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公開番号
2025092390
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2024137560
出願日
2024-08-19
発明の名称
ガラス繊維用組成物
出願人
日本電気硝子株式会社
代理人
主分類
C03C
13/02 20060101AFI20250612BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】高い弾性率を有し、生産性が良好であるガラス繊維用組成物を提供する。
【解決手段】質量%で、Cr
2
O
3
10ppm以上を含有し、かつ、質量比で、Al
2
O
3
/Cr
2
O
3
が150超であることを特徴とするガラス繊維用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
質量%で、Cr
2
O
3
10ppm以上を含有し、かつ、質量比で、Al
2
O
3
/Cr
2
O
3
が150超であることを特徴とするガラス繊維用組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
質量%でCr
2
O
3
10~6000ppmを含有することを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項3】
質量比で、MgO/Cr
2
O
3
が20以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項4】
質量%で、P
2
O
5
10~1000ppmを含有し、かつ、質量比で、R
2
O/P
2
O
5
(R
2
Oは、Li
2
O、Na
2
O及びK
2
Oの合量である)が0.01以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項5】
質量%で、Na
2
O 0.8%未満を含有することを特徴とする請求項4に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項6】
質量%で、SiO
2
25~70%、Al
2
O
3
13~25%、MgO 0.6~25%、CaO 3~15%、B
2
O
3
0~3%未満を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項7】
質量%で、Cr
2
O
3
10~6000ppm、SiO
2
50~70%、Al
2
O
3
15超~20%、MgO 1.2~15%、CaO 3~15%、B
2
O
3
0~3%未満、TiO
2
0.01~3%未満、Na
2
O 0.8%未満を含有することを特徴とするガラス繊維用組成物。
【請求項8】
質量比で、Al
2
O
3
/Cr
2
O
3
が150超であることを特徴とする請求項7に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項9】
質量比で、MgO/Cr
2
O
3
が20以上であることを特徴とする請求項7または8に記載のガラス繊維用組成物。
【請求項10】
質量比で、R
2
O/P
2
O
5
が0.01以上であることを特徴とする請求項7または8に記載のガラス繊維用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス繊維用組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ガラス繊維(ガラスファイバーあるいはガラスフィラメントともいう)は、一般に略矩形状の外観を有するブッシング装置(白金加熱容器ともいう)と呼称される成形装置を使用して溶融ガラスを連続的に繊維状に成形(紡糸)することで製造されている。ブッシング装置は、溶融ガラスの一時滞留機能を有するポット形状の容器の底部に配設される。そして、ブッシング装置は、白金等の耐熱性金属材料により構成されており、その底部に多数のノズル部(又はオリフィス部)を備えている。このブッシング装置によって、溶融ガラスをブッシングノズル先端における最適な温度、すなわちその高温粘性が10
3
dPa・sに相当する温度(成形温度Tx)となるように温度管理を行う。そして、溶融ガラスをブッシングノズルから連続的に引き出して急冷し、ガラス繊維として成形(紡糸)する。
【0003】
ガラス繊維の成形を行う場合、溶融ガラスの液相温度Tyが、ガラスの成形温度Tx以上になると、ブッシングノズル近傍部で失透の原因となる結晶が溶融ガラス中に析出し易くなる。その結果、ブッシングノズルが詰まり、ブレークとも称される糸切れの原因となる。このため、溶融ガラスの液相温度Tyは成形温度Txよりも低い(すなわち、温度差ΔTxy=Tx-Ty>0である)ことが好ましく、温度差ΔTxyは大きい方がより好ましい。ただし、成形温度Txを上昇させると溶融ガラスの液相温度Tyとの温度差(ΔTxy)は大きくなるが、この場合、溶融に要するエネルギーの増大に伴い、製造原価の上昇を招いたり、ブッシング装置等の付帯設備の寿命を短くするという問題を発生させることになる。よって成形温度Txは低くすることが好ましい。
【0004】
このように、ガラス繊維の製造において、成形温度Txや温度差ΔTxyの管理が非常に重要であるが、その一方で、ガラス繊維含有複合材料の高機能化が求められ、より弾性率に優れたガラス繊維の需要が高まっている。そのような特性のガラス繊維用ガラスとしては、SiO
2
、Al
2
O
3
及びMgOのガラス組成物からなるSガラスや、SiO
2
、Al
2
O
3
、MgO、CaOのガラス組成物からなるRガラスが知られているが、これらは成形温度Txが高く、また液相温度Tyも高いために温度差ΔTxyが小さいことから、生産性に問題があった。
【0005】
そこで特許文献1では、繊維化温度(すなわち成形温度Tx)やΔT(すなわち温度差ΔTxy)の改良を目的としたガラス繊維用組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2009-514773号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載のガラス繊維用組成物は、十分低い繊維化温度や十分大きいΔTを確保しつつ、十分高い弾性率を達成しているとは言えないものである。
【0008】
以上に鑑み、本発明は、高い弾性率を有し、生産性が良好であるガラス繊維用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のガラス繊維用組成物は、質量%で、Cr
2
O
3
10ppm以上を含有し、かつ、質量比で、Al
2
O
3
/Cr
2
O
3
が150超であることを特徴とする。Cr
2
O
3
は弾性率向上に有効な成分であるが、その含有量が多くなると液相温度Tyが高くなり、結果として温度差ΔTxyが小さくなり生産性が低下する。一方、Al
2
O
3
も弾性率向上に有効な成分であるが、溶融ガラス中での結晶の晶出や分相生成を抑制する成分である。そこで、Cr
2
O
3
の含有量及びAl
2
O
3
とCr
2
O
3
の比率を上記範囲に規制することで、高い弾性率を有しつつ生産性が良好なガラス組成を得ることが可能となる。なお本発明において、「x/y」はx成分の含有量をy成分の含有量で除した値を意味する。
【0010】
本発明のガラス繊維用組成物は、質量%でCr
2
O
3
10~6000ppmを含有することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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