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公開番号2025163352
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-29
出願番号2024066509
出願日2024-04-17
発明の名称浴室システム
出願人TOTO株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類D06F 58/38 20200101AFI20251022BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】バスルームの乾燥装置を適切に制御すること。
【解決手段】実施形態に係る浴室システムは、乾燥装置を有するバスルームに設けられ、前記バスルームのうち浴槽よりも鉛直方向上側の上部空間における前記バスルーム内の水分量を検知する電波センサと、前記電波センサの検知結果に基づいて、前記乾燥装置の駆動条件を設定する設定手段と、前記設定手段の設定結果に基づいて、前記乾燥装置の駆動を制御する制御手段と、を備える。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項１】
乾燥装置を有するバスルームに設けられ、前記バスルームのうち浴槽よりも鉛直方向上側の上部空間における前記バスルーム内の水分量を検知する電波センサと、
前記電波センサの検知結果に基づいて、前記乾燥装置の駆動条件を設定する設定手段と、
前記設定手段の設定結果に基づいて、前記乾燥装置の駆動を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする浴室システム。
続きを表示（約 790 文字）【請求項２】
前記設定手段は、前記乾燥装置の駆動開始後の検知結果に基づいて、駆動開始時の前記乾燥装置の駆動条件を第１条件から第２条件に変更する
ことを特徴とする請求項１に記載の浴室システム。
【請求項３】
前記設定手段は、前記乾燥装置の駆動開始前における前記バスルーム内の水分量に基づいて前記乾燥装置の駆動条件を第１駆動時間に設定し、
前記制御手段は、前記第１駆動時間に基づいて前記乾燥装置の駆動を制御し、
前記設定手段は、前記第１駆動時間に基づく前記乾燥装置の駆動開始後の所定のタイミングにて前記電波センサが検知した前記バスルーム内の水分量に基づいて、前記乾燥装置の駆動条件を前記第１駆動時間と異なる第２駆動時間に変更する
ことを特徴とする請求項１に記載の浴室システム。
【請求項４】
前記設定手段は、前記乾燥装置の駆動開始前における前記バスルーム内の水分量に基づいて前記乾燥装置の駆動条件を第１風量条件に設定し、
前記制御手段は、前記第１風量条件に基づいて前記乾燥装置の駆動を制御し、
前記設定手段は、前記第１風量条件に基づく前記乾燥装置の駆動開始後の所定のタイミングにて前記電波センサが検知した前記バスルーム内の水分量に基づいて、前記乾燥装置の駆動条件を前記第１風量条件と異なる第２風量条件に変更する
ことを特徴とする請求項１に記載の浴室システム。
【請求項５】
前記上部空間は、乾燥前の衣類を乾燥する領域を含み、
前記設定手段は、前記バスルームを形成する内壁パネルの表面側を含む電波反射領域を除外した前記上部空間を検知対象とした前記電波センサの出力信号に基づいて、前記乾燥装置の駆動条件を設定する
ことを特徴とする請求項１に記載の浴室システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
開示の実施形態は、浴室システムに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、センシング等により様々な対象の状態を推定するための技術が提供されている。例えば、浴室（バスルーム）において利用者の状態を検出する方法として、電波式レーダを設け、利用者の姿勢などを推定し、転倒などの異常があれば、表示、通知、鳴動などで報知する技術が知られている（例えば、特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１５８８６２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述の従来技術のバスルームおける利用者の状態検出等、バスルーム内の状態を検出（検知）する技術は、異常に限らず様々な用途に有効利用することができる可能性が有り、バスルーム内の状態検知に基づいて、異常報知以外の利用者にとって有用なサービスを提供することが望まれている。例えば、バスルーム内で洗濯物を乾燥させる（乾かす）際等、バスルームの乾燥装置を駆動させる必要が生じた際に乾燥装置等の乾燥対象物を適切に制御するサービスを提供可能にすることが望まれている。
【０００５】
上記のような点を鑑みて、バスルームの乾燥装置を適切に制御することが課題となる。
【０００６】
開示の実施形態は、バスルームの乾燥装置を適切に制御することができる浴室システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
実施形態の一態様に係る浴室システムは、乾燥装置を有するバスルームに設けられ、前記バスルームのうち浴槽よりも鉛直方向上側の上部空間における前記バスルーム内の水分量を検知する電波センサと、前記電波センサの検知結果に基づいて、前記乾燥装置の駆動条件を設定する設定手段と、前記設定手段の設定結果に基づいて、前記乾燥装置の駆動を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【０００８】
実施形態の一態様に係る浴室システムによれば、バスルーム（「浴室」ともいう）の水分量を検知し、検知結果を基に乾燥装置の駆動条件を設定して乾燥装置の駆動を制御することにより、バスルーム内の状況を基に乾燥装置を適切に制御することができる。例えば、浴室システムは、浴室内の浴槽よりも高い領域の水分量を計測することで、利用後に激しく濡れている床面や水の溜まっている浴槽の影響が少なく、浴室内の雰囲気の水分量を計測でき、浴槽上部に置くことの多い衣類の乾燥状態を正確に把握できるようになり、乾燥機のエネルギを無駄に消費することがなくなる。これにより、浴室システムは、バスルームの乾燥装置を適切に制御することができる。例えば、浴室で衣類乾燥をする場合、浴槽上に設置されている、物干し竿に洗濯物を吊るすことになるため、浴室システムにおいては、その付近の水分量を検知することで、衣類乾燥の度合いを正確に把握できる。また、床面は入浴時に水が流れ、入浴後も比較的多くの水滴が残っているため、浴室システムにおいては、その部分をできる限り避け、主に上部空間の水分量を計測することで、衣類乾燥の度合いを正確に把握することができる。
【０００９】
実施形態の一態様に係る浴室システムは、前記設定手段は、前記乾燥装置の駆動開始後の検知結果に基づいて、駆動開始時の前記乾燥装置の駆動条件を第１条件から第２条件に変更する。
【００１０】
床面や壁面の濡れ具合は入浴終了からの経過時間や周囲の環境温度・湿度などによって異なる。そこで、実施形態の一態様に係る浴室システムによれば、状況に応じて乾燥装置の駆動条件を変更することで、バスルーム内の状況を基に乾燥装置を適切に制御することができる。例えば、浴室システムは、乾燥装置の運転時間を乾燥装置の運転中の浴室内水分量に応じて調整することで、無駄のない最適な時間で乾燥装置を駆動させることができ、省エネになる。これにより、浴室システムは、バスルームの乾燥装置を適切に制御することができる。例えば、浴室システムにおいては、乾燥運転が開始されてから、雰囲気の水分量を検知し、乾燥具合に応じて、乾燥装置の運転時間（乾燥時間）を変えることで、効率的に衣類乾燥ができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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