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公開番号2025168625
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-11
出願番号2024102996
出願日2024-06-26
発明の名称フェノールエポキシ樹脂及びその製造方法
出願人南亞塑膠工業股分有限公司,NAN YA PLASTICS CORPORATION
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 8/28 20060101AFI20251104BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、フェノールエポキシ樹脂及びその製造方法を提供する。
【解決手段】フェノールエポキシ樹脂の製造方法は、60℃~90℃の温度でカルダノールとバニリンとの重縮合反応を行うことによってフェノール樹脂を形成することと、フェノール樹脂と、エピクロロヒドリンと、アルコールエーテル系溶剤である界面活性剤とを反応タンクに添加することと、55℃~65℃の温度で第1のアルカリ溶液を添加してアルコキシド化反応を行うことと、フェノール樹脂の水酸基当量が本来のフェノール樹脂の水酸基当量の3%より低くなった時に、60℃~70℃の温度で、第2のアルカリ溶液を添加して閉環反応を行うことによって、フェノールエポキシ樹脂を形成することと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
60℃~90℃の温度でカルダノールとバニリンとの重縮合反応を行うことによってフェノール樹脂を形成することと、
前記フェノール樹脂と、エピクロロヒドリンと、アルコールエーテル系溶剤である界面活性剤とを反応タンクに添加することと、
55℃~65℃の温度で第1のアルカリ溶液を添加してアルコキシド化反応を行うことと、
前記フェノール樹脂の水酸基当量が本来のフェノール樹脂の水酸基当量の3%より低くなった時に、60℃~70℃の温度で第2のアルカリ溶液を添加して閉環でエポキシ環が形成される閉環反応を行うことによって、フェノールエポキシ樹脂を形成することと、を含むことを特徴とする、フェノールエポキシ樹脂の製造方法。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記フェノール樹脂100重量部に対して、前記エピクロロヒドリンの添加量は、400重量部~800重量部である、請求項1に記載のフェノールエポキシ樹脂の製造方法。
【請求項3】
前記フェノール樹脂の重量平均分子量は4,000g/mol~10,000g/molである、請求項1に記載のフェノールエポキシ樹脂の製造方法。
【請求項4】
前記界面活性剤は、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル及びプロピレングリコールモノエチルエーテルからなる群から選択される、請求項1に記載のフェノールエポキシ樹脂の製造方法。
【請求項5】
前記第1のアルカリ溶液は滴下で添加されており、前記第1のアルカリ溶液の滴下時間は1.5時間~3.5時間である、請求項1に記載のフェノールエポキシ樹脂の製造方法。
【請求項6】
前記第2のアルカリ溶液は滴下で添加されており、前記第2のアルカリ溶液の滴下時間は1時間~2.5時間である、請求項1に記載のフェノールエポキシ樹脂の製造方法。
【請求項7】
前記アルコキシド化反応が完了した後に、65℃に昇温し、5torr~400torrの圧力環境で脱水する、請求項1に記載のフェノールエポキシ樹脂の製造方法。
【請求項8】
前記閉環反応が完了した後に、30分以内に75℃に昇温し、5torr~400torrの圧力環境で脱水を行う、請求項1に記載のフェノールエポキシ樹脂の製造方法。
【請求項9】
前記脱水を行った後に、120℃~130℃の温度で残留の前記エピクロロヒドリンを除去する、請求項8に記載のフェノールエポキシ樹脂の製造方法。
【請求項10】
前記エピクロロヒドリンを除去した後に、70℃~80℃の温度で抽出溶剤を添加して、フェノールエポキシ樹脂を得る、請求項9に記載のフェノールエポキシ樹脂の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フェノールエポキシ樹脂及びその製造方法に関し、特に、バイオマス材料を用いて製造したフェノールエポキシ樹脂及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
熱硬化性エポキシ樹脂は、優れた総合特性を有するため、塗料、接着剤、封入接着剤及び複合材料に広く応用されている。しかしながら、従来のエポキシ樹脂の主な供給源は石油化学製品である。
【0003】
現在最も収率が高いビスフェノール型エポキシ樹脂を例として、ビスフェノール型エポキシ樹脂を製造するための主要な原料であるエピクロロヒドリンには既に成熟したバイオマス技術が存在するが、ビスフェノールの原料は依然として石油製品であり、石油のクラッキングに由来するものである。さらに、ビスフェノールは生物学的に有毒であることが知られており、多くの国が食品や人体と接触する材料へのビスフェノールの使用を明確に禁止している。
【0004】
よって、石油の不足、環境意識の高まり、及び生物学的毒性による用途の制限に直面して、研究部門は、上記の問題を克服し、且つ完全にバイオマス材料から作られた環境に優しい製品を製造するために、ビスフェノールの代わりとして用いられるモノマーに関する研究を進めている。
【0005】
故に、材料の改良により、バイオマス材料を原料としてエポキシ樹脂を製造することによって、上述した欠点を克服することは、本事業者にとって重要な課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術の課題は、従来技術の不足に対し、フェノールエポキシ樹脂及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的課題を解決するために、本発明が採用する一つの技術的手段は、フェノールエポキシ樹脂の製造方法を提供することである。前記フェノールエポキシ樹脂の製造方法は、60℃~90℃の温度でカルダノールとバニリンとの重縮合反応を行うことによってフェノール樹脂を形成することと、フェノール樹脂と、エピクロロヒドリンと、アルコールエーテル系溶剤である界面活性剤とを反応タンクに添加することと、55℃~65℃の温度で第1のアルカリ溶液を添加してアルコキシド化反応を行うことと、フェノール樹脂の水酸基当量が本来のフェノール樹脂の水酸基当量の3%より低くなった時に、60℃~70℃の温度で第2のアルカリ溶液を添加して閉環でエポキシ環が形成される閉環反応を行うことによって、フェノールエポキシ樹脂を形成することと、を含む。
【0008】
一つの実施形態において、フェノール樹脂100重量部に対して、エピクロロヒドリンの添加量は、400重量部~800重量部である。
【0009】
一つの実施形態において、フェノール樹脂の重量平均分子量は4,000g/mol~10,000g/molである。
【0010】
一つの実施形態において、界面活性剤は、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル及びプロピレングリコールモノエチルエーテルからなる群から選択されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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