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公開番号2025173614
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024079231
出願日2024-05-15
発明の名称炭素繊維前駆体用処理剤及びその用途
出願人松本油脂製薬株式会社
代理人
主分類D06M 13/224 20060101AFI20251120BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】 本発明の目的は、処理剤を付与し製造された炭素繊維前駆体に対して耐炎化工程における優れた集束性を付与できる炭素繊維前駆体用処理剤、該処理剤を用いた炭素繊維前駆体及び該処理剤を用いた炭素繊維の製造方法を提供することにある。
【解決手段】 本発明の炭素繊維前駆体用処理剤は、下記化合物(A)及び下記化合物(B)から選ばれる少なくとも1種、並びに、界面活性剤(C)を含有する炭素繊維前駆体用処理剤である。
化合物(A):水酸基を5個以上有するアルコール(W)と、分岐構造を有する脂肪酸を含む脂肪酸(X)とがエステル化した構造の化合物。化合物(B):分岐構造を有するアルコールを含むアルコール(Y)と、カルボキシル基を3個以上有する脂肪族カルボン酸(Z)とがエステル化した構造の化合物。

【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記化合物(A)及び下記化合物(B)から選ばれる少なくとも1種、並びに、界面活性剤(C)を含有する炭素繊維前駆体用処理剤。
化合物(A):水酸基を5個以上有するアルコール(W)と、分岐構造を有する脂肪酸を含む脂肪酸(X)とがエステル化した構造の化合物。
化合物(B):分岐構造を有するアルコールを含むアルコール(Y)と、カルボキシル基を3個以上有する脂肪族カルボン酸(Z)とがエステル化した構造の化合物。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記脂肪酸(X)が、分岐構造を有する飽和脂肪酸を含む、請求項1に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
【請求項3】
前記脂肪酸(X)が、炭素数5~10の分岐構造を有する脂肪酸を含む、請求項1に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
【請求項4】
前記アルコール(W)が、炭素数5~40の水酸基を5個以上有するアルコールである、請求項1に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
【請求項5】
前記炭素繊維前駆体用処理剤の不揮発分に占める、前記化合物(A)及び前記化合物(B)の合計の割合が5~95重量%である、請求項1に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
【請求項6】
前記界面活性剤(C)に対する、前記化合物(A)及び前記化合物(B)の合計の重量比((A+B)/C)が、0.1~20である、請求項1に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
【請求項7】
炭素繊維前駆体の原料炭素繊維前駆体に、請求項1~6のいずれかに記載の炭素繊維前駆体用処理剤を付着させてなる、炭素繊維前駆体。
【請求項8】
請求項7に記載の炭素繊維前駆体を、耐炎化繊維に転換する耐炎化工程と、前記耐炎化繊維を炭化させる炭素化工程とを含む、炭素繊維の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭素繊維前駆体用処理剤(以下、単に処理剤ということがある。)及びその用途に関する。より詳しくは、炭素繊維前駆体を製造する際に使用する処理剤と、該処理剤を用いた炭素繊維前駆体(以下、プレカーサーと称することがある)と、該処理剤を用いた炭素繊維の製造方法とに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
炭素繊維はその優れた機械的特性を利用して、マトリックス樹脂と称されるプラスチックとの複合材料用の補強繊維として、航空宇宙用途、スポーツ用途、一般産業用途等に幅広く利用されている。
炭素繊維を製造する方法としては、プレカーサーを200~300℃の酸化性雰囲気中で耐炎化繊維に転換し(以下、耐炎化工程と称することがある。)、続いて300~2000℃の不活性雰囲気中で炭素化する方法(以下、炭素化工程と称することがある。)が一般的である。(以下、耐炎化工程と炭素化工程をあわせて、焼成工程と称することがある。)そして、従来これらの焼成工程を効率よく行うため、プレカーサーには種々の処理剤が付与されている。
【0003】
しかし、プレカーサーに付着した処理剤は、プレカーサー製造工程において繊維から脱落した処理剤に由来する粘着物が乾燥ローラーやガイド等で繊維捲き付きや断糸等による操業性低下を引き起こしたり、酸化性雰囲気中で行われる耐炎化工程において発生した酸化ケイ素や、不活性ガスとして窒素が使用される炭素化工程において発生した窒化ケイ素等の処理剤に由来するスケールが堆積し、操業性や稼働性の低下、焼成炉の損傷を招いたりするという問題を有していた。
