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公開番号2025161478
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2024064692
出願日2024-04-12
発明の名称衣類処理装置
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人サトー
主分類D06F 39/02 20060101AFI20251017BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】除菌性能のばらつきを抑制し、種々の条件下でも安定して除菌効果を発揮することができる衣類処理装置を提供する。
【解決手段】実施形態の衣類処理装置は、内部に水を貯留し衣類を収容する衣類収容槽と、一対の電極を有し、衣類収容槽に貯留された水に供給する活性成分を生成する電気分解装置と、一対の電極間に流れる電流値を検知する電流検知部と、電気分解装置の動作を制御して除菌運転を実行する制御装置と、を備える。制御装置は、電流検知部の検知電流値に基づいて電気分解装置の出力を制御する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
内部に水を貯留し衣類を収容する衣類収容槽と、
一対の電極を有し、前記衣類収容槽に貯留された水に供給する活性成分を生成する電気分解装置と、
前記一対の電極間に流れる電流値を検知する電流検知部と、
前記電気分解装置の動作を制御して除菌運転を実行する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記電流検知部の検知電流値に基づいて前記電気分解装置の出力を制御する、
衣類処理装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記制御装置は、前記電流検知部の検知電流値が所定の第１基準値未満である場合、前記電気分解装置の出力を増加する処理を実行する、
請求項１に記載の衣類処理装置。
【請求項３】
前記除菌運転は、通常コースと、前記通常コースよりも除菌性能を高めた念入りコースとを含む複数のコースから択一的に実行可能であり、
前記制御装置は、前記通常コースにおいて前記電気分解装置を所定の期間運転し、前記念入りコースにおいて前記電気分解装置を前記所定の期間よりも長い期間駆動する、
請求項１に記載の衣類処理装置。
【請求項４】
前記除菌運転は、通常コースと、前記通常コースよりも消費電力を押さえた省エネコースとを含む複数のコースから択一的に実行可能であり、
前記制御装置は、前記通常コースにおいて前記電流検知部の検知電流値が所定の第１基準値以上となるように前記電気分解装置の出力を制御し、前記省エネコースにおいて前記電流検知部の検知電流値が前記第１基準値よりも低い所定の第２基準値となるように前記電気分解装置の出力を制御する、
請求項１に記載の衣類処理装置。
【請求項５】
前記衣類収容槽に貯留された水の水温を検知する温度検知部を備え、
前記制御装置は、前記温度検知部の検知温度が所定の温度以上である場合、前記温度検知部の検知温度が所定の温度未満である場合よりも前記前記電気分解装置の出力を低下する、
請求項１に記載の衣類処理装置。
【請求項６】
前記衣類収容槽に貯留された水の水温を検知する温度検知部を備え、
前記制御装置は、前記温度検知部の検知温度が所定の温度以上である場合に、前記温度検知部の検知温度が所定の温度未満である場合よりも前記前記電気分解装置の出力を低下しない、
請求項１に記載の衣類処理装置。
【請求項７】
前記除菌運転は、通常コースと、前記通常コースよりも除菌性能を高めた念入りコースとを含む複数のコースから択一的に実行可能であり、
前記制御装置は、前記通常コースにおいて前記衣類収容槽に供給する水量を所定の第１水量に設定し、前記念入りコースにおいて前記衣類収容槽に供給する水量を前記第１水量よりも少ない所定の第２水量に設定する、
請求項１に記載の衣類処理装置。
【請求項８】
温水を利用して前記念入りコースによる前記除菌運転を実行する、
請求項７に記載の衣類処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、衣類処理装置に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、洗濯に電気分解した水や軟水化した水、金属イオンを溶出した水を用いる洗濯機が検討されている。電解水や軟水、金属イオン水を用いることにより、除菌・洗浄効果や、洗剤の溶解性の向上が期待される。
【０００３】
例えば、特許文献１には、陽極または陰極の一方の極性となる少なくとも一つの第１電極と、該第１電極と対向配置され、該第１電極とは異なる極性となる少なくとも一つの第２電極と、前記第１、第２電極間に電圧を印加して金属イオンを溶出させる駆動手段と、前記第１、第２電極間への電圧および電流のうち少なくとも一つを制御する制御部と、硬度、塩化物イオンの濃度および導電率のうち少なくとも一つを検知する水質検知手段とを備え、水に金属イオンを溶出させる金属イオン溶出ユニットにおいて、前記制御部は、前記第１、第２電極の極性を周期的に反転させ、前記水質検知手段が検知した硬度、塩化物イオンの濃度および導電率のうち少なくとも一つが所定値未満のとき、前記制御部は定電流制御を行い、前記水質検知手段が検知した硬度、塩化物イオンの濃度および導電率のうち少なくとも一つが所定値以上のとき、前記制御部は定電圧制御を行う機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００６－１３５０５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
電気分解により生成した活性成分を供給して除菌を行う場合、活性成分の濃度により除菌性能が異なる。
【０００６】
除菌性能のばらつきを抑制し、種々の条件下でも安定して除菌効果を発揮することができる衣類処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
実施形態の衣類処理装置は、内部に水を貯留し衣類を収容する衣類収容槽と、一対の電極を有し、前記衣類収容槽に貯留された水に供給する活性成分を生成する電気分解装置と、前記一対の電極間に流れる電流値を検知する電流検知部と、前記電気分解装置の動作を制御して除菌運転を実行する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記電流検知部の検知電流値に基づいて前記電気分解装置の出力を制御する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
第１実施形態による洗濯機の一例の構成を示す斜視図
第１実施形態による洗濯機の一例の構成を概略的に示す図
第１実施形態による洗濯機の一例の構成を概略的に示す縦断側面図
第１実施形態による洗濯機の一例の電気的な構成を示すブロック図
第１実施形態による洗濯機の電気分解装置を示す概略斜視図
第１実施形態による洗濯機の除菌運転における各構成の動作を示すタイミングチャートの一例
第１実施形態による洗濯機の各種条件下での調整前後の電圧値、電流値、及び除菌指数の一例を示す表
第１実施形態による洗濯機の通常コース、省エネコース、念入りコースによる除菌運転の調整後の電圧値、電流値、消費電力量、及び除菌指数の一例を示す表
第２実施形態による洗濯機の各種条件下での調整前後の電圧値、電流値、及び除菌指数の一例を示す表
第３実施形態による洗濯機の通常コースと念入りコースによる除菌運転のタイミングチャートの一例
第４実施形態による洗濯機の一例の構成を概略的に示す縦断側面図
第４実施形態による洗濯機の一例の電気的な構成を示すブロック図
第４実施形態による洗濯機の常温コースと高温コースによる除菌運転の水温、並びに調整後の電圧値、電流値、消費電力、及び除菌指数の一例を示す表
第５実施形態による洗濯機の常温コースと高温コースによる除菌運転の水温、並びに調整後の電圧値、電流値、及び除菌指数の一例を示す表
第６実施形態による洗濯機の通常コースと念入りコースによる除菌運転の水量、並びに調整後の電圧値、電流値、及び除菌指数の一例を示す表
第７実施形態による洗濯機の通常コースと念入りコースによる除菌運転の水温、水量、並びに調整後の電圧値、電流値、及び除菌指数の一例を示す表
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、複数の実施形態について図面を参照して説明する。複数の実施形態に共通の構成については、符号を共通にして説明を省略する。
【００１０】
（第１実施形態）
第１実施形態について図１から図８を参照して説明する。衣類処理装置としての洗濯機１０は、図１から図４に示すように、外箱１１、水槽１２、回転槽１３、回転槽モータ１４、排水経路１５、排水弁１６、給水経路１７、給水弁１８、循環水路１９、循環ポンプ２０、電気分解装置３０、及び制御装置４０を備えている。なお図１において、洗濯機１０の設置面側、つまり鉛直下側を洗濯機１０の下側とし、設置面の反対側、つまり鉛直上側を洗濯機１０の上側とする。また、洗濯機１０を正面から見た場合の左右方向を、洗濯機１０の左右方向とする。洗濯機１０は、例えば回転槽１３の回転軸が水平へ向かう横軸型又は後方へ向かって下降傾斜した斜め軸型のドラム式洗濯機である。本実施形態では、洗濯機１０は斜め軸型のドラム式洗濯機である。なお、洗濯機１０は、例えばヒートポンプ式やヒータ式の乾燥機能を有していても良いし、備えていなくてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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