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公開番号
2024173599
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023193294
出願日
2023-11-13
発明の名称
樹脂組成物
出願人
南亞塑膠工業股分有限公司
,
NAN YA PLASTICS CORPORATION
代理人
個人
主分類
C08L
55/02 20060101AFI20241205BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】炭素排出量を削減しつつ機械的性能の向上を達成可能な樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ABS樹脂と変性ポリエステル樹脂とを含む樹脂組成物であって、変性ポリエステル樹脂は、ポリエステル材料と、相溶化剤と、強化剤と、結晶化抑制剤と、スリップ剤と、酸化防止剤とを含む。相溶化剤は、PP-MA、PE-MA、ABS-MA、E-MA-GMA、E-VA-GMA、POE-GMA、PE-GMA、ABS-GMA、又はそれらの組合せを含む。強化剤は、POE、MBS、PTW、又はそれらの組合せを含む。結晶化抑制剤は、IPAコポリエステル、IPA及びCHDMコポリエステル、PETG、PCTG、又はそれらの組合せを含む。スリップ剤は、ステアレート、ポリエチレンワックス、変性シリコーン、フッ素樹脂、又はそれらの組合せを含む。酸化防止剤は、ヒンダードフェノール系、フェノール系、ホスファイト系酸化防止剤を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ABS樹脂と、
ポリエステル材料と、
PP-MA、PE-MA、ABS-MA、E-MA-GMA、E-VA-GMA、POE-GMA、PE-GMA、ABS-GMA、又はそれらの組合せを含む相溶化剤と、
POE、MBS、PTW、又はそれらの組合せを含む強化剤と、
IPAコポリエステル、IPA及びCHDMコポリエステル、ポリ(エチレンテレフタレート cо-1,4-シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)、又はそれらの組合せを含む結晶化抑制剤と、
ステアレート、ポリエチレンワックス、変性シリコーン、フッ素樹脂、又はそれらの組合せを含むスリップ剤と、
ヒンダードフェノール系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、又はそれらの組合せを含む酸化防止剤と
を含む、変性ポリエステル樹脂と
を含む、
樹脂組成物。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記相溶化剤の添加量は、前記変性ポリエステル樹脂の総重量に対して8重量%~18重量%の範囲である、
請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記強化剤の添加量は、前記変性ポリエステル樹脂の総重量に対して3重量%~10重量%の範囲である、
請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記結晶化抑制剤の添加量は、前記変性ポリエステル樹脂の総重量に対して2重量%~8重量%の範囲である、
請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記スリップ剤の添加量は、前記変性ポリエステル樹脂の総重量に対して0.1重量%~2重量%の範囲である、
請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記酸化防止剤の添加量は、前記変性ポリエステル樹脂の総重量に対して0.1重量%~1重量%の範囲である、
請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記ポリエステル材料の添加量は、前記変性ポリエステル樹脂の総重量に対して61.0重量%~86.8重量%の範囲である、
請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記ABS材料の添加量は、前記樹脂組成物の総重量に対して60重量%~100重量%の範囲である、
請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記ABS材料と前記変性ポリエステル樹脂の総添加量は100重量%である、
請求項8に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
前記ポリエステル材料は、未加工ポリエステルペレット、リサイクルポリエステルペレット、又はそれらの組合せを含む、
請求項1に記載の樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
バランスのとれた機械的性能、光沢のある外観、電気メッキ適用性のため、アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)は、家電製品、電動工具、電子機器、事務用品等を含む、様々な分野で広く用いられている。しかし、ABS樹脂には高い炭素排出量(約3.5kgCO
2
/kg~4kgCO
2
/kgの範囲)という問題がある。このため、環境意識が高まって製品中の炭素削減の要求が高まるにつれ、より低い炭素排出量の材料の導入又は置き換えを探求すべきである。
【0003】
具体的には、ABS樹脂と比較し、ポリエステル樹脂(PET樹脂)は比較的低い炭素排出量(約2.6kgCO
2
/kg~3kgCO
2
/kgの範囲)の利点を提供し、炭素排出量を約15%~35%削減することができる。また、リサイクルPET樹脂(RPET)では更に、リサイクル源に応じて、炭素排出量を未加工PET樹脂と比較して60%~90%、ABS樹脂と比較して70%~92%削減することができる。よって、PET樹脂のABS樹脂への導入は全体的な炭素排出量を効果的に削減することができる。しかし、PET樹脂をABS樹脂へ導入する場合には、両者の異なる特性のため、克服すべき課題がある。ABS樹脂は極性の低い非晶質プラスチックであり、PET樹脂は極性の高い結晶プラスチックである。この特性の不一致は、ABS樹脂とPET樹脂との相溶性が劣る結果となる。その結果、ABS樹脂へのPET樹脂の導入は、相分離をもたらし、これは製品の機械的性能を損ない、表面の光沢を低下させる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、炭素排出量を削減しつつ向上された機械的性能を達成可能な樹脂組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの実施形態において、ABS樹脂と変性ポリエステル樹脂とを含む樹脂組成物を提供する。変性ポリエステル樹脂は、ポリエステル材料と、相溶化剤と、強化剤と、結晶化抑制剤と、スリップ剤と、酸化防止剤とを含む。相溶化剤は、PP‐MA、PE‐MA、ABS‐MA、E‐MA‐GMA、E‐VA‐GMA、POE‐GMA、PE‐GMA、ABS‐GMA、又はそれらの組合せを含む。強化剤は、POE、MBS、PTW、又はそれらの組合せを含む。結晶化抑制剤は、IPAコポリエステル、IPA及びCHDMコポリエステル、PETG、PCTG、又はそれらの組合せを含む。スリップ剤は、ステアレート、ポリエチレンワックス、変性シリコーン、フッ素樹脂、又はそれらの組合せを含む。酸化防止剤は、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、又はそれらの組合せを含む。
【0006】
本発明の1つの実施形態によると、相溶化剤の添加量は、変性ポリエステル樹脂の総重量に対して8重量%~18重量%の範囲である。
【0007】
本発明の1つの実施形態によると、強化剤の添加量は、変性ポリエステル樹脂の総重量に対して3重量%~10重量%の範囲である。
【0008】
本発明の1つの実施形態によると、結晶化抑制剤の添加量は、変性ポリエステル樹脂の総重量に対して2重量%~8重量%の範囲である。
【0009】
本発明の1つの実施形態によると、スリップ剤の添加量は、変性ポリエステル樹脂の総重量に対して0.1重量%~2重量%の範囲である。
【0010】
本発明の1つの実施形態によると、酸化防止剤の添加量は、変性ポリエステル樹脂の総重量に対して0.1重量%~1重量%の範囲である。
(【0011】以降は省略されています)
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