TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025104187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024048316
出願日2024-03-25
発明の名称ガラス繊維糸の製造方法
出願人南亞塑膠工業股分有限公司,NAN YA PLASTICS CORPORATION
代理人個人,個人,個人
主分類C03C 13/00 20060101AFI20250702BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】本発明は、ガラス繊維糸及びその製造方法に関するものである。
【解決手段】前記ガラス繊維糸の製造方法は、コーディング工程、焼成工程、混合工程及び紡糸工程を含む。コーディング工程においては、タングステン化合物を複数の無機粒子の表面にコーディングして、複数の表面処理無機粒子を形成する。焼成工程においては、窒素ガスの雰囲気において400℃から1,000℃の温度条件下で前記表面処理無機粒子を焼成する。混合工程においては、複数の前記表面処理無機粒子を溶融状態のガラス原料に混合する。紡糸工程においては、複数の前記表面処理無機粒子を含む前記ガラス原料から紡糸して、複数のガラス繊維糸を形成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表面処理無機粒子の総重量100wt%に対して、タングステン化合物の含有量が0.01wt%から5wt%となるように、前記タングステン化合物を複数の無機粒子の表面にコーディングして、複数の前記表面処理無機粒子を形成するコーディング工程と、
窒素ガスの雰囲気において400℃から1000℃の温度条件で前記表面処理無機粒子を焼成する焼成工程と、
複数の前記表面処理無機粒子を溶融状態のガラス原料に混合する混合工程と、
複数の前記表面処理無機粒子を含む前記ガラス原料から紡糸して、複数のガラス繊維糸を形成する紡糸工程と、
を含む、
ことを特徴とするガラス繊維糸の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記タングステン化合物が、六塩化タングステン及びメタタングステン酸アンモニウムからなる材料群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1に記載のガラス繊維糸の製造方法。
【請求項3】
前記無機粒子が、二酸化ケイ素、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム及び焼成カオリンからなる材料群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1に記載のガラス繊維糸の製造方法。
【請求項4】
前記表面処理無機粒子の粒子径が0.01μmから50μmである、請求項1に記載のガラス繊維糸の製造方法。
【請求項5】
前記ガラス繊維糸の総重量100wt%に対して、前記表面処理無機粒子の含有量が0.1wt%から5wt%である、請求項1に記載のガラス繊維糸の製造方法。
【請求項6】
前記コーディング工程において、まず前記タングステン化合物を溶剤に溶解して溶液を作成し、その後、その溶液を噴霧器に入れ、前記噴霧器を通じて前記溶液を前記無機粒子に噴霧して前記溶液及び前記無機粒子を攪拌し、次に前記溶液を乾燥させて、前記タングステン化合物を複数の前記無機粒子にコーディングする、請求項1に記載のガラス繊維糸の製造方法。
【請求項7】
前記噴霧器のノズル孔径が0.2μm未満である、請求項6に記載のガラス繊維糸の製造方法。
【請求項8】
前記ガラス原料の総重量100wt%を基準として、
前記ガラス原料は、54wt%から63wt%の二酸化ケイ素、15wt%から24wt%の酸化アルミニウム、6wt%から13wt%の酸化マグネシウム、3.4wt%から14wt%の酸化カルシウム、0.5wt%から9wt%の酸化ホウ素、及び0wt%から7wt%の酸化ランタンを含み、
前記ガラス繊維糸100の総重量を100wt%として、前記表面処理無機粒子の含有量は、0.1wt%から5wt%の間であり、且つ、
前記ガラス原料の含有量は、95wt%から99.9wt%の間である、請求項1に記載のガラス繊維糸の製造方法。
【請求項9】
前記ガラス繊維糸が0.34から0.54の最大静摩擦係数を有する、請求項1に記載のガラス繊維糸の製造方法。
【請求項10】
請求項1に記載のガラス繊維糸の製造方法で製造した、
ことを特徴とするガラス繊維糸。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス繊維糸及びその製造方法に関し、特にタングステン化合物を含むガラス繊維糸及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
