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公開番号
2025100270
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2024028364
出願日
2024-02-28
発明の名称
ポリオレフィン接着剤フィルム
出願人
南亞塑膠工業股分有限公司
,
NAN YA PLASTICS CORPORATION
代理人
個人
主分類
C09J
123/26 20060101AFI20250626BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】本発明は、支持層と、支持層に形成された接着剤層と、を備える、ポリオレフィン接着剤フィルムを提供する。
【解決手段】
支持層は、ポリプロピレンフィルムである。接着剤層は、ポリオレフィン共重合体及びポリオレフィン共重合体に分散する無機粒子を含む。ポリオレフィン共重合体は、無水マレイン酸で変性されており、無機粒子は、エポキシシロキサンで表面処理される。無水マレイン酸の、ポリオレフィン共重合体でのグラフト率は1%~5%である。エポキシシロキサンの無機粒子に対する表面処理の重量比(エポキシシロキサン/無機粒子(重量))は、0.3%~4%である。ポリオレフィン接着剤フィルムが加熱作業を受けると、接着剤層の硬さを向上させるように、無機粒子に表面処理されたエポキシシロキサンと、ポリオレフィン共重合体に変性された無水マレイン酸との架橋反応が発生する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリプロピレンフィルムである支持層と、共押出で前記支持層の片面に形成された接着剤層と、を備える、ポリオレフィン接着剤フィルムであって、
前記接着剤層は、無水マレイン酸で変性されたポリオレフィン共重合体と、ポリオレフィン共重合体に分散し、且つエポキシシロキサンで表面処理された無機粒子と、を含み、
前記無水マレイン酸の、前記ポリオレフィン共重合体でのグラフト率は1%~5%であると共に、前記エポキシシロキサンの前記無機粒子に対する表面処理重量比(エポキシシロキサン/無機粒子(重量))は、0.3%~4%であり、
前記ポリオレフィン接着剤フィルムが加熱作業を受けると、前記接着剤層の硬さが向上するように、前記無機粒子に表面処理されたエポキシシロキサンと、前記ポリオレフィン共重合体に変性された無水マレイン酸との架橋反応が発生することを特徴とする、ポリオレフィン接着剤フィルム。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記接着剤層において、前記接着剤層の総重量を100wt%として、前記無水マレイン酸で変性された前記ポリオレフィン共重合体の含有量は、90wt%以上であり、前記エポキシシロキサンで表面処理された無機粒子の含有量は、500ppm~2,000ppmである、請求項1に記載のポリオレフィン接着剤フィルム。
【請求項3】
前記接着剤層において、前記無機粒子の平均粒子径は、1μm~8μmであり、前記無機粒子の平均真球度は、0.7~1.0であり、前記無機粒子は、二酸化ケイ素粒子、炭酸カルシウム粒子、硫酸バリウム粒子、カオリン粒子、及び雲母粒子からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項2に記載のポリオレフィン接着剤フィルム。
【請求項4】
前記接着剤層において、前記無機粒子の前記平均粒子径は、3μm~6μmであり、前記無機粒子の前記真球度は、0.8~1.0である、請求項3に記載のポリオレフィン接着剤フィルム。
【請求項5】
前記接着剤層における前記ポリオレフィン共重合体は、C2~C4オレフィン分子の中の少なくとも2種の共重合反応を行うことで形成され、前記ポリオレフィン共重合体のメルトインデックスは、3g/10min~5g/10minである、請求項1に記載のポリオレフィン接着剤フィルム。
【請求項6】
前記無水マレイン酸の、前記ポリオレフィン共重合体でのグラフト率は2%~4%であると共に、前記エポキシシロキサンの前記無機粒子に対する表面処理重量比(エポキシシロキサン/無機粒子(重量))は、0.5%~2%である、請求項5に記載のポリオレフィン接着剤フィルム。
【請求項7】
前記支持層は、プロピレンブロック重合体と、ビニル系エラストマーと、ポリオレフィン共重合体と、を含むキャストポリプロピレンフィルムである、請求項1に記載のポリオレフィン接着剤フィルム。
【請求項8】
前記支持層において、前記プロピレンブロック重合体は、エチレンプロピレン弾性ゴムで構成されたブロックを含み、前記エチレンプロピレン弾性ゴムの前記プロピレンブロック重合体での重量%は、18%以上であり、前記ビニル系エラストマーは、エチレン/ブテンエラストマーであると共に、前記ビニル系エラストマーでのエチレンの重量%は、30%以上である、請求項7に記載のポリオレフィン接着剤フィルム。
