特許ウォッチ

公開番号2025167347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024071866
出願日2024-04-25
発明の名称洗濯機、及び洗濯方法
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 33/32 20200101AFI20251030BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】詰め物の偏りの抑制と洗浄力の向上とを両立させる洗濯機を提供する。
【解決手段】本開示に係る洗濯機は、洗濯槽と、洗濯槽に給水する給水装置と、洗濯槽に液剤を供給する液剤供給装置と、洗濯槽を回転させる駆動部と、第1工程と第2工程とを順に実行する制御部と、を備え、第1工程は、給水装置が給水する給水ステップと、洗濯槽の回転と停止を繰り返す撹拌ステップとを少なくとも含み、第2工程は、液剤供給装置が液剤を供給する液剤供給ステップと、撹拌ステップとを少なくとも含み、制御部は、撹拌ステップにおける洗濯水の界面活性剤濃度が、第1工程において第2工程よりも低く、洗濯水の表面張力が、第1工程において第2工程よりも大きくなるように給水装置及び液剤供給装置を制御し、制御部は、撹拌ステップにおいて洗濯槽の総回転量が、第1工程において第2工程よりも大きくなるように駆動部を制御する。
【選択図】図17
特許請求の範囲【請求項１】
洗濯物を収容可能に構成された洗濯槽と、
前記洗濯槽に給水する給水装置と、
前記洗濯槽に液剤を供給する液剤供給装置と、
前記洗濯槽を回転させる駆動部と、
第１工程と第２工程とを順に実行する制御部と、を備え、
前記第１工程は、前記給水装置が給水する給水ステップと、前記洗濯槽の回転と停止を繰り返す撹拌ステップとを少なくとも含み、
前記第２工程は、前記液剤供給装置が液剤を供給する液剤供給ステップと、前記洗濯槽の回転と停止を繰り返す撹拌ステップとを少なくとも含み、
前記制御部は、前記撹拌ステップにおける洗濯水の界面活性剤濃度が、前記第１工程において前記第２工程よりも低く、洗濯水の表面張力が、前記第１工程において前記第２工程よりも大きくなるように前記給水装置及び前記液剤供給装置を制御し、
前記制御部は、前記撹拌ステップにおいて前記洗濯槽の総回転量が、前記第１工程において前記第２工程よりも大きくなるように前記駆動部を制御する、洗濯機。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記撹拌ステップにおける前記洗濯槽の水位は、前記第１工程において前記第２工程よりも高い、請求項１に記載の洗濯機。
【請求項３】
前記第１工程及び前記第２工程はそれぞれ、前記液剤供給装置が液剤を供給する液剤供給ステップを含み、
前記液剤供給ステップにおける液剤の供給量は、前記第１工程において前記第２工程よりも少ない、請求項２に記載の洗濯機。
【請求項４】
前記撹拌ステップにおける前記洗濯水の液剤濃度は、前記第１工程において前記第２工程の１／１０以下である、請求項３に記載の洗濯機。
【請求項５】
前記撹拌ステップの撹拌時間は、前記第１工程において前記第２工程よりも長い、請求項２に記載の洗濯機。
【請求項６】
前記撹拌ステップは、前記洗濯槽が回転する回転ステップと、前記洗濯槽が停止する停止ステップとをそれぞれ複数含み、
１回の前記回転ステップの回転時間は、前記第１工程において前記第２工程よりも長い、請求項１に記載の洗濯機。
【請求項７】
前記撹拌ステップにおいて、前記洗濯槽の停止時間は、前記洗濯槽の回転時間よりも長い、請求項１に記載の洗濯機。
【請求項８】
前記洗濯槽内の水を排水する排水弁をさらに備え、
前記制御部は、前記第１工程と前記第２工程との間で前記排水弁を開放する、請求項１に記載の洗濯機。
【請求項９】
前記第１工程及び前記第２工程はそれぞれ、前記給水装置が給水する給水ステップと、前記液剤供給装置が液剤を供給する液剤供給ステップと、前記撹拌ステップとを含む、請求項１から８のいずれか一項に記載の洗濯機。
【請求項１０】
給水装置が洗濯物を収容する洗濯槽に給水する給水ステップと、駆動部による前記洗濯槽の回転と停止を繰り返す撹拌ステップとを少なくとも含む第１工程と、
