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公開番号2025079766
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2024023469
出願日2024-02-20
発明の名称廃棄ポリエステル織物の効率的なリサイクル方法
出願人南亞塑膠工業股分有限公司,NAN YA PLASTICS CORPORATION
代理人個人
主分類C08J 11/24 20060101AFI20250515BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】従来技術における高いコスト、劣った品質という問題を効率的に解決する廃棄PET織物のケミカルリサイクル方法を提供する。
【解決手段】本発明は、下記ステップを含むポリエステル織物のケミカルリサイクル方法を提供する。複合溶剤を用いてポリエステル織物に対し抽出を行い、脱色済みポリエステル織物を得るために濾過する。複合溶剤はアルコールエーテルとフェニルエーテルとを含み、脱色済みポリエステル織物は複合溶剤を含む。次いで、エチレンテレフタレートモノマーに解重合するため、脱色済みポリエステル織物にエチレングリコールを添加する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アルコールエーテルとフェニルエーテルとを含む複合溶剤を用いて前記ポリエステル織物の抽出を実行し、脱色済みポリエステル織物を得るため濾過を実行することであって、前記脱色済みポリエステル織物は前記複合溶剤を含むことと、
エチレンテレフタレートモノマーに解重合するため、前記脱色済みポリエステル織物にエチレングリコールを添加することと
を含む、
ポリエステル織物のケミカルリサイクル方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記アルコールエーテルは、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、プロピレングリコールブチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、又はこれらの組合せを含み、
前記フェニルエーテルは、アニソール、フェネチルエーテル、フェニルプロピルエーテル、フェニルブチルエーテル、メチルアニソール、メチルフェネチルエーテル、メチルフェニルプロピルエーテル、メチルフェニルブチルエーテル、又はこれらの組合せを含む、
請求項1に記載のポリエステル織物のケミカルリサイクル方法。
【請求項3】
前記複合溶剤の前記ポリエステル織物に対する重量比は3:10~10:10である、
請求項1に記載のポリエステル織物のケミカルリサイクル方法。
【請求項4】
前記抽出は110℃~150℃の温度で実行される、
請求項1に記載のポリエステル織物のケミカルリサイクル方法。
【請求項5】
抽出時間は10分~60分の範囲である、
請求項1に記載のポリエステル織物のケミカルリサイクル方法。
【請求項6】
前記抽出は2回~6回実行される、
請求項1に記載のポリエステル織物のケミカルリサイクル方法。
【請求項7】
前記複合溶剤中、前記アルコールエーテルの前記フェニルエーテルに対する重量比は1:9~9:1である、
請求項1に記載のポリエステル織物のケミカルリサイクル方法。
【請求項8】
前記エチレングリコールの前記脱色済みポリエステル織物に対する重量比は2:1~6:1である、
請求項1に記載のポリエステル織物のケミカルリサイクル方法。
【請求項9】
解重合のための触媒は有機金属とイオン性液体とを含み、前記有機金属は、酢酸亜鉛、有機チタン、有機アンチモン、又は有機アルミニウムを含む、
請求項1に記載のポリエステル織物のケミカルリサイクル方法。
【請求項10】
解重合のための前記触媒の前記脱色済みポリエステル織物に対する重量比は0.5:100~10:100である、
請求項9に記載のポリエステル織物のケミカルリサイクル方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は織物の効率的なリサイクル方法に関するものであり、特に、廃棄ポリエステル織物の効率的なケミカルリサイクル方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来のポリエステル織物リサイクル方法では、前処理工程で通常、先ず廃棄PET織物を脱色することで脱色効果を達成し、染料を抽出するために溶剤を用いることと、次いで溶剤を除去するため脱色済みPET織物を乾燥させることとを含む。次いで、乾燥したPET織物をケミカルリサイクルする。前処理工程において、織物乾燥工程は溶剤を蒸発させるため加熱することを要し、蒸発した溶剤は濃縮されて回収される。この工程は、(1)PET解重合に影響することを避けるため織物に残留した溶剤が1.0%未満でなければならないことと、(2)乾燥には設備とエネルギー消費を要することと、(3)溶剤回収工程は溶剤漏れを引き起こすこととを含む欠点がある。
【0003】
脱色の後、BHETモノマー(ビス(2-ヒドロキシエチル)テレフタレート)生成物を取得するためPET織物はEG(エチレングリコール)で解重合され、きれいなBHETモノマーを得るため精製され、これは一般的に「BHETモノマーケミカルリサイクル工程」と呼ばれる。従来のBHETモノマーケミカルリサイクル工程において、解重合は190℃~240℃で行われる。この工程の欠点には、(1)高い温度、(2)長い解重合時間、(3)低い選択率、(4)BHETの黄色がかった色相、を含む。
【0004】
上記に基づき、従来の前処理工程とBHETモノマーケミカルリサイクル工程は、高いコスト、劣った品質といった問題を有する。このため、従来技術における高いコスト、劣った品質という問題を解決する廃棄PET織物の効率的なリサイクル方法の開発が、現在研究を要する重要な課題である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、従来技術における高いコスト、劣った品質という問題を効率的に解決する廃棄PET織物のケミカルリサイクル方法を提供する。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明によるポリエステル織物のケミカルリサイクル方法は下記を含む。複合溶剤を用いてポリエステル織物の抽出を実行し、脱色済みポリエステル織物を得るため濾過を実行する。複合溶剤はアルコールエーテルとフェニルエーテルとを含み、脱色済みポリエステル織物は複合溶剤を含む。次いで、エチレンテレフタレートモノマーに解重合するため、脱色済みポリエステル織物にエチレングリコールを添加する。
【0007】
本発明の1つの実施形態において、アルコールエーテルは、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、プロピレングリコールブチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、又はこれらの組合せを含む。フェニルエーテルは、アニソール、フェネチルエーテル、フェニルプロピルエーテル、フェニルブチルエーテル、メチルアニソール、メチルフェネチルエーテル、メチルフェニルプロピルエーテル、メチルフェニルブチルエーテル、又はこれらの組合せを含む。
【0008】
本発明の1つの実施形態において、複合溶剤のポリエステル織物に対する重量比は3:10~10:10である。
【0009】
本発明の1つの実施形態において、抽出は110℃~150℃の温度で実行される。
【0010】
本発明の1つの実施形態において、抽出時間は10分~60分の範囲である。
(【0011】以降は省略されています)

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