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公開番号2025177972
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024085157
出願日2024-05-24
発明の名称麻製品および麻製品の製造方法
出願人株式会社麻絲商会
代理人個人,個人
主分類D06M 15/15 20060101AFI20251128BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】従来よりも形状を維持しやすい麻繊維、その麻繊維を用いた麻製品、麻繊維および麻製品の製造方法を提供する。
【解決手段】麻製品は麻繊維を使用したものである。麻繊維は積層されたシート状の麻綿を含む。麻綿は布団、クッション等に使用される。麻繊維の周囲にゼラチン層がコーティングされている。麻繊維の周囲全体にゼラチン層が形成されていてもよいし、一部分に形成されていてもよい。膠の溶液を準備し、その溶液にリネントップを浸し、脱水、乾燥および開繊させることで麻繊維に膠を付着させる。膠によって従来にない麻繊維を用いた麻製品を提供することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
麻からなる繊維と、
前記繊維の外周にコーティングされたゼラチン層と、
を含む麻繊維。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記ゼラチン層が膠を含む請求項1の麻繊維。
【請求項3】
請求項1または2の麻繊維を用いた麻製品。
【請求項4】
前記麻製品が麻綿である請求項3の麻製品。
【請求項5】
麻からなる繊維を準備する工程と、
前記繊維の周囲にゼラチンを主成分としたゼラチン層をコーティングする工程と、
を含む麻繊維の製造方法。
【請求項6】
前記コーティングする工程が、繊維の集合体をゼラチンを主成分とした溶液または液体に浸漬する工程を含む請求項5の麻繊維の製造方法。
【請求項7】
前記浸漬された繊維の集合体を脱水および乾燥させる工程と、
前記脱水および乾燥された繊維の集合体を開繊する工程と、
を含む請求項6の麻繊維の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、麻を含む麻繊維、その麻繊維の製造方法およびその麻繊維を用いた麻製品に関するものである。
続きを表示(約 940 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1にラミートップを使用した麻綿が開示されている。ラミートップにアルカリ処理してクリンプ形状を与え、麻綿にすることが記載されている。
【0003】
従来からラミートップを利用した麻綿はあり、特許文献1はその一種と考えられる。たとえばリネントップを利用した麻綿は柔軟すぎてその形状を維持しにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-189800
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は従来よりも形状を維持しやすい麻繊維、その麻繊維の製造方法およびその麻繊維を用いた麻製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の麻繊維は、麻からなる繊維と、前記繊維の外周にコーティングされたゼラチン層とを含む。麻製品は前記麻繊維を含む。
【0007】
本発明の麻繊維の製造方法は、麻からなる繊維の集合体を準備する工程と、前記繊維の周囲にゼラチンを主成分としたゼラチン層をコーティングする工程とを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、ゼラチンを主成分としたゼラチン層によって従来にない弾性の麻繊維およびその麻繊維を用いた麻製品を提供することができる。ゼラチン層の弾性によって麻製品の形状を維持しやすくなっている。また、この麻繊維は天然成分からなるゼラチン層を利用することで、廃棄しても自然に戻すことができ、環境負荷を低減した麻繊維および麻製品になっている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の麻繊維の一部断面および側面を示す斜視図である。
本発明の麻綿の製造方法を示すフローチャートである。
開繊機の構造の要部の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願の麻繊維、その麻繊維の製造方法およびその麻繊維を用いた麻製品について図面を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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