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公開番号2025096104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2024063807,2023211101
出願日2024-04-11,2023-12-14
発明の名称転写箔
出願人株式会社ニッカテクノ
代理人個人
主分類B44C 1/165 20060101AFI20250619BHJP(装飾技術)
要約【課題】クラック、割れ、膨れ等の発生を防止することができる転写箔を提供する。
【解決手段】転写箔10は、基材フィルム11と、転写積層12とを備える。転写積層1
2は、基材フィルム11上に形成された剥離層13と、剥離層13上に形成された樹脂系
保護層14と、樹脂系保護層14上に形成された接着層16とを含む。樹脂系保護層14
は可塑剤を含有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材フィルムと、
転写積層とを備え、
前記転写積層は、
前記基材フィルム上に形成された剥離層と、
前記剥離層上に形成された第1樹脂系保護層と、
前記第1樹脂系保護層上に形成された接着層とを含み、
前記第1樹脂系保護層は可塑剤を含有する、転写箔。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の転写箔であって、
前記転写積層はさらに、
前記第1樹脂系保護層と前記接着層との間に形成された金属層を含む、転写箔。
【請求項3】
請求項2に記載の転写箔であって、
前記転写積層はさらに、
前記金属層と前記接着層との間に形成された第2樹脂系保護層を含む、転写箔。
【請求項4】
請求項1に記載の転写箔であってさらに、
前記基材フィルムと前記剥離層との間に形成されたフィルム保護層を備える、転写箔。
【請求項5】
請求項1に記載の転写箔であって、
前記可塑剤は、塩化パラフィン、アジピン酸ブチル、アジピン酸2-エチルヘキシル、
アジピン酸ジオクチル、アゼライン酸2-エチルヘキシル、フタル酸エステル、フタル酸
ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ2-エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル
、フタル酸ジイソデジル、クエン酸エステル類、コハク酸とトリエチレングリコールモノ
メチルエーテルとのエステル、アジピン酸とジエチレングリコールモノメチルエーテルと
のエステル、トリメリット酸トリオクチル等のトリカルボン酸エステル、1,3,6-ヘ
キサトリカルボン酸とブチルジグルコールとのエステル、トリクレジルホスフェート、ト
リフェニルホスフェート、トリ2-エチルヘキシルホスフェート、トリキシレニルホスフ
ェート、トリエチルホスフェート、低分子ポリエステル類、エポキシ化大豆油、エポキシ
化アマニ油、エポキシ化ステアリン酸オクチル、エポキシ化脂肪ブチル、エポキシ化アマ
ニ油脂肪酸ブチル、トリメリット酸エステル、ピロメリット酸エステル、セバシン酸エス
テル、アゼラインエステル、マレイン酸エステル、安息香酸エステル、アジエチン酸メチ
ル、オレイン酸ブチル、オキシ酸エステル、二価アルコールエステル、脂肪族二塩基酸エ
ステル系、トリフェニルホスフェート、ジノニルナフタレン、アセチルクエン酸トリブチ
ル、P-トルエンスルホンアミド、トルエンスルホンアミド、トルエンスルホンエチルア
ミド、アミノベンゼンスルホンアミド化合物、アミノトルエンスルホンアミド化合物、N
-ブチルベンゼンスルホンアミド、N-エチル-o-トルエンスルホンアミド、ジノニル
ナレン、アセチルクエン酸トリブチル、及びエチレンオレフィン系オリゴマーからなる群
より選ばれる1種以上を含む、転写箔。
【請求項6】
請求項1に記載の転写箔であって、
前記可塑剤は、P-トルエンスルホンアミド、トルエンスルホンアミド、トルエンスル
ホンエチルアミド、アミノトルエンスルホンアミド化合物、N-エチル-o-トルエンス
ルホンアミドからなる群より選ばれる1種以上を含む、転写箔。
【請求項7】
請求項1に記載の転写箔であって、
前記第1樹脂系保護層に対する前記可塑剤の含有率は0.01~20重量%である、転
写箔。
【請求項8】
請求項1に記載の転写箔であって、
前記第1樹脂系保護層の厚さは1~20μmである、転写箔。
【請求項9】
請求項1に記載の転写箔であって、
前記第1樹脂系保護層は1種以上のアクリル系樹脂を含有する、転写箔。
【請求項10】
請求項1に記載の転写箔であって、
前記第1樹脂系保護層は硬化剤を含有する、転写箔。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は転写箔に関し、より具体的には、転写積層からなる修飾積層を含む転写箔に関
する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
熱圧転写法等によって形成される樹脂系成形品の表装修飾としての転写箔は、基材フィ
ルム上に順に形成された、保護層、剥離層、樹脂系保護層又は呈色樹脂系保護層、金属蒸
着層、樹脂系保護層、及び接着層を含む。各層は選択的に形成されるほか、樹脂系保護層
、呈色樹脂系保護層等は一緒に重層して塗布することにより形成される。熱圧転写法によ
ると、被転写体上に接着層を向けて転写積層のあるフィルムを配置し、基材フィルム上か