【請求項9】
共押出で前記支持層の他面に形成されたヒートシール層を、更に備える、請求項1に記載のポリオレフィン接着剤フィルム。
【請求項10】
前記ヒートシール層は、プロピレンポリマーで形成され、前記プロピレンポリマーは、プロピレン共重合体(co-PP)及びプロピレンホモポリマー(homo-PP)の中の少なくとも1つである、請求項9に記載のポリオレフィン接着剤フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着剤フィルムに関し、特に、ポリオレフィン接着剤フィルムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
図6に示すように、従来の技術のアルミプラスチックフィルム包装材は、ドライ複合ポリオレフィンフィルムPL/アルミニウム箔AFを採用することが多い。2種の材料の間に、接着剤層GL(例えば、ポリエステル接着剤、又はポリウレタン接着剤)で貼り合わせる。しかしながら、従来のアルミプラスチックフィルム包装材は、ラミネート加工における揮発性有機溶媒(volatile organic solvent,VOC)が容易に揮発する問題が存在する。又、従来のアルミプラスチックフィルム包装材は、長時間に渡り高温高湿の環境におくと、ポリオレフィンフィルムPLとアルミニウム箔AFとの接着強度が劣化して、接着強度が不足となる問題に繋がる。さらに、電気自動車における高出力ワット数のパワーバッテリーの用途において、既存のアルミニウムプラスチックフィルム包装材料は、高い操作温度で材料の層間剥離や膨張を起こしやすく、その結果、電解液の漏れが発生する。
【0003】
そこで、本発明者は、上述した問題が改善可能であることに鑑みて、鋭意研究を行い学理を併せて運用した結果、設計が合理的で且つ前記問題を効果的に改善することができる方法として本発明に至った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術の課題は、従来技術の不足に対し、ポリオレフィン接着剤フィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術的課題を解決するために、本発明が採用する一つの技術的手段は、ポリプロピレンフィルムである支持層と、共押出で前記支持層の片面に形成された接着剤層と、を備える、ポリオレフィン接着剤フィルムを提供する。前記接着剤層は、無水マレイン酸で変性されたポリオレフィン共重合体と、ポリオレフィン共重合体に分散し、且つエポキシシロキサンで表面処理された無機粒子と、を含み、前記無水マレイン酸の、ポリオレフィン共重合体でのグラフト率は1%~5%であると共に、前記エポキシシロキサンの前記無機粒子に対する表面処理重量比(エポキシシロキサン/無機粒子(重量))は、0.3%~4%であり、前記ポリオレフィン接着剤フィルムが加熱作業を受けると、前記接着剤層の硬さが向上するように、前記無機粒子に表面処理されたエポキシシロキサンと、前記ポリオレフィン共重合体に変性された無水マレイン酸との架橋反応が発生する。
【0006】
好ましくは、前記接着剤層において、前記接着剤層の総重量を100wt%として、前記無水マレイン酸で変性された前記ポリオレフィン共重合体の含有量は、90wt%以上であり、前記エポキシシロキサンで表面処理された無機粒子の添加量は、500ppm~2,000ppmである。
【0007】
好ましくは、前記接着剤層において、前記無機粒子の平均粒子径は、1μm~8μmであり、前記無機粒子の真球度は、0.7~1.0であり、前記無機粒子は、二酸化ケイ素粒子、炭酸カルシウム粒子、硫酸バリウム粒子、カオリン粒子、及び雲母粒子からなる群から選択される少なくとも1つである。
【0008】
好ましくは、前記接着剤層において、前記無機粒子の前記平均粒子径は、3μm~6μmであり、前記無機粒子の前記真球度は、0.8~1.0である。
【0009】
好ましくは、前記接着剤層における前記ポリオレフィン共重合体は、C2~C4オレフィン分子の中の少なくとも2種の共重合反応を行うことで形成され、前記ポリオレフィン共重合体のメルトインデックスは、3g/10min~5g/10minである。
【0010】
好ましくは、前記無水マレイン酸の、前記ポリオレフィン共重合体でのグラフト率は2%~4%であると共に、前記エポキシシロキサンの前記無機粒子に対する表面処理重量比(エポキシシロキサン/無機粒子(重量))は、0.5%~2%である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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