これらの問題を回避するため、低粘度のシリコーン系化合物を用いた処理剤や、芳香族化合物とアミノ変性シリコーンとを組み合わせた処理剤や、芳香族エステルを主成分とする処理剤が提案されている(特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-46855号公報
特開2004-211240号公報
特開2004-143645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このような処理剤を付与された炭素繊維前駆体を用いて炭素繊維を製造した場合、焼成工程を通過できない問題が度々生じた。
かかる原因を調査したところ、焼成工程を通過できない問題は、耐炎化工程における集束性が不十分であることによって隣接する繊維束との干渉が生じたことが原因であり、単繊維数が多いラージトウである程この問題が顕在化しやすいことを見出した。
従って、本発明の目的は、炭素繊維前駆体に対して耐炎化工程における優れた集束性を付与できる炭素繊維前駆体用処理剤、該処理剤を用いた炭素繊維前駆体及び該炭素繊維前駆体を用いた炭素繊維の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の化合物(A)及び特定の化合物(B)から選ばれる少なくとも1種、並びに、界面活性剤(C)を含有する炭素繊維前駆体用処理剤であれば、炭素繊維前駆体に対して耐炎化工程における優れた集束性を付与できることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明の炭素繊維前駆体用処理剤は以下の実施態様が含まれる。
<1>
下記化合物(A)及び下記化合物(B)から選ばれる少なくとも1種、並びに、界面活性剤(C)を含有する炭素繊維前駆体用処理剤。
化合物(A):水酸基を5個以上有するアルコール(W)と、分岐構造を有する脂肪酸を含む脂肪酸(X)とがエステル化した構造の化合物。
化合物(B):分岐構造を有するアルコールを含むアルコール(Y)と、カルボキシル基を3個以上有する脂肪族カルボン酸(Z)とがエステル化した構造の化合物。
<2>
前記脂肪酸(X)が、分岐構造を有する飽和脂肪酸を含む、<1>に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
<3>
前記脂肪酸(X)が、炭素数5~10の分岐構造を有する脂肪酸を含む、<1>又は<2>に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
<4>
前記アルコール(W)が、炭素数5~40の水酸基を5個以上有するアルコールである、<1>~<3>のいずれかに記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
<5>
前記炭素繊維前駆体用処理剤の不揮発分に占める、前記化合物(A)及び前記化合物(B)の合計の割合が5~95重量%である、<1>~<4>のいずれかに記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
<6>
前記界面活性剤(C)に対する、前記化合物(A)及び前記化合物(B)の合計の重量比((A+B)/C)が、0.1~20である、<1>~<5>のいずれかに記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
<7>
炭素繊維前駆体の原料炭素繊維前駆体に、<1>~<6>のいずれかに記載の炭素繊維前駆体用処理剤を付着させてなる、炭素繊維前駆体。
<8>
<7>に記載の炭素繊維前駆体を、耐炎化繊維に転換する耐炎化工程と、前記耐炎化繊維を炭化させる炭素化工程とを含む、炭素繊維の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の炭素繊維前駆体用処理剤は、炭素繊維前駆体に対して耐炎化工程における優れた集束性を付与できる。本発明の炭素繊維前駆体用処理剤を用いた炭素繊維前駆体及び該炭素繊維前駆体を用いた炭素繊維の製造方法によれば処理剤を付与し製造された炭素繊維前駆体が耐炎化工程において優れた集束性を有する為、高品質な炭素繊維が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の炭素繊維前駆体用処理剤(以下、単に処理剤ということがある。)の各成分について説明する。
〔化合物(A)〕
化合物(A)は水酸基を5個以上有するアルコール(W)と、分岐構造を有する脂肪酸を含む脂肪酸(X)とがエステル化した構造の化合物であれば特に限定はなく、1種又は2種以上を用いてもよい。
【0010】
アルコール(W)としては、水酸基を5個以上有するアルコールであれば特に限定はなく、公知のものが用いられる。
アルコール(W)としては、例えば、脂肪族アルコール、芳香族アルコール等が挙げられ、集束性の点で、脂肪族アルコールが好ましく、脂肪族飽和アルコールがより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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