既存のガラス繊維糸の製造方法では、ガラス繊維糸の滑り性が不足しているため、紡糸過程でガラス繊維糸が容易に断裂する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、既存技術の不足を補い、紡糸過程でガラス繊維糸が容易に断裂する問題を効果的に改善するガラス繊維糸及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の技術的課題を解決するため、本発明による技術的手段の一つとしては、表面処理された無機粒子(以下、「表面処理無機粒子」という。)の総重量に対して、タングステン化合物の含有量が0.01wt%から5wt%となるように、タングステン化合物を複数の無機粒子の表面にコーディングして、複数の表面処理無機粒子を形成するコーディング工程と、窒素ガスの雰囲気において400℃から1000℃の温度条件で表面処理無機粒子を焼成する焼成工程と、焼成された複数の表面処理無機粒子を溶融状態のガラス原料に混合する混合工程と、得られた複数の表面処理無機粒子を含むガラス原料から紡糸して、複数のガラス繊維糸を形成する紡糸工程と、を含むガラス繊維糸の製造方法を提供することである。
【0005】
好ましくは、タングステン化合物は、六塩化タングステン及びメタタングステン酸アンモニウムからなる材料群から選ばれる少なくとも一種である。
【0006】
好ましくは、無機粒子は、二酸化ケイ素、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム及び焼成カオリンからなる材料群から選ばれる少なくとも一種である。
【0007】
好ましくは、表面処理無機粒子の粒子径は、0.01μmから50μmである。
【0008】
好ましくは、ガラス繊維糸の総重量100wt%に対して、表面処理無機粒子の含有量は0.1wt%から5wt%である。
【0009】
好ましくは、コーディング工程において、まずタングステン化合物を水中に溶解させて溶液を作成し、その溶液を噴霧器に入れ、噴霧器を通じて溶液を無機粒子に噴霧し、溶液及び無機粒子を攪拌した後、溶液を乾燥させて、タングステン化合物を複数の無機粒子にコーディングする。
【0010】
好ましくは、噴霧器のノズル孔径は、0.2μm未満である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本電気硝子株式会社
ガラス材
3か月前
個人
ガラス製品の製造方法
1か月前
株式会社フジクラ
シール装置
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラスの製造方法
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス繊維用組成物
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス繊維用組成物
2か月前
株式会社オハラ
光学ガラス
2か月前
信越化学工業株式会社
ガラス母材の延伸方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
フィーダー
3か月前
日本電気硝子株式会社
ガラスの製造方法
6日前
AGC株式会社
ガラスペースト
2か月前
信越化学工業株式会社
光ファイバ母材の製造方法
28日前
白金科技股分有限公司
微小球およびその調製方法
1か月前
日本板硝子株式会社
車両用合わせガラス体
1か月前
株式会社オハラ
光学ガラスおよび光学素子
2か月前
日本板硝子株式会社
車両用調光合わせガラス
1か月前
AGC株式会社
ガラス及びその製造方法
1か月前
AGC株式会社
成形装置、及び成形方法
1か月前
信越化学工業株式会社
光ファイバ用多孔質母材の搬送装置
2か月前
AGC株式会社
洗浄部材の位置決め方法
2か月前
東洋ガラス株式会社
ガラス製造装置
3か月前
住友電気工業株式会社
光ファイバの製造方法
13日前
住友電気工業株式会社
光ファイバの製造方法
3か月前
住友電気工業株式会社
光ファイバの製造装置
1日前
株式会社オハラ
結晶相を含むガラス
3か月前
株式会社オハラ
結晶相を含むガラス
3か月前
AGC株式会社
ガラス板及びディスプレイ装置
1か月前
AGC株式会社
ガラス板及びディスプレイ装置
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス板搬送装置
2か月前
信越化学工業株式会社
SiOH含有光ファイバ母材及びその評価方法
2か月前
積水化学工業株式会社
熱可塑性樹脂膜、積層体及び合わせガラス
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス繊維の製造装置及び製造方法
1か月前
彩虹顕示器件股ふん有限公司
低熱収縮ガラスおよびその製造方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
溶融炉およびガラス物品の製造方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス
1日前
日本電気硝子株式会社
溶融装置及びガラス物品の製造方法
10日前
続きを見る