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公開番号
2025009649
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023149729
出願日
2023-09-15
発明の名称
ポリエステル織物の脱色方法
出願人
南亞塑膠工業股分有限公司
,
NAN YA PLASTICS CORPORATION
代理人
個人
主分類
D06L
1/08 20060101AFI20250110BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【目的】ポリエステル織物の脱色方法を提供する。
【解決手段】ポリエステル織物の脱色方法は、以下のステップを含む。リサイクル溶媒を使用して、ポリエステル織物に対して第1抽出処理を行い、ポリエステル織物中の染料の第1部分をリサイクル溶媒に移動させる。リサイクル溶媒およびポリエステル織物に対して第1濾過処理を行い、処理されたポリエステル織物を得る。新鮮な溶媒を使用して、処理されたポリエステル織物に対して第2抽出処理を行い、処理されたポリエステル織物中の染料の第2部分を新鮮な溶媒に移動させる。第2濾過処理を行い、脱色されたポリエステル織物およびリサイクル溶媒を得る。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
リサイクル溶媒を使用して、ポリエステル織物に対して第1抽出処理を行い、前記ポリエステル織物中の染料の第1部分を前記リサイクル溶媒に移動させることと、
前記リサイクル溶媒および前記ポリエステル織物に対して第1濾過処理を行い、処理されたポリエステル織物を得ることと、
新鮮な溶媒を使用して、前記処理されたポリエステル織物に対して第2抽出処理を行い、前記処理されたポリエステル織物中の前記染料の第2部分を前記新鮮な溶媒に移動させることと、
第2濾過処理を行い、脱色されたポリエステル織物および前記リサイクル溶媒を得ることと、
を含むポリエステル織物の脱色方法。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記リサイクル溶媒が、前記新鮮な溶媒および前記染料を含み、前記リサイクル溶媒の総重量に対し、前記染料が、0.1重量%~10重量%である請求項1に記載の脱色方法。
【請求項3】
前記第1抽出処理において、前記リサイクル溶媒と前記ポリエステル織物の重量比が、4:1~50:1である請求項1に記載の脱色方法。
【請求項4】
前記新鮮な溶媒と前記処理されたポリエステル織物の重量比が、4:1~50:1である請求項1に記載の脱色方法。
【請求項5】
前記新鮮な溶媒が、芳香族炭化水素溶媒、アルコールエーテル溶媒、アルコール溶媒、またはアミド溶媒を含む請求項1に記載の脱色方法。
【請求項6】
前記新鮮な溶媒が、ベンゼン、トルエン、キシレン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、またはそれらの組み合わせを含む請求項1に記載の脱色方法。
【請求項7】
前記染料の総重量に対し、除去される前記第1部分と前記第2部分の合計量が、90重量%~99.9重量%である請求項1に記載の脱色方法。
【請求項8】
前記脱色されたポリエステル織物のCIELAB色定義が、L値が80以上であり、a値が-3.0~+3.0であり、b値が-6.0~+6.0である請求項1に記載の脱色方法。
【請求項9】
前記第2抽出処理の前に、前記第1抽出処理と前記第1濾過処理のサイクルを1~7回繰り返し行うことをさらに含む請求項1に記載の脱色方法。
【請求項10】
前記第2濾過処理の後に、前記第2抽出処理と前記第2濾過処理のサイクルを1~3回繰り返し行うことをさらに含む請求項1に記載の脱色方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、織物の脱色方法に関するものであり、特に、ポリエステル織物の脱色方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエステル織物(例えば、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate, PET)織物)は、染料などの不純物を含んでいることが多い。一般的には、まず、染料などの不純物を適切な溶媒で除去する必要があり、その後、脱色されたポリエステル織物を効果的に分離精製することによって、ポリエステル織物中のポリエステルおよび繊維材料をリサイクルすることができる。
【0003】
US7,959,807 B2は、PET織物から染料を除去する方法を提案している。この方法により染料を除去することはできるが、処理されたPET織物にも色移り現象が生じ、溶媒の使用量は、織物の重量の24倍にも達する。したがって、溶媒のリサイクルにかかるコストが非常に高い。
【0004】
TWI481762Bは、PETリサイクル布から染料を除去する方法を提案しており、この方法は、溶媒蒸発ガスを用いて染料を抽出するものである。染料の抽出効率は改善できるが、依然として色移り現象が存在し、溶媒蒸気による染料の抽出は、エネルギー消費にかかるコストが高すぎる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、染料などの不純物を除去する過程の間、5~10の溶媒/ポリエステル織物の重量比で抽出を3~6回行う必要がある。言い換えれば、使用される溶媒の量が織物の重量の15~60倍にも達する可能性があるため、溶媒が再利用できるようになる前に精製しなければならない溶媒の量が非常に多い。さらに、上記の抽出処理の後に得られる脱色されたポリエステル織物には、依然として色移り現象がある。例えば、青い織物は、脱色後も青みがかった色を有する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、溶媒の使用量が少なく、脱色後の織物の色が安定しており、ポリエステル織物の脱色コストを削減することができ、かつ色移り現象を軽減することのできるポリエステル織物の脱色方法を提供する。
【0007】
本発明のポリエステル織物の脱色方法は、以下のステップを含む。リサイクル溶媒を使用して、ポリエステル織物に対して第1抽出処理を行い、ポリエステル織物中の染料の第1部分をリサイクル溶媒に移動させる。リサイクル溶媒およびポリエステル織物に対して第1濾過処理を行い、処理されたポリエステル織物を得る。新鮮な溶媒を使用して、処理されたポリエステル織物に対して第2抽出処理を行い、処理されたポリエステル織物中の染料の第2部分を新鮮な溶媒に移動させる。第2濾過処理を行い、脱色されたポリエステル織物およびリサイクル溶媒を得る。
【0008】
本発明の1つの実施形態において、リサイクル溶媒は、新鮮な溶媒および染料を含み、リサイクル溶媒の総重量に対し、染料は、0.1重量%~10重量%である。
【0009】
本発明の1つの実施形態において、第1抽出処理において、リサイクル溶媒とポリエステル織物の重量比は、4:1~50:1である。
【0010】
本発明の1つの実施形態において、新鮮な溶媒と処理されたポリエステル織物の重量比は、4:1~50:1である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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