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公開番号2025100276
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2024045846
出願日2024-03-22
発明の名称ポリエステル材料のリサイクル方法
出願人南亞塑膠工業股分有限公司,NAN YA PLASTICS CORPORATION
代理人個人
主分類B29B 17/04 20060101AFI20250626BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【目的】本発明は、ポリエステル材料のリサイクル方法を提供する。
【解決手段】ポリエステル材料のリサイクル方法は、以下のステップを含む。まず、ポリエステル材料を細分化して洗浄し、その後、マイクロ波乾燥プロセスを使用して乾燥させる。その後、乾燥させたポリエステル材料を溶融して押出し、溶融ポリエステル材料の流れの方向がフィルターの表面に対して接線角度になるように溶融濾過を行う。次に、濾過したポリエステル材料を冷却して、ペレット化する。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステル材料を細分化して洗浄した後、マイクロ波乾燥プロセスを使用して前記ポリエステル材料を乾燥させることと、
前記乾燥させたポリエステル材料を溶融して押出した後、前記溶融したポリエステル材料の流れ方向がフィルターの表面に対して接線角度になるように濾過を行うことと、
前記濾過したポリエステル材料を冷却してペレット化することと、
を含むポリエステル材料のリサイクル方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記ポリエステル材料を細分化および洗浄した後、まず、熱風乾燥プロセスを使用して前記ポリエステル材料を乾燥させ、その後、前記マイクロ波乾燥プロセスを使用して乾燥させる請求項1に記載のポリエステル材料のリサイクル方法。
【請求項3】
前記熱風乾燥プロセスの乾燥温度が、40℃~150℃であり、乾燥時間が、5分~80分であり、風速が、1m/s~50m/sである請求項2に記載のポリエステル材料のリサイクル方法。
【請求項4】
細分化した後の前記ポリエステル材料のサイズが、5×5cm

未満である請求項1に記載のポリエステル材料のリサイクル方法。
【請求項5】
前記マイクロ波乾燥プロセスの乾燥温度が、30℃~125℃であり、乾燥時間が、0.1分~5分であり、マイクロ波の電力が、1kw~100kwである請求項1に記載のポリエステル材料のリサイクル方法。
【請求項6】
前記マイクロ波乾燥プロセスにより乾燥させた後の前記ポリエステル材料の含水量が、1,000ppm未満である請求項1に記載のポリエステル材料のリサイクル方法。
【請求項7】
溶融押出しを行う温度が、220℃~300℃である請求項1に記載のポリエステル材料のリサイクル方法。
【請求項8】
濾過を行う温度が、230℃~290℃である請求項1に記載のポリエステル材料のリサイクル方法。
【請求項9】
前記フィルターのフィルター孔の孔径が、10μm~100μmである請求項1に記載のポリエステル材料のリサイクル方法。
【請求項10】
前記溶融ポリエステル材料の流れと前記フィルターのフィルター孔の接線速度が、10m/分~200m/分である請求項1に記載のポリエステル材料のリサイクル方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、材料のリサイクル方法に関するものであり、特に、ポリエステル材料のリサイクル方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
廃ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate, PET))の機械的リサイクル方法において、従来の技術は、細分化(PETボトルおよびフィルム製品の粉砕、織物の細断など)、洗浄、乾燥、溶融、押出しを行い、その後、溶融濾過や造粒などの処理を経てリサイクルPET(recycled PET, r-PET)を得る技術である。
【0003】
PETの機械的リサイクルプロセスにおいて、乾燥および濾過工程が非常に重要であり、色調、不純物含有量、固有粘度(intrinsic viscosity, IV)などの品質やプロセス効率(容量、圧力損失)に関わる。従来の技術では、熱風乾燥および静的フィルターを使用して不純物を濾過する。しかしながら、温風を使用して廃PETを乾燥させると、破片や断片が付着して凝集しやすいため、乾燥が制限される。一部のPETは、残留水分を有するが、この残留水分を含んだPETは、高温で押出されると劣化(IVの低下)や色調不良を引き起こす。静的なメカニズムで不純物を濾過すると、溶融PETの流れ方向がフィルターの表面に対して垂直になるため、フィルター孔に不純物(固形物)が詰まりやすくなり、圧力が上昇することによって、フィルター孔に変形や破損が生じる。不純物を濾過できなければ、品質に影響が及ぶため、それにより、後続の加工性に影響を与える。上記の2つの欠点に基づき、後続の加工性に影響が及ぶことになる。特に、PETボトルに加工するときは、IVが不足して、不純物が残り、色調が黄色くなりすぎる。紡糸は、残留不純物によって糸切れしやすくなるため、それにより、紡糸プロセスにも影響を与える。
【0004】
上記に基づき、後続の加工性を改善するためのポリエステル材料のリサイクル方法を開発することが、現在、研究すべき重要な課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、後続の加工性を改善し、リサイクルPETの品質およびプロセス効率を向上させることのできるポリエステル材料のリサイクル方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のポリエステル材料のリサイクル方法は、以下のステップを含む。まず、ポリエステル材料を細分化して洗浄し、その後、マイクロ波乾燥プロセスを使用して乾燥させる。その後、乾燥させたポリエステル材料を溶融して押出し、溶融ポリエステル材料の流れ方向がフィルターの表面に対して接線角度(tangential angle)になるように溶融濾過を行う。次に、溶融および濾過したポリエステル材料を冷却して、ペレット化する。
【0007】
本発明の1つの実施形態において、細分化して洗浄した後、まず、熱風乾燥プロセスを使用してポリエステル材料を乾燥させ、その後、マイクロ波乾燥プロセスを使用して乾燥させる。
【0008】
本発明の1つの実施形態において、熱風乾燥プロセスの乾燥温度は、40℃~150℃であり、乾燥時間は、5分~80分であり、風速は、1m/s~50m/sである。
【0009】
本発明の1つの実施形態において、細分化した後のポリエステル材料のサイズは、5×5cm

未満である。
【0010】
本発明の1つの実施形態において、マイクロ波乾燥プロセスの乾燥温度は、30℃~125℃であり、乾燥時間は、0.1分~5分であり、マイクロ波の出力は、1kw~100kwである。
(【0011】以降は省略されています)

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