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公開番号2025104185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024043425
出願日2024-03-19
発明の名称細胞培養バッグ
出願人南亞塑膠工業股分有限公司,NAN YA PLASTICS CORPORATION
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250702BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】本発明は、細胞培養バッグを提供する。
【解決手段】細胞培養バッグは、プラスチック袋本体と、プラスチック袋本体に設置された少なくとも2つの接続部と、を含む。接続部によって、培養空間と外部環境が液体連通してもよい。細胞培養バッグは、ポリオレフィンを用いた二層フィルムで製造されてなり、二層フィルムは、第1の層及び第2の層を含み、第1の層の融点は、第2の層の融点より高い。プラスチック袋本体は、培養空間及び通気性表面を含む。培養空間は、プラスチック袋の内部に形成され、第2の層は、培養空間に向かっている。培養空間と外部環境は、通気性表面を介して気体連通しており、培養空間の単位体積当たりの通気性表面の平均面積は、0.6cm2/mL~1.5cm2/mLである。細胞培養バッグの37℃、1atmの環境での酸素透過率は、200g/m2/dayを超え、その水蒸気透過率10g/m2/day未満である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
培養空間及び通気性表面を含むプラスチック袋本体と、前記プラスチック袋本体に設置される少なくとも2つの接続部と、を含む細胞培養バッグであって、前記接続部を介して培養空間と外部環境が液体連通可能であり、前記プラスチック袋本体は、ポリオレフィンを含む二層フィルムで製造されてなり、前記二層フィルムは、第1の層及び第2の層を含み、前記第1の層の融点は、前記第2の層の融点より高く、
前記培養空間は、前記プラスチック袋の内部に形成され、前記第2の層は、前記培養空間に向かっており、
前記培養空間と外部環境は、通気性表面を介して気体連通しており、
前記培養空間の単位体積当たりの前記通気性表面の平均面積は、0.6cm

/mL~1.5cm

/mLであり、
前記細胞培養バッグの37℃、1atmの環境での酸素透過率は、200g/m

/dayを超え、水蒸気透過率が10g/m

/day未満であることを特徴とする、細胞培養バッグ。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記二層フィルムの厚みは50μm~140μmである、請求項1に記載の細胞培養バッグ。
【請求項3】
前記第1の層と前記第2の層との厚みの比の値(第1の層/第2の層)は6~12である、請求項1に記載の細胞培養バッグ。
【請求項4】
前記プラスチック袋は、第2の層に対するヒートシールで形成されたシート部を含み、通気性表面を囲むように、前記シート部で培養空間の範囲を画定する、請求項1に記載の細胞培養バッグ。
【請求項5】
前記シート部の幅は、6mm~15mmである、請求項4に記載の細胞培養バッグ。
【請求項6】
前記第1の層の材料は、融点が116℃~125℃の直鎖状低密度ポリエチレンである、請求項1に記載の細胞培養バッグ。
【請求項7】
前記直鎖状低密度ポリエチレンの重量平均分子量は、132,000g/mol~134,000g/molである、請求項6に記載の細胞培養バッグ。
【請求項8】
前記第2の層の材料は、融点が106℃~115℃の低密度ポリエチレンである、請求項1に記載の細胞培養バッグ。
【請求項9】
前記低密度ポリエチレンの重量平均分子量は、129,000g/mol~131,000g/molである、請求項8に記載の細胞培養バッグ。
【請求項10】
前記培養空間は、培養液を収容し、前記培養液の単位体積あたりの前記通気性表面の平均面積は、1.0cm

/mL~1.9cm

/mLである、請求項1に記載の細胞培養バッグ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞培養バッグに関し、特に良好な通気性を有する細胞培養バッグに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
細胞療法中、患者の体から取り出した細胞は細胞培養フラスコで培養する必要がある。細胞が一定数まで増殖した後、取り出して人体に注入する。
【0003】
細胞の成長過程において、細胞は酸素を必要とし、また二酸化炭素も排出する。したがって、細胞に適切な成長環境を提供するには、細胞の成長に必要なガスを提供するように、細胞培養フラスコを液体で完全に充填してはいけない。また、細胞培養フラスコにおける液面は、ボトルの口から液体が流出するのを防ぐため、ボトルの口より高くならない。
【0004】
気体交換の効果を達成するために、細胞培養フラスコは、口に通気性膜が取り付けられていると共に、インキュベータに置いている。インキュベータ内部の気体環境を調整することによって、細胞の成長環境を制御する効果を果たせるように、気体は通気性フィルムを介して細胞培養フラスコを進出する。
【0005】
前記構造の制限によって、細胞培養フラスコの体積が大きいことが多く、使いにくくなる。故に、構造の設計を改良することにより、細胞培養フラスコの体積が大きい欠点を克服することは、本事業の解決しようとする重要な課題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術の課題は、従来技術の不足に対し、細胞培養バッグを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的課題を解決するために、本発明が採用する一つの技術的手段は、培養空間及び通気性表面を含むプラスチック袋本体と、プラスチック袋本体に設置される少なくとも2つの接続部と、を含む細胞培養バッグを提供する。前記接続部を介して培養空間と外部環境が液体連通可能であり、前記ラスチック袋本体は、ポリオレフィンを含む二層フィルムで製造されてなり、二層フィルムは、第1の層及び第2の層を含み、第1の層の融点は、第2の層の融点より高く、前記培養空間は、プラスチック袋の内部に形成され、第2の層は、培養空間に向かっており、培養空間と外部環境は、通気性表面を介して気体連通しており、培養空間の単位体積当たりの通気性表面の平均面積は、0.6cm

/mL~1.5cm

/mLであり、前記細胞培養バッグの37℃、1atmの環境での酸素透過率は、200g/m

/dayを超え、水蒸気透過率10g/m

/day未満である。
【0008】
一つの実施形態において、二層フィルムの厚みは50μm~140μmである。
【0009】
一つの実施形態において、第1の層と第2の層との厚みの比の値(第1の層/第2の層)は6~12である。
【0010】
一つの実施形態において、プラスチック袋は、第2の層に対するヒートシールで形成されたシート部を含み、通気性表面を囲むように、シート部で培養空間の範囲を画定する。
(【0011】以降は省略されています)

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