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公開番号2025058411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168326
出願日2023-09-28
発明の名称転写シート、加飾成形体の製造方法および加飾成形体
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B44C 1/17 20060101AFI20250402BHJP(装飾技術)
要約【課題】繊維強化樹脂基材に転写層を転写するための転写シートであって、繊維強化樹脂基材に対する転写性が良好な転写シートを提供する。
【解決手段】転写シート10は、離型フィルム1と、上記離型フィルムの一方の面に配置された転写層Xと、を有し、上記転写層Xは、上記離型フィルム1側から、保護層2および加飾層3を、厚さ方向において、この順に有し、上記加飾層3の断面におけるインデンテーション硬さは、100MPa以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
繊維強化樹脂基材に転写層を転写するための転写シートであって、
前記転写シートは、離型フィルムと、前記離型フィルムの一方の面に配置された前記転写層と、を有し、
前記転写層は、前記離型フィルム側から、保護層および加飾層を、厚さ方向において、この順に有し、
前記加飾層の断面におけるインデンテーション硬さは、100MPa以上である、転写シート。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記加飾層の断面におけるインデンテーション硬さは、400MPa以下である、請求項1に記載の転写シート。
【請求項3】
前記保護層の断面におけるインデンテーション硬さは、100MPa以上である、請求項1に記載の転写シート。
【請求項4】
前記保護層の断面におけるインデンテーション硬さは、400MPa以下である、請求項1に記載の転写シート。
【請求項5】
前記転写層の厚さが、50μm以下である、請求項1に記載の転写シート。
【請求項6】
前記保護層は、第1硬化性樹脂組成物の硬化物を含有する、請求項1に記載の転写シート。
【請求項7】
前記第1硬化性樹脂組成物が、電離放射線硬化性樹脂組成物である、請求項6に記載の転写シート。
【請求項8】
前記第1硬化性樹脂組成物が、電子線硬化性樹脂組成物である、請求項6に記載の転写シート。
【請求項9】
前記第1硬化性樹脂組成物が、ウレタン(メタ)アクリレートを含有する、請求項6に記載の転写シート。
【請求項10】
前記保護層は、耐候剤を含有する、請求項1に記載の転写シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、転写シート、加飾成形体の製造方法および加飾成形体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
スポーツ用具、航空機等に用いられる部材は、大きな衝撃や変形応力を受け得る。このような部材として、炭素繊維強化樹脂(CFRP)やガラス繊維強化樹脂(GFRP)等の繊維強化樹脂からなる基材を有する成形体を用いることが提案されている。繊維強化樹脂基材は、一般的に、炭素繊維、ガラス繊維等の強化繊維に対してマトリックス樹脂を含浸させ、必要に応じて硬化させることで製造される。繊維強化樹脂基材は、繊維によって強化されているため、比較的軽量でありながら強靭な部材である。
【0003】
繊維強化樹脂基材は、その軽量性及び力学特性だけでなく、意匠性が求められる場合がある。例えば、特許文献1には、炭素繊維強化樹脂等に特有の意匠性を活かした、ハードコート層付き繊維強化樹脂成型品が開示されている。また、特許文献2には、加飾フィルムで構成される第1部材と繊維強化プラスチックで構成される第2部材とを接合させるための熱溶着性フィルムであって、一方側の表面及び他方側の表面が、所定の量の酸変性ポリオレフィンを含有する熱溶着性樹脂層で構成されている、熱溶着性フィルムが開示されている。近年、繊維強化樹脂基材は、窓枠等の建材用途への展開が検討されており、今まで以上に高い意匠性が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-142487号公報
特開2021-008568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
繊維強化樹脂基材に意匠性を付与する方法として、転写シートを用いて、繊維強化樹脂基材に加飾層を転写する方法が考えられる。転写シートは、例えば、離型フィルムおよび転写層を有し、転写層は、離型フィルム側から、保護層および加飾層を、この順に有する。転写シートを用いて繊維強化樹脂基材に加飾層を転写する場合、転写シートの転写層側の面と、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させたプリプレグと、を対向させ、両者を圧着し、マトリックス樹脂を硬化することにより、プリプレグから繊維強化樹脂基材を得るとともに、転写シートと繊維強化樹脂基材とを一体化する。その後、転写シートにおける離型フィルムを剥離する。しかしながら、離型フィルムを剥離する際に、離型フィルムが材破する、離型フィルム側に保護層が残る場合がある。このような転写性の低下は、ポリカーボネート基材やアクリル基材等の樹脂部材に転写シートを用いて転写層を転写する場合には生じないため、繊維強化樹脂基材に転写層を転写するための転写シートに特有の問題である。
【0006】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、繊維強化樹脂基材に転写層を転写するための転写シートであって、繊維強化樹脂基材に対する転写性が良好な転写シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示においては、繊維強化樹脂基材に転写層を転写するための転写シートであって、上記転写シートは、離型フィルムと、上記離型フィルムの一方の面に配置された上記転写層と、を有し、上記転写層は、上記離型フィルム側から、保護層および加飾層を、厚さ方向において、この順に有し、上記加飾層の断面におけるインデンテーション硬さは、100MPa以上である、転写シートを提供する。
【0008】
また、本開示においては、上述の転写シートを準備する準備工程と、上記転写シートの上記転写層側の面と、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させたプリプレグと、を対向させ、両者を圧着し、上記マトリックス樹脂を硬化することにより、上記プリプレグから上記繊維強化樹脂基材を得るとともに、上記転写シートと前記繊維強化樹脂基材とを一体化する一体化工程と、上記転写シートにおける上記離型フィルムを剥離する剥離工程と、を有する、加飾成形体の製造方法を提供する。
【0009】
本開示においては、保護層、加飾層および繊維強化樹脂基材を、厚さ方向において、この順に有する加飾成形体であって、上記加飾層の断面におけるインデンテーション硬さは、100MPa以上である、加飾成形体を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本開示においては、繊維強化樹脂基材に対する転写性が良好な転写シートを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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