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公開番号2025163004
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-28
出願番号2025084483
出願日2025-05-20
発明の名称透湿性皮革積層体の製造方法
出願人個人,個人,YING ZUHAO
代理人個人
主分類D06N 3/00 20060101AFI20251021BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】十分な防水性とともに、安定した通気性を有し、かつ、通気性に関して不良品の発生を著しく低減できる透湿性皮革積層体の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る透湿性皮革積層体の製造方法は、皮革シートXに接着剤を塗布して、接着剤が塗布された接着剤塗布領域R1および接着剤が塗布されない接着剤非塗布領域R2が存在するように皮革シートに接着剤塗布面を形成する接着剤塗布工程と、接着層が形成された皮革シートと、防水性シートZとを張り合わせて皮革積層体を形成する積層体形成工程と、当該皮革積層体の接着剤非塗布領域R2を貫通するようにレーザーを照射して、貫通孔Pを形成するレーザー照射工程とを順次実施する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
皮革シートに接着剤を塗布して、接着剤が塗布された接着剤塗布領域（Ｒ１）および接着剤が塗布されない接着剤非塗布領域（Ｒ２）が存在するように皮革シートに接着剤塗布面を形成する接着剤塗布工程と、
接着層が形成された皮革シートと、防水性シートとを張り合わせて皮革積層体を形成する積層体形成工程と、
当該皮革積層体の接着剤非塗布領域（Ｒ２）を貫通するようにレーザーを照射して、貫通孔を形成するレーザー照射工程とを順次実施する透湿性皮革積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、透湿性皮革積層体の製造方法に関し、具体的には、十分な防水性とともに、安定した通気性を有する確保しやすく、かつ、通気性に関して不良品の発生を著しく低減できる透湿性皮革積層体の製造方法に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
一般に、皮革（天然皮革、人工皮革など）を材料として靴を製造した場合、皮革の通気性が極めて低い乃至全くないため、使用者が当該靴を着用した際に、靴内部の湿度が極めて高い状態で維持され、蒸れ、延いては雑菌繁殖の温床となることがある。
【０００３】
このような課題に対しては、透湿性のある材料が選択されたり、あるいは皮革に微細な貫通孔が形成されたりしている。
皮革に微細な貫通孔を形成する方法として、たとえば、特許文献１では、赤外線領域のレーザー（炭酸レーザやＹＡＧレーザなど）を使用して、人工皮革に貫通孔を形成して、人工皮革に高い通気性を付与する旨が開示されている。
【０００４】
一方で、皮革、特に天然皮革を使用した靴では、雨などで一旦水を含むと、深部まで水が浸透してしまい、乾燥しにくく、場合によってはカビや異臭の発生などの原因となる。そのため、皮革の表面に、防水シートを、接着剤を介して積層して、防水性を向上させた皮革積層体も靴の材料として使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００１－２４８６４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
ここで、人工皮革の通気性（透湿性）と防水性を両立させることは容易ではない。すなわち、皮革に貫通孔を形成して、通気性を向上させると、水にさらされた際に、上述のように、皮革の深部まで水が浸透してしまう上に、上記の貫通孔に水が進入しやすく、乾燥しにくくなってしまう。
【０００７】
対して、防水性を向上させるために防水シートを張り合わせると、当然、通気性（透湿性）を著しく損なうことになる。
【０００８】
さらには、本発明の発明者は、皮革と防水シートとを接着剤を介して張り合わせて積層体を形成し、当該積層体にレーザーで無数の貫通孔を形成しても、部分ごとに通気性にムラがあるという知見を得た。
【０００９】
そこで、本発明者は、鋭意検討の結果、皮革に、接着剤を、接着剤塗布領域と接着剤が塗布されない接着剤非塗布領域とが存在するように、塗布して、防水シートを張り合わせて皮革積層体を形成し、皮革積層体の接着剤非塗布領域を貫通するようにレーザーを照射して、貫通孔を形成することで、このような課題を解決できることを見出した。
【００１０】
すなわち、本発明は、十分な防水性とともに、安定した通気性を有する確保しやすく、かつ、通気性に関して不良品の発生を著しく低減できる透湿性皮革積層体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
（【００１１】以降は省略されています）

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