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公開番号2025181727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2025086923
出願日2025-05-26
発明の名称遅燃性合成皮革
出願人スミノエ テイジン テクノ株式会社
代理人
主分類D06N 3/14 20060101AFI20251204BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】本発明は、製造上のCO2排出量に配慮し、化学物質の使用量を低減し、難燃剤を使用することなく、自動車内装材用のFMVSS燃焼規格を満足する遅燃性を有する自動車内装用合成皮革を提供することを目的とする。
【解決手段】遅燃性合成皮革1は、表面トップコート層2と樹脂層3と接着層4、および基布層5からなる自動車内装用合成皮革であって、少なくとも前記接着層4に粉末セルロースを含み、FMVSS(米国自動車安全基準)に準拠した燃焼性試験において、燃焼速度が102mm/min以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表面トップコート層と樹脂層と接着層、および基布層からなる自動車内装用合成皮革であって、
少なくとも前記接着層に粉末セルロースを含み、FMVSS(米国自動車安全基準)に準拠した燃焼性試験において、燃焼速度が102mm/min以下であることを特徴とする遅燃性合成皮革。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記粉末セルロースの配合量が前記接着層に含まれる樹脂成分の質量部100部に対して5~30部である請求項1に記載の遅燃性合成皮革。
【請求項3】
前記粉末セルロースの平均粒子径は、5μm~500μmである請求項1又は2に記載の遅燃性合成皮革。
【請求項4】
前記接着層の、樹脂成分は、水系ポリウレタン樹脂である請求項1に記載の遅燃性合成皮革。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遅燃性合成皮革に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
自動車、鉄道、バス、航空機などの内装用表皮材として、合成皮革が広く用いられている。なかでも、自動車内装用表皮材としては、車内の高級感を演出できるため高級車から、SUV、軽自動車まで採用が拡大している。自動車内装用表皮材として使用するためには、摩耗性などの表面強度や、耐光性、耐熱性などの耐久性を有し、法規であるFMVSS燃焼規格を満足し、ソフトな触感や柔軟性も要求される。
【0003】
また、環境保全や製造上のCO

排出量削減の観点から、自動車内装用表皮材に使用する化学物質の使用量低減や、削減することが求められている。
【0004】
合成皮革に難燃性や遅燃性を付与する方法として、合成皮革を構成する表面樹脂層、接着層、基布層のうち少なくとも1層以上に、難燃剤を添加する方法が知られており、難燃剤として使用される材料として、古くは、ハロゲン化合物が挙げられ、近年は、燃焼時に有害ガスの発生が抑えられる金属水酸化物や耐水性の課題によって有機リン酸化合物を使用するのが良いとされている。(特許文献1)
【0005】
また、難燃性樹脂組成物として、ナノセルロース系材料とリン系難燃剤と熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂の少なくとも一方からなる樹脂と、を含む難燃性樹脂組成物が開示されている。木材パルプを原料とするセルロース材料をナノ分散化し添加することで、樹脂強度を増し、燃焼時に炭化を促進し、炭化層を形成することで難燃効果を高めることができる。しかしながら、前述の特許文献1と同様に、リン系難燃剤を併用している。(特許文献2)
【0006】
自動車内装用合成皮革は、表面トップコート層、樹脂層、および接着層、基材層など積層構造を有しており、その裏面側に軟質ウレタンフォームや裏布材などをラミネートした複合素材として使用される。それぞれに、難燃剤を使用する必要があり、使用する難燃剤や素材によって燃焼挙動が異なるため、各層単体での燃焼性は良好でも、複合体での燃焼性を満足できないこともあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
WO2013/187492
特開2020-70332公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、製造上のCO

排出量に配慮し、化学物質の使用量の低減を目的とし、難燃剤を使用することなく、自動車内装材用のFMVSS燃焼規格を満足する遅燃性を有する自動車内装用合成皮革を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1]表面トップコート層と樹脂層と接着層、および基布層からなる自動車内装用合成皮革であって、
少なくとも前記接着層に粉末セルロースを含み、FMVSS(米国自動車安全基準)に準拠した燃焼性試験において、燃焼速度が102mm/min以下であることを特徴とする遅燃性合成皮革。
【0010】
[2]前記粉末セルロースの配合量が接着層に含まれる樹脂成分の質量部100部に対して5~30部である前項1に記載の遅燃性合成皮革。
(【0011】以降は省略されています)

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