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公開番号2025100271
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2024028958
出願日2024-02-28
発明の名称歯科用遮蔽膜及びその製造方法
出願人南亞塑膠工業股分有限公司,NAN YA PLASTICS CORPORATION
代理人個人,個人
主分類A61L 27/12 20060101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、多孔質層と親水層とを含む、歯科用遮蔽膜及びその製造方法を提供する。
【解決手段】
多孔質層は、生分解性高分子で形成された多孔質構造体及び多孔質構造体に付着した骨再生材料を含む。多孔質層の総重量を100重量%として、多孔質構造体の含有量は22重量%~50重量%であり、骨再生材料の含有量は50重量%~78重量%である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
多孔質層と、前記多孔質層を覆う親水層と、を含む、歯科用遮蔽膜であって、
前記多孔質層は、生分解性高分子で形成された多孔質構造体及び多孔質構造体に付着した骨再生材料を含み、
前記多孔質層の総重量を100重量%として、前記多孔質構造体の含有量は22重量%~50重量%であり、前記骨再生材料の含有量は50重量%~78重量%であり、
前記親水層は、親水性物質で形成され、
前記歯科用遮蔽膜は、歯槽骨又は骨粉に接触することを特徴とする、歯科用遮蔽膜。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記歯科用遮蔽膜の厚みは、100μm~300μmである、請求項1に記載の歯科用遮蔽膜。
【請求項3】
前記多孔質層の気孔率は、10%~30%である、請求項1に記載の歯科用遮蔽膜。
【請求項4】
前記骨再生材料は、リン酸カルシウムを含む、請求項1に記載の歯科用遮蔽膜。
【請求項5】
前記骨再生材料のサイズは、10μm~30μmである、請求項1に記載の歯科用遮蔽膜。
【請求項6】
前記生分解性高分子は、前記生分解性高分子の総重量を100重量%として、ポリ乳酸50重量%以上を含む、請求項1に記載の歯科用遮蔽膜。
【請求項7】
前記生分解性高分子の重量平均分子量は、100,000g/mol~600,000g/molである、請求項1に記載の歯科用遮蔽膜。
【請求項8】
前記親水性物質はヒアルロン酸を含む、請求項1に記載の歯科用遮蔽膜。
【請求項9】
溶剤、生分解性高分子、及び骨再生材料を含む高分子溶液を調製することと、
前記高分子溶液を用いて多孔質層を製造するためのエレクトロスピニングのプロセスを行うことと、
前記多孔質層を覆うための親水層を形成するように、前記多孔質層を処理溶液に浸漬させることと、を含み、
前記高分子溶液における固形分を100重量%として、前記生分解性高分子の含有量は22重量%~50重量%であり、前記骨再生材料の含有量は50重量%~78重量%であることを特徴とする、歯科用遮蔽膜の製造方法。
【請求項10】
高分子溶液を調製する工程において、前記溶媒は、アセトン、ブタノン、エチレングリコール、イソプロパノール、脱アセチル化キチン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド及びジエチルエーテルからなる群から選択される、請求項9に記載の歯科用遮蔽膜の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科用遮蔽膜及びその製造方法に関し、特に、歯槽骨に用いる歯科用遮蔽膜及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
歯科インプラント手術(dental implant)の前に、一般に骨造成手術として知られる誘導骨再生(GBR)が通常行われ、インプラント領域の歯の長期的な欠如による歯槽骨(alveolar bone)萎縮の問題を解決する。
【0003】
図1に示すように、骨再生誘導法では、まず歯肉Gを開き、骨の欠損部に骨粉Bを充填することで、ガム(tooth ridge)Rでの骨の生長を促進する。細胞増殖中に歯肉Gや口腔粘膜などの軟部組織が骨の成長空間を占めることを防ぐために、骨粉Bを遮蔽膜Fで覆うことで、歯槽骨と軟部組織とをバリアし、最後に歯肉Gを縫合する。このように、特定の空間で骨細胞を成長させ、ガムRを再構築するという目的を達成することができる。
【0004】
現在、業界で一般的に使用されている遮蔽膜はコラーゲン(以下、コラーゲンフィルム)で製造されており、コラーゲンの物理特性が弱く、インプラントを行った後に破れやすく、人工骨(artificial bone)の脱落に繋がる。また、コラーゲンフィルムには可塑性を有しない。傷を完全に覆うために、医者が縫合糸又は他の方法でコラーゲンフィルムの形状を固定する必要がある。そのため、コラーゲンフィルムは、物理特性が不良で、使いやすさが悪いという問題がある。
【0005】
故に、従来のバリアフィルムをどのように改良してその物理特性を向上させ、且つ使いやすさを高めることで、上記の欠点を克服することは、この事業の解決しようとする重要な課題の一つとなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術の課題は、従来技術の不足に対し、歯科用遮蔽膜及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的課題を解決するために、本発明が採用する一つの技術的手段は、多孔質層と親水層とを含む、歯科用遮蔽膜を提供する。多孔質層は、生分解性高分子で形成された多孔質構造体及び多孔質構造体に付着した骨再生材料を含む。多孔質層の総重量を100重量%として、多孔質構造体の含有量は22重量%~50重量%であり、骨再生材料の含有量は50重量%~78重量%である。
【0008】
本発明の一つの実施形態において、歯科用遮蔽膜の厚みは、100μm~300μmである。
【0009】
本発明の一つの実施形態において、多孔質層の気孔率は、10%~30%である。
【0010】
本発明の一つの実施形態において、骨再生材料は、リン酸カルシウムを含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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