んでいる。機械的性能や加工性に影響を与えることなく、炭素排出量が低く、環境に優しいリサイクル材料を導入することで、炭素排出量の削減とエネルギー節約という世界的な目標の達成に貢献する。低炭素材料の開発では、炭素排出量を削減するためにリサイクル材料を使用することに加えて、低炭素工程での生産も将来の開発の焦点である。
【0003】
リサイクル材料から耐衝撃性ポリエステル材料を改質する既存の製造方法では、主に分割工程が採用されている。各工程では、温度を上昇させ、溶融し、粘度を高め、その後冷却して造粒する必要がある。温度の上昇と下降を繰り返すとエネルギーの無駄及び損失が発生し、炭素排出量が増加する。したがって、これは非効率でエネルギー消費量の多い製造方法である。より具体的には、例えば、工程1、工程2、工程3を細分化して行うことができる。工程1では、再生離型フィルムを粉砕し、粉砕したフィルムを圧縮して乾燥させた後、溶融、押出、脱気する。濾過、ラバーストリップ水冷却、細粒化、脱水の後、低粘度PET再生粒子を得ることができる。その後、工程2を実行する。工程2では、低粘度PET再生粒子を固相重合して高粘度PET再生粒子を形成する。最後に、工程3を実行する。工程3では、高粘度PET再生粒子を改質剤を用いて二軸スクリューで混合・改質し、ラバーストリップを水冷却し、切断して細粒化し、脱水することにより、耐衝撃性ポリエステル素材を得ることができる。
【0004】
以上のことから、プラスチックの削減と省エネルギーという地球環境保護の潮流に対応し、生産効率の向上とエネルギー消費量の削減を図るための耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法を開発することは、現在求められている重要な研究課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法を提供する。連続的な工程による改質により、PET材料の耐衝撃強度を3.6kg-cm/cmから56.2kg-cm/cmに大幅に改善することができる。したがって、ケーシング、スーツケース、食品トレイなど、高い耐衝撃性が要求される射出成形品や押出板のABS、PC、PPにとってかわることができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、連続的な工程であり、以下の工程Aを含む、耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法を提供する。再生離型フィルムを粉砕、圧縮、及び乾燥し、次いで溶融、押出及び脱気する。再生離型フィルムは、再生PET樹脂を含む。濾過後、液体増粘システムを使用して増粘する。次に、溶融・混練し、改質剤で改質・押出する。改質剤は、耐衝撃性改質剤、相溶化剤、酸化防止剤及び潤滑剤を含む。プラスチックストリップを水冷却した後、細粒化し、脱水して耐衝撃性ポリエステル組成物を製造する。
【0007】
本発明の一実施形態において、耐衝撃性ポリエステル組成物の製造方法は、再生離型フィルムを粉砕、圧縮し、乾燥する前に、再生離型フィルムの表面コーティングを除去・回収することをさらに含む。
【0008】
本発明の一実施形態において、再生離型フィルムの粉砕、圧縮、乾燥温度は、70℃~120℃である。
【0009】
本発明の一実施形態では、溶融、押出及び脱気の温度は240℃~290℃である。
【0010】
本発明の一実施形態において、溶融・混練温度は240℃~280℃である。
(【0011】以降は省略されています)

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