TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025054154
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023200595
出願日2023-11-28
発明の名称二軸延伸ポリプロピレンフィルム
出願人南亞塑膠工業股分有限公司,NAN YA PLASTICS CORPORATION
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B32B 27/32 20060101AFI20250328BHJP(積層体)
要約【課題】本発明は、二軸延伸ポリプロピレンフィルムを提供する。
【解決手段】
二軸延伸ポリプロピレンフィルムは、中間層と、中間層に設置された第1の表層と、を備える。中間層は、第1の融点を有する第1のポリプロピレンと、石油樹脂と、結晶化剤と、を含む。第1の融点は135℃を超える。中間層の総重量を100重量部として、第1のポリプロピレンの含有量は、88重量部~99.5重量部であり、石油樹脂の含有量は、1.5重量部~10重量部であり、結晶化剤の含有量は、0.1重量部~0.5重量部である。第1の表層は、135℃未満である第2の融点を有する第2のポリプロピレンを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
中間層と、前記中間層に設置された第1の表層と、を備える、二軸延伸ポリプロピレンフィルムであって、
前記中間層は、135℃を超える第1の融点を有する第1のポリプロピレンと、石油樹脂と、結晶化剤と、を含み、
前記中間層の総重量を100重量部として、前記第1のポリプロピレンの含有量は、88重量部~99.5重量部であり、前記石油樹脂の含有量は、1.5重量部~10重量部であり、前記結晶化剤の含有量は、0.1重量部~0.5重量部であり、
前記第1の表層は、135℃未満である第2の融点を有する第2のポリプロピレンを含むことを特徴である、二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記第1の融点は、前記第2の融点より少なくとも10℃高い、請求項1に記載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
【請求項3】
前記第1のポリプロピレンは、プロピレンホモポリマーである、請求項1に記載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
【請求項4】
前記第2のポリプロピレンは、エチレンモノマーとプロピレンモノマーとで合成されたプロピレンランダム共重合体である、請求項1に記載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
【請求項5】
前記石油樹脂は、芳香族共重合系の水添石油樹脂である、請求項1に記載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
【請求項6】
前記石油樹脂は、炭素数が5又は9である水添石油樹脂である、請求項1に記載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
【請求項7】
前記石油樹脂と前記結晶化剤との比の値(石油樹脂/結晶化剤)は5~25である、請求項1に記載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
【請求項8】
前記結晶化剤は、脂肪族カルボン酸金属化合物、芳香族カルボン酸金属化合物、有機リン酸塩、ベンジリデンソルビトール誘導体、及びリグニン酸とその誘導体からなる群から選択される、請求項1に記載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
【請求項9】
前記第1の表層の総重量を100重量部として、前記第1の表層は、プロピレンランダム共重合体90重量部~98重量部と、粘着防止剤2重量部~10重量部と、を含む、請求項1に記載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
【請求項10】
前記第1の表層と反対側となるように前記中間層に設置された第2の表層を更に備え、
前記第2の表層は、135℃未満である第3の融点を有する第3のポリプロピレンを含む、請求項1に記載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二軸延伸ポリプロピレンフィルムに関し、特に、高速製袋に適用する二軸延伸ポリプロピレンフィルムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
材料の本質の相違によって、二軸延伸ポリプロピレン(biaxially oriented polypropylene,BOPP)フィルムの耐熱性及び剛性は、二軸延伸ポリエステルフィルムの耐熱性及び剛性より低い。よって、二軸延伸ポリエステルフィルムに比べて、二軸延伸ポリプロピレンフィルムの応用分野が限られている。
【0003】
例えば、二軸延伸ポリプロピレンフィルムは包装材に応用することができる。製袋の過程において、製袋後の平坦性及び熱溶融強度(high melting strength)を維持するため、二軸延伸ポリプロピレンフィルムで包装材を製造するスピードが高すぎるとはいけない。具体的に、製袋のスピードは、1分あたり170袋を超えることはいけない。
【0004】
製袋スピードを向上させると、二軸延伸ポリプロピレンフィルムは、ヒートシール工程においてヒートシールが不完全となり、熱溶融強度が足りないことがある。また、製袋スピードを向上させると、二軸延伸ポリプロピレンフィルムの剛性が足りなくなり、バッグの折り畳み工程で曲がったり、しわができたりしやすくなる。
【0005】
故に、材料の改良により、製袋の品質に悪影響しない前提で、製袋のスピードを向上させることは、本事業にとって重要な課題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術の課題は、従来技術の不足に対し、二軸延伸ポリプロピレンフィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的課題を解決するために、本発明が採用する一つの技術的手段は、二軸延伸ポリプロピレンフィルムを提供する。二軸延伸ポリプロピレンフィルムは、中間層と、中間層に設置された第1の表層と、を備える。中間層は、第1の融点を有する第1のポリプロピレンと、石油樹脂と、結晶化剤と、を含む。第1の融点は135℃を超える。中間層の総重量を100重量部として、第1のポリプロピレンの含有量は、88重量部~99.5重量部であり、石油樹脂の含有量は、1.5重量部~10重量部であり、結晶化剤の含有量は、0.1重量部~0.5重量部である。第1の表層は、135℃未満である第2の融点を有する第2のポリプロピレンを含む。
【0008】
一つの実施形態において、第1の融点は、第2の融点より少なくとも10℃高い。
【0009】
一つの実施形態において、第1のポリプロピレンは、プロピレンホモポリマーである。
【0010】
一つの実施形態において、第2のポリプロピレンは、エチレンモノマーとプロピレンモノマーとで合成されたプロピレンランダム共重合体である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
積層体
6か月前
東レ株式会社
積層体
1か月前
ユニチカ株式会社
積層体
5か月前
個人
箔転写シート
2か月前
東レ株式会社
積層構造体
5か月前
東レ株式会社
積層フィルム
19日前
東レ株式会社
積層フィルム
3か月前
東レ株式会社
積層フィルム
5か月前
東レ株式会社
強化繊維基材
1か月前
東レ株式会社
強化繊維基材
1か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
9か月前
積水樹脂株式会社
磁性シート
4か月前
エスケー化研株式会社
積層体
5か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
4か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
1か月前
東ソー株式会社
蓋材用フィルム
8か月前
日本バイリーン株式会社
表皮材
18日前
アイカ工業株式会社
光学積層体
2か月前
大倉工業株式会社
多層フィルム
5か月前
三菱製紙株式会社
不織布積層体
4か月前
artience株式会社
積層体
2か月前
東レ株式会社
サンドイッチ構造体
9か月前
個人
加熱調理に利用可能な鉄製品
7か月前
豊田合成株式会社
樹脂製品
1か月前
artience株式会社
積層体
1か月前
東洋アルミニウム株式会社
積層体
25日前
東レ株式会社
電子機器筐体用部材
6か月前
東レ株式会社
電子機器筐体用部材
6か月前
株式会社ニッカテクノ
転写箔
1か月前
菊地シート工業株式会社
遮熱シート
5か月前
中京油脂株式会社
積層体
9か月前
クラレプラスチックス株式会社
積層体
6か月前
豊田合成株式会社
積層体
9か月前
株式会社シマノ
装飾物品及び釣竿
2か月前
東レ株式会社
フィルム及びその製造方法
4か月前
個人
葉材を用いた意匠性構造部材
6か月前
続きを見る