ら熱圧転写装置による加圧加熱を行い、転写積層を転移させた後、基材フィルムを引き剥
がす。これによって、被転写体の表面は転写積層(修飾積層)による転移が行われ、被転
写体は転写積層によって装飾される修飾品となる。
【0003】
樹脂系成型品等において、その表装修飾方法として、基材フィルムに剥離層、樹脂系保
護層、金属蒸着層、接着層を重ね転写積層を持つ転写箔を作製して、樹脂系成形品等をは
じめとする各種被転写体の表層を熱圧転写手段によってその表装を修飾する方法がある。
【0004】
基材フィルムに前記積層を持つ転写箔を用いて、被転写体となる樹脂系成形品はじめと
する表層に接着層を合わせ、基材フィルム側から、転写機による。ゴム系ロール版、金属
系平版30、凸版40等の形象熱媒体を選択して、加圧、加熱して樹脂系成型品等上、又
は金属類、ガラス類、木材類、繊維類、紙類、若しくはゴム類上へ、剥離層、樹脂系保護
層、金属蒸着層、及び接着層からなる転写積層を転移させた後、基材フィルムを取り去る
。これによって樹脂系成形品をはじめとする被転写体上への表装への転写をなし、その材
の表装の修飾をすることができる。
【0005】
特開昭56-53086号公報(特許文献1)は、転写絵付けにおける被転写体の保護
用転写箔を開示する。この転写箔は、ベースシート上に形成された剥離層と、剥離層上に
形成された第1の保護層と、第1の保護層上に形成された第2の保護層と、第2の保護層
上に形成された着色層と、着色層上に形成された接着層とを含む。着色層は、熱可塑性ア
クリル樹脂、合成ゴム、及び塩化ビニル系樹脂を含有する。硬化性の第1及び第2の保護
層と、可塑性の着色層及び接着層とが連層されている。第2の保護層と着色層との界面に
おいて、転写時又は経時に、被転写体及び転写箔が伸張又は収縮されようとすると、保護
層の硬化性膜と着色層の可塑性膜との界面において、各層の弾性を転写負担として考慮に
いれると、着色層に投入されている合成ゴムの可逆的な弾性及び収縮に対して保護膜を構
成している層は硬化性膜として設定されている。着色層の収縮に対する保護層の硬化性膜
の追従性については、膜の破断への影響について、回避に問題が残る。
【0006】
また、汎用の転写箔は次のような構成を有する。転写箔の一例を確認すると、基材フィ
ルムに対して、剥離層、保護層、呈色層、金属蒸着層、及び接着層を含む転写箔において
、転写時においても、転写後の経時においても、各種の不具合が存在する。熱圧転写時に
おいて起こる不具合としては、転写膜の破断精度の不良、クラック、割れ、層間密着不良
、転写耐熱不良などの発生がある。転写後の経時によって起こる変化については、曝露下
における環境の温度、湿度等の影響を被って発生するものとして、剥がれ、亀裂、膨れ等
を生成する。光による褪色劣化等が起こるおそれがある。
【0007】
転写機を使った熱圧転写方法によると、加熱、加圧によって基材フィルム、剥離層、樹
脂系保護層、呈色樹脂系保護層、金属蒸着層、樹脂系保護層、接着層等には負荷が生じる
。転写積層や被転写体の転写時の熱圧力によって引き起こされる伸張や収縮、被圧等によ
って対応に差が生じる。樹脂系の層は伸張し易く、金属層は伸張し難い。樹脂系の層の伸
張は金属層への引っ張り応力が懸かるものとなり、弾性率の高い金属層は凝集破壊が起こ
り、クラック、割れ、膨れ等が生じる。この不具合によって光反射層としての金属蒸着層
の輝度が損なわれ、減衰する。修飾性のある光沢性が損なわれるおそれがある。
【0008】
基材フィルムから転写層を剥離する意味においては、フィルムを介しての層としては熱
圧伝播される際に熱圧の吸収性を敏感にして感熱感圧性を引き下げることで剥離効果を示
している。接着層は感熱感圧での低温感作に優れる樹脂を選択的に採用して機能させてい
る。樹脂系保護層においては転写後の転写表層の物理的、化学的な影響を排除するために
膜の耐性を高めている。呈色樹脂系保護膜は呈色剤を含有させ、呈色効果を表し、褪色変
色を防ぐ膜の構成を形成している。金属蒸着層はメタライジング効果として使用金属の堆
積層の膜反射としての光輝性を持つものや、海島状に点在化させた製膜、多重化製膜なる
ものがある。剥離層、接着層はより低温に、保護層、蒸着保護層、蒸着層はより高温にシ
フトしている。このことにより基材フィルムをはじめとして転写積層は熱圧転写によって
起こる熱圧伝播により起こる転写積層、被転写体の伸張収縮は一様ではない。弾性の高い
金属蒸着層への負荷が高くなり、転写層のクラック、割れ、膨れ等に繋がる結果となり、
輝度の落ち込み、光沢の減衰へと進行するおそれがある。
【0009】
金属蒸着層の金属の伸張性が低い場合、転写の際の転写層に生じる転写積層に対して起
こる伸張によって金属層の凝集性が破壊される。そのため、修飾積層のある転写層へはク
ラック、割れ、膨れの発現となる。樹脂系保護層の伸張性が高い場合、金属蒸着層の凝集
性への影響は緩和できるが、転写時の加熱加圧による起こる保護層の伸張によって金属層
には引張応力が働き、ともなって破断性が生じることによって修飾積層の光沢や輝度の減
衰として働く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開昭56-53086号公報
特開2002-192895号公報
特開2016-124289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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