前記第１工程の後に、液剤供給装置が前記洗濯槽に液剤を供給する液剤供給ステップと、前記洗濯槽の回転と停止を繰り返す撹拌ステップとを少なくとも含む第２工程と、を含み、
前記撹拌ステップにおける洗濯水の界面活性剤濃度が、前記第１工程において前記第２工程よりも低く、洗濯水の表面張力が、前記第１工程において前記第２工程よりも大きく、
前記撹拌ステップにおいて前記洗濯槽の総回転量が、前記第１工程において前記第２工程よりも大きい、洗濯方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、特許文献１には、洗濯物を収容可能な洗濯槽と、洗濯槽に液剤を自動的に供給する自動供給装置と、複数のコースを実行可能に有する制御部とを備える洗濯機が開示されている。
【０００３】
特許文献１に記載された制御部は、標準的な運転内容の第１コースと、第１コースと比べて洗濯物を傷めにくい運転内容の第２コースとを実行可能に有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２３－０６６０６２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載の洗濯機において、中綿やダウンなどの詰め物が内部に詰められた対象物を洗浄する場合、詰め物の偏りの抑制と洗浄力の向上とを両立させるという点で、未だ改善の余地がある。
【０００６】
したがって、本開示の目的は、上記課題を解決することにあって、詰め物の偏りの抑制と洗浄力の向上とを両立させる洗濯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の一態様の洗濯機は、洗濯槽と、洗濯槽に給水する給水装置と、洗濯槽に液剤を供給する液剤供給装置と、洗濯槽を回転させる駆動部と、第１工程と第２工程とを順に実行する制御部と、を備え、第１工程は、給水装置が給水する給水ステップと、洗濯槽の回転と停止を繰り返す撹拌ステップとを少なくとも含み、第２工程は、液剤供給装置が液剤を供給する液剤供給ステップと、撹拌ステップとを少なくとも含み、制御部は、撹拌ステップにおける洗濯水の界面活性剤濃度が、第１工程において第２工程よりも低く、洗濯水の表面張力が、第１工程において第２工程よりも大きくなるように給水装置及び液剤供給装置を制御し、制御部は、撹拌ステップにおいて洗濯槽の総回転量が、第１工程において第２工程よりも大きくなるように駆動部を制御する。
【０００８】
本開示の一態様の洗濯方法は、給水装置が洗濯物を収容する洗濯槽に給水する給水ステップと、駆動部による洗濯槽の回転と停止を繰り返す撹拌ステップとを少なくとも含む第１工程と、第１工程の後に、液剤供給装置が洗濯槽に液剤を供給する液剤供給ステップと、洗濯槽の回転と停止を繰り返す撹拌ステップとを少なくとも含む第２工程と、を含み、撹拌ステップにおける洗濯水の界面活性剤濃度が、第１工程において第２工程よりも低く、洗濯水の表面張力が、第１工程において第２工程よりも大きく、撹拌ステップにおいて洗濯槽の総回転量が、第１工程において第２工程よりも大きい。
【発明の効果】
【０００９】
本開示によれば、詰め物の偏りの抑制と洗浄力の向上とを両立させる洗濯機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本開示に係る実施の形態１の洗濯機の模式正面図
洗濯機の模式断面図
自動投入ユニットの斜視図
自動投入ユニットの模式図
界面活性剤の濃度と液体の表面張力との関係を示すグラフ
対象物の表面に滴下された洗濯水の液滴の模式図
対象物の表面に滴下された洗濯水の液滴の模式図
洗濯機の第１コースのフローチャート
第１洗い工程のフローチャート
第２洗い工程のフローチャート
第１洗い工程における洗濯機の模式正面図
第１洗い工程における洗濯機の模式正面図
第１洗い工程における洗濯機の模式正面図
第２洗い工程における洗濯機の模式正面図
第２洗い工程における洗濯機の模式正面図
第２洗い工程における洗濯機の模式正面図
第１洗い工程と第２洗い工程との運転条件を比較する表
変形例１の洗濯機の模式正面